出会いと別れの季節である春。進学や就職する人が、新生活に向けて家具や家電などさまざまなものを新調する時期だが、スマホの買い替えも増えてくる。そこで今回は、ワランティ少額短期保険株式会社が運営する「スマホケ」が実施した、今年度に入学した大学生を対象とするスマホ買い替えに関する実態調査を紹介しよう。
スマホを買い替えたい理由の第1位は「バッテリー」
最初にスマホを買い替える理由について尋ねると、最も多かったのは「バッテリーの消耗が激しいと感じるから」。ついで「新学期を迎えるにあたってスマホも新しくすると決めているから」という回答が挙げられた。日本一売れているスマホであるiPhoneのバッテリー寿命は3年だといわれており、高校の入学時に買っていた場合は卒業のタイミングがちょうど3年となる。そのため、進学時のスマホ買い替えはバッテリーの寿命としても、心機一転を図る意味でも、ベストなタイミングだといえよう。
スマホを買い替える際に重視するポイントについてのアンケートでは、やはり「バッテリーの持ちがよいかどうか」を気にする人が多かった。一人暮らしをはじめる大学生は、友人との連絡や情報収集、娯楽、授業のレジュメ確認などを1台のスマホで済ます人が多いだろう。裏を返せば、スマホの充電がなくなってしまうと、何もできなくなってしまうため、バッテリー稼働時間は長いモデルを優先する人が増えているのかもしれない。
また、写真や動画の保存や音楽のダウンロードなどを頻繁におこなうため、ストレージ容量もポイントの一つになるようだ。ただし、基本的にストレージが大きいモデルは高価であるため、検討する必要があるだろう。そのほかには、スマホのデザインや最新機種か否か、プランの充実さを判断基準とするという声も挙がった。
スマホ買い替えで、一番の懸念点は「データ移行」
続いて、スマホ買い替えに対して不安があるかを聞くと、「非常に不安」が13%、「やや不安」が34%と回答。ほとんどの場合、今まで自分が使っていた端末よりも性能のよいモデルに買い替えるため、期待することの方が多いように思われるが、新入生たちは何に不安を抱えているのだろうか。
不安を感じる理由として最も多く挙がったのが「データが正常に移行できるかどうか」だった。画像や写真、友人の連絡先、SNSのアカウント、ゲームのセーブデータなどを正常に移行できなければ、非常に面倒なことになってしまう。最近は端末をオンラインで購入することも多く、自分ですべてのデータを移し替えなくてはいけないので、とくにデータ移行がはじめての人は不安を感じているのかもしれない。
また、プラン選択についての不安の声も半数以上で、はじめて自分でスマホを契約する人にとっては、基準とすべきものがなく、どのプランを選ぶべきか悩んでしまうようだ。サポートや保険などのオプションが充実していると、どのオプションが自分に必要か判断できない学生もいるかもしれない。あらかじめ保護者に聞くか、ネットの口コミなどを調べておくのがよいだろう。
スマホの買い替えで不安を抱える新入生は多いが、データ移行自体はそれほど難しくなく、プランについても店頭スタッフが親切に教えてくれることがほとんどのため、必要以上に恐れることはないだろう。それでも不安がある場合は、事前に不安要素について確認や準備を進めておき、万全の状態でデータ移行に臨んでほしい。
出典元:【スマホケ】
※サムネイル画像(Image:Sergey Eremin / Shutterstock.com)