携帯電話の3G回線が終わったいまでも中古市場で人気のガラケー機種5選

各キャリアが提供を段階的に終了している「3G回線」。ソフトバンクは2024年4月に3G回線を終了(※石川県は2024年7月に終了)。auは2022年4月に終了済み。そしてドコモは2026年3月にサービス終了予定です。

3G回線の終了に伴って、3G回線で通信を行っていた「ガラケー」は端末が手元にあっても実質的に利用できない状態となりました。一方、中古市場ではいまだにガラケー端末が取引されることも。今回は3G回線が終わったいまでもネットで取引されている、ガラケーの人気機種をご紹介します。

フォンブレイバー 815T PB(ソフトバンク・東芝)

ソフトバンクの「フォンブレイバー 815T PB」は、一見すると普通のガラケーですが実はトランスフォーマーのように変形する遊び心溢れる一台。

(画像は「ソフトバンク」公式サイトより引用)

この機種は、2008年に放送されたドラマ「ケータイ捜査官7」(テレビ東京系)に登場したキャラクター「フォンブレイバー」をモチーフにした端末。ちなみに同作は俳優・窪田正孝さんが主演。「隠れ名作」として知られるドラマです。

「フォンブレイバー 815T PB」はロボットパーツをつけることで端末がトランスフォームして、手足をつけることができます。

(画像は「ソフトバンク」公式サイトより引用)

なお、番組に連動したゲームアプリも搭載された端末でした。

いまもコレクターズアイテムとして「ケータイ捜査官7」のファンや、そのギミックから「トランスフォーマー」好きの方にも人気。Yahoo!オークションの落札相場は、筆者が調べた限りでは40,412円ほど。中古ガラケーの中では、もっとも高価な一台と見られます。

N705i / amadanaケータイ(ドコモ・NEC)

ドコモとNECが手がけた「N705i」(2008年発売)は、デザイン家電ブランドのamadanaとコラボレーションして開発されたガラケーです。通称「amadanaケータイ」とも呼ばれます。

(画像は「ドコモ」公式サイトより引用)

この機種は、洗練されたデザインと高級感が特徴。たとえば外装やボタンキー、iモードの画面まで色味を抑えたデザインが採用されており、当時のガラケーはデコラティブなデザインのものが多かったのに対して「大人が落ち着いて持つことができる、美しいケータイ」という印象が強い一台でした。

ちなみに着信音は音楽家のTOWA TEI / テイ・トウワさんが手がけています。中古市場でも、その美しいデザインや細部へのこだわりからいまでも取引があります。

Yahoo!オークションの落札相場は、平均すると1,126円ほど。状態が良い端末であれば3000円ほどの価格帯での取引も行われています。

talby(au・三洋マルチメディア鳥取)

(画像は「auケータイ図鑑」公式サイトより引用)

auの「talby」はau design projectの第3弾の端末(※ちなみに第一弾は「INFOBAR」でした)で、ミニマムで美しいデザインが特徴のガラケーです。世界的に有名なプロダクトデザイナーであるマーク・ニューソン氏がデザインを手がけ、ニューヨーク近代美術館の永久収蔵品にも選定されています。

なお、2017年に行われた「auおもいでケータイグランプリ」では6位にランクインしています。

Yahoo!オークションの落札相場は平均すると、3,433円ほど。ジャンク品に近い状態のものでも取引が成立する人気機種であり、状態が良い端末では8000円~9000円といった相場での取引も見受けられます。

MEDIA SKIN(au・京セラ)

(画像は「auケータイ図鑑」公式サイトより引用)

auの「MEDIA SKIN」(2007年発売)は、INFOBARやtalbyを生み出した「au design project」の第6弾機種。

京セラが手がけた一台で、その最大の特徴は四角い見た目と独特の触り心地。デザインは吉岡徳仁氏が担当しており、その感触は「ドロドロの液体から引き上げてコーティングされたケータイ」をイメージしたものだと言われています。

2007年にはグッドデザイン賞を受賞しており、talbyなどと並んでこちらもニューヨーク近代美術館の永久収蔵品に選定されています。

Yahoo!オークションの落札相場は平均して4,384円ほど。希少性が高いカラーでは1万5000円での落札も確認でき、発売から17年が経っても一種のインテリアや工芸品として人気がある一台だと言えるでしょう。

Walkman® Phone, Xmini(au・ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ)

auの「Walkman Phone, Xmini」(2008年発売)は、その名の通り「Walkmanケータイ」と呼ぶべき一台。音楽機能に強みを持つガラケーであり、画面をスライド可能。閉じた状態は音楽プレイヤー、スライドした状態ではケータイとして利用できます。

(画像は「auケータイ図鑑」公式サイトより引用)

Walkman Phone, Xminiは当時「着うたフルプラス」に対応していたことも大きな特長。着うたフルプラスでは320kbpsの高ビットレートの高音質での配信に対応しており、この高ビットレートは2024年現在でも音質として決して見劣りしないレベルのものです。

Yahoo!オークションの落札相場は平均すると、3,275円ほど。ちなみに「Walkmanケータイ」には「Walkman Phone, Xmini」以外のモデルもありますが、その他のモデルも中古でいまだに取引が行われており、根強いファンがいるシリーズであったと言えるでしょう。

オトナライフ編集部
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