最近、スマホの画面は6インチ前後のモデルが当たり前になってきました。一方のタブレットの画面は7~12インチほどありますが、スマホが大画面化してきた今、あえてタブレットを購入する意味はあるのでしょうか? そこで今回は、スマホとタブレットそれぞれのメリット&デメリットを比較し、どのような場合にタブレットが必要になるのかを考察します。
【目次】
1.スマホとタブレットの違いは何?
2.【1】画面の大きさや重さがかなり違う
3.【2】電話やデータ通信機能への対応が異なる
4.【3】アプリや周辺機器の対応も微妙に違う
5.タブレットを使ったほうがいい場面は?
6.スマホとタブレットの使い分けで作業効率アップ!
7.まとめ
スマホとタブレットの違いは何?
Appleでは4.7インチの小型モデル「iPhone SE」も販売されていますが、今では6インチ前後の大画面モデルが当たり前になってきました。これはAndroidスマホでも同じ状況です。
スマホの画面がここまで大型化してくると、7~12インチの大画面を持つタブレットの存在感はどんどん弱くなってしまいますよね。
実際、タブレットとスマホは同じようなOSを搭載していますから、iPhoneとiPad、AndroidスマホとAndroidタブレットでできることはほとんど同じです。
もし違うのが画面の大きさだけということになれば、もはやタブレットなど不要という結論になってしまうでしょう。
しかし、細かく見ていくと、必ずしもスマホとタブレットは画面の大きさが違うだけだとは言いきれない部分もあります。
そこで今回は、スマホとタブレットのメリット&デメリットを比較して、どのように使い分ければいいのか考察していきます。
【1】画面の大きさや重さがかなり違う
まず、スマホとタブレットは画面の大きさがかなり違います。
“何インチ以上がタブレット”と明確に定義されているわけではありませんが、一般的にスマホの画面は5~7インチ、タブレットの画面は7~12インチ程度だと言われています。
重さもスマホは170~210g程度なのに対し、タブレットのほうは400~500gほどありますので、携帯性はスマホのほうが優れています。
もちろん、画面の大きいタブレットのほうがWebサイトを見やすく、動画の視聴も快適です。
しかし、スマホよりは大きくて重いため、通勤電車のなかで日常的に使うのには適していません。
つまり、スマホは“視認性は良くないが携帯性に優れている”、タブレットは“重くて携帯性は良くないが視認性に優れる”ということになります。
【2】電話やデータ通信機能への対応が異なる
スマホは携帯電話なので、SIMカードを入れて電話やデータ通信ができるのが当たり前です。
しかし、多くのタブレットにはSIMカードスロットがなく、電話やデータ通信機能は搭載されていません。
そのため、基本的にタブレットはWi-Fiを利用してネットに接続できるようになっているのです。
もちろん、SIMカードスロットのあるタブレットも存在しますが、この場合はスマホと同じように電話をかけたりデータ通信を行うことも可能となっています。
【3】アプリや周辺機器の対応も微妙に違う
スマホとタブレットは同じOSを利用するので、機能に大きな違いはないように見えます。
ところが、スマホで提供されているアプリの多くは、大画面を活かしたタブレット専用アプリを別に用意しており、少し機能が異なっていることも珍しくありません。
たとえば、タブレットで使えるイラスト制作アプリでは、タッチペンで描写するときの機能がスマホ版とは大きく異なっていたりします。
また、スマホやタブレットでは、いずれもBluetooth接続のキーボードやマウスなどの外部機器を使うことが可能です。
しかし、画面が小さいスマホで日常的に長文を入力するのは少々厳しいでしょう。その点、大画面のタブレットなら、キーボードでの長文入力もパソコン感覚でこなせます。
また、タブレットのなかにはWindows OSやChrome OSを搭載するモデルもあり、薄型のキーボードを装着することでパソコンのように使える2in1タイプも存在します。
2in1タイプは、普段タブレットのように使えますが、イザとなればキーボードを装着してパソコンのように使えるのです。
これなら、大きくて重い(1kg程度)ノートパソコンを持ち歩くよりはずっと快適ですよね。
タブレットを使ったほうがいい場面は?
ここまで、スマホとタブレットそれぞれのメリットやデメリットについて解説してきました。
もちろん、電話やネット接続については、SIMカードを利用できデータ通信も可能なスマホのメリットが大きいでしょう。
しかし、一方でスマホよりもタブレットを使ったほうが良いシーンもありますので、ここで具体的に説明しましょう。
動画視聴は大画面のタブレットのほうが迫力がある!
TVer、YouTube、Amazonプライム・ビデオ、Netflix、Huluなどの動画サブスクの利用も、今では当たり前になってきました。
これらの動画を楽しむときは、大画面のタブレットのほうが迫力がありますし、字幕の表示などもスマホで観るよりは快適です。
とくに、出張や旅行で長距離移動する飛行機内や電車内ではゆったりと動画を楽しめるでしょう。
ちなみに、Amazonプライム・ビデオ、Netflix、Huluなどの有料サービスでは、Wi-Fi接続時にあらかじめ動画をタブレットにダウンロードしておけば、オフライン(ネット接続なし)でも動画を視聴可能です。
文章や書類の編集、イラスト作成ならタブレットが便利!
スマホでも文章を書いたり書類の編集、イラスト作成などができないわけではありませんが、やはり大画面のタブレットのほうが作業しやすいでしょう。
とくに、出張が多いビジネスパーソンなら、外出先でもOffice系のデータを修正するのも楽ですし、イラストレーターなら、大画面12.9インチのiPad Proなどが適しています。
スマホとタブレットの使い分けで作業効率アップ!
スマホとタブレットは画面の大きさが違うだけでなく、それぞれに適した使い方があることがお分かりいただけたと思います。
とはいえ、常に持ち歩くスマホと違って、タブレットは特定の場面でしか使いません。
したがって、先ほど紹介したようなシーンが多いならタブレットの購入を検討してもいいでしょう。
もちろん、スマホとタブレットが2台あれば、互いのメリットを最大限に活用もできます。
たとえば、スマホと同じOSのタブレットを持っていれば、同一アカウントでログインすることで、スマホとタブレットが同期されるのが便利です。
スマホで受信したデータをタブレットで仕上げることができるので、作業の効率化を図ることができるでしょう。
また、Wi-Fiしか対応できないタブレットであっても、スマホでテザリングすれば、外出中にタブレットでネットに接続できます。
テザリングとは、スマホをモバイルWi-Fiルーター化して使う方法のことですが、イザというときは助かるでしょう。
ただし、テザリングをするスマホのデータ通信プランで無制限の契約しているなら問題ありませんが、月3~5GB程度の少量プランならデータ通信量には注意が必要になります。
まとめ
いかがでしょうか? スマホとタブレットは画面の大きさが少し違うだけだと思っていた人も多いかもしれません。
しかし、実は大画面のタブレットならではの、便利な使い方があるのです。
もちろん、スマホとタブレットの2台持ちになると荷物が増えますし、通常より2倍充電に気を使うことになりますが、もし、出張や旅行が多い人であれば、タブレットにはそのデメリットを補うだけのメリットがあるでしょう。