「0570」で始まる電話番号はどこから?市外局番やフリーダイヤルとの違いや料金

電話で問い合わせようとしたとき、「0570」から始まる番号が問い合わせ先になっていて「0570の番号はどこの電話番号なのだろう?」「通話料はどれくらいかかるのだろう」と疑問に思ったことがある方も多いのでは?

結論から言えば、「0570」は「ナビダイヤル」というサービスを利用した企業や行政の窓口に利用されている電話番号。料金はまちまちですが、スマホの場合、3分間で99円(税込み)が目安。そして実は「かけ放題」の対象外という落とし穴も。

今回は「0570」で始まる番号の「ナビダイヤル」について、市外局番やフリーダイヤルとの違いや、通話料金について詳しく解説します。

「0570」で始まる番号は「ナビダイヤル」

「0570」で始まる番号は、NTTコミュニケーションズの「ナビダイヤル」による電話番号です。「0570」に続いて6桁の数字で構成されます。

「0570」で始まる番号の「ナビダイヤル」は、全国どこからでも同じ番号で、発信地区や条件などによって電話がつながる窓口を自動的に振り分ける特殊な電話サービスです。この番号を利用する企業側は、全国各地に問い合わせ窓口があっても、一つの電話番号で統一して電話を受けることができます

代表的な「0570」から始まる電話番号の例

「0570」で始まる番号の「ナビダイヤル」は、多くの企業や行政の電話窓口に利用されています。代表的な「0570」から始まる電話番号の例をご紹介します。

ねんきんダイヤル:0570−05−1165

「ねんきんダイヤル」とは、年金相談に関する電話による問い合わせ窓口です。

「ねんきんダイヤル」とは、日本年金機構の年金相談窓口に電話で問い合わせるためのダイヤル番号です。「0570」から始まる電話番号のナビダイヤルを利用し、年金に関する様々な問い合わせに対応しています

●ねんきんダイヤルは→こちら

神戸市:0570-083-330

神戸市では総合コールセンターに「0570」から始まるナビダイヤルを導入しています。

神戸市は電話問い合わせによる混雑緩和や音声ガイダンスの利用のため、「0570」から始まる電話番号のナビダイヤルを利用し、市民からの問い合わせに対応しています。神戸市の総合コールセンターのナビダイヤルと固定電話への通話料金は、上記表の通り。なお、ナビダイヤルではオペレーターと話をする場合は料金がかかりますが、音声ガイダンスが流れている間は通話料金が発生しません

参考元:神戸市役所

0570(ナビダイヤル)と市外局番の違い

ナビダイヤルは、NTTコミュニケーションズのサービスによる電話番号で、全国共通で「0570」から始まる番号が割り振られます。そのためナビダイヤルを導入すると、全国のどの地域からでも同一の電話番号で受電できるというメリットがあります。

一方で市外局番は、一般的な電話番号の先頭につく地域を示す番号で、例えば東京の場合は「03」、大阪の場合は「06」などです。

0570(ナビダイヤル)とフリーダイヤルの違い

0570から始まる「ナビダイヤル」は、通話料は有料です。たとえば「ねんきんダイヤル」にスマホなど携帯電話から平日昼間3分間通話した場合にかかる料金は、90円(税込99円)です。20分話すと600円以上かかる計算になり、通話料金が気になってじっくり問い合わせができないといったデメリットがあります。

一方、「フリーダイヤル」は、企業等が設置した電話番号で、一般的に「0120」や「0800」から始まります。通話料は無料で、企業が負担しています。

0570(ナビダイヤル)は無料ではなく有料

前述したように、0570(ナビダイヤル)へ電話を掛けると、通話料は無料ではなく有料になります。通話料金は固定電話・携帯電話・公衆電話など掛ける電話の種類によって異なり、また掛ける時間帯や、固定電話と公衆電話の場合は掛ける地域によっても異なってきます。

【端末別】0570(ナビダイヤル)に発信する際の料金

上述のように複雑な料金体系の0570(ナビダイヤル)の3分間の通話料金を、主な電話の種類別に表でまとめましたので参考にしてください。なお、「平日昼間」とは平日の8〜19時、「夜間・休日」とは平日19〜23時と土日祝日の8〜23時、「深夜・早朝」は23〜翌日8時までを指します。

固定電話

距離区分 平日昼間 夜間・休日 深夜・早朝
県内通話料金(区域内) 8.5円(税込9.35円)
県内通話料金
(区域外)
隣接・20kmまで 20円(税込22円)
~60kmまで 30円(税込33円) 20円(税込22円)
60km超 40円(税込44円) 30円(税込33円) 20円(税込22円)
県間通話料金
(県と県をまたいだ通話)
隣接・20kmまで 20円(税込22円)
~30kmまで 30円(税込33円)
~60kmまで 40円(税込44円) 30円(税込33円)
~100kmまで 60円(税込66円) 40円(税込44円) 30円(税込33円)
100km超 80円(税込88円) 70円(税込77円) 40円(税込44円)

携帯電話

距離区分 平日昼間 夜間・休日 深夜・早朝
全国一律料金 90円(税込99円) 80円(税込88円)

なお、ナビダイヤルの通話料金は、携帯通信事業者が提供している通話料定額プランなど、発信者が契約している各種割引サービスは適用されないので注意しましょう。

公衆電話

距離区分 平日昼間 夜間・休日 深夜・早朝
区域内 40円(税込) 30円(税込)
隣接区域内 50円(税込) 40円(税込)
区域外 隣接・20kmまで 50円(税込) 40円(税込)
30kmまで 70円(税込) 60円(税込)
40kmまで 90円(税込) 70円(税込)
60kmまで 120円(税込) 90円(税込)
80kmまで 160円(税込) 120円(税込) 110円(税込)
100kmまで 180円(税込) 120円(税込) 110円(税込)
160kmまで 230円(税込) 130円(税込) 120円(税込)
160km超 230円(税込) 150円(税込) 140円(税込)

スマホの「かけ放題」プランでもナビダイヤルは有料なので注意

上にナビダイヤルの料金表を掲載しましたが、「料金表」があることから分かる通り、ナビダイヤルは有料です。

つまり「かけ放題プラン」のスマホであろうと、ナビダイヤルに電話をかければ有料です。3分間99円の場合、10分間電話をすれば330円ほどの料金がかかります。企業や官公庁にもし電話をする場合は、ナビダイヤル以外の問い合わせ先が用意されているならばそちらに電話をした方がベターでしょう。

まとめ

今回は「0570」から始まる電話番号のナビダイヤルについて解説しました。ナビダイヤルへ発信した場合、混雑時のアナウンスがあったり、ガイダンスに従って専門の部署へ直接繋げてもらえたりといったメリットはあるものの、通話料は割高な傾向にあり、通話料定額プランなどの適用外であることから、利用の際の通話料金には十分注意してください。

なお、0570(ナビダイヤル)への通話料は2024年1月から価格変更が予定されており、固定電話からの発信が県外や区域外問わず8.5円(税込9.35円)/180秒になり、基本的に値下げされます。

オトナライフ編集部
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