2024年5月15日に発売されるAppleの「iPad Pro(第5世代)」。5.1mmというその衝撃の薄さが話題となっています。そこで、アップル製品の国際的な価格比較を公開しているNukeniは、アップルがオンラインで直販を行っている39の国と地域を対象に、2024年5月8日の時点での「iPad Pro( 第5世代)」11インチモデルのオンラインでの発売価格を各国のアップルストアで調査しました。さっそく詳細を見ていきましょう。
日本の発売価格16万8800円は世界で6番目に安い
11インチモデルと13インチモデルが発売された「iPad Pro(第5世代)」。今回価格調査をする「11インチ iPad Pro 第5世代 256GB」モデルの日本での販売価格は16万8800円でした。
調査の結果、発売価格が最も高かった国はブラジルで、37万5278円。日本の倍以上の価格とあって、そう簡単には購入できないのではないかという印象を受けます。反対に最も安かったのはアメリカ消費税非課税地域の15万4589円。日本の発売価格は安いほうから数えて世界で6番目という結果でした(※5月8日現在の為替レートで日本円に換算)。
最低ストレージ容量の引き上げが全体的な価格高騰に大きく影響
次に、このたび発売された第5世代と、前世代である第4世代の発売時の価格を比較しています。価格の上昇率を見てみると、最も上昇率が高かったのはトルコで124%とダントツの1位でした。これは、長年に渡る自国通貨の下落が大きな要因となっており、トルコではアップル製品の大幅な値下げが続いているようです。
続く2位はマレーシアで36%、3位は日本で35%、4位は中国で32%5位はフィリピンで30%、6位はノルウェーで28%という結果でした。基準国のアメリカでも価格は25%上昇していることから、最低ストレージ容量が128GBから256GBに増えたことが大きく価格に反映しているのではないかと考えられます。
円安も販売開始価格の上昇に影響を与えている
最後に、過去3年に発売された11インチ iPad Pro各世代の販売開始価格を日本とアメリカで比較しています。日本では2021年から2024年の間に7万4000円上昇しているのに対し、アメリカでは200ドル(約3万円)の上昇と、日本はアメリカの倍以上の価格上昇であることがわかります。
アップル製品においては為替と税がその価格を大きく左右すると言われていますが、日本におけるアップル製品への税率は変化していないことから、日本での価格上昇には円安も影響を与えていると考えられます。
為替の動向が価格に色濃く反映されるとあって、購入のタイミングも悩ましいところですが、新機種の購入を考えている人や、興味があるという人は、この結果を参考に検討してみてはいかがでしょうか。
出典元:【Nukeni】
※サムネイル画像は(Image:「Apple」公式サイトより引用)