携帯ショップでの店頭サポートが有料化される動きが広がっています。これにより「今後はスマホの操作や設定で分からないことがあっても、携帯ショップの店員に質問することはできなくなるの?」と不安を感じる方もいるのでは。
そこでこの記事では、主要キャリアのサポート有料化の現状と、どのようなサービスが無料で提供され続けるのかを詳しく解説します。
携帯ショップの店頭サポートが相次いで有料化
かつては「携帯の使い方が分からなければお店に行けば教えてくれる」というイメージのあった携帯ショップ。しかし、2024年現在は各キャリアが店頭サポートプランを有料で導入する動きが広がっています。
【au】au店頭サポート定額(月額1078円・回数制限なし)
au店頭サポート定額は、au Style/auショップなどの対象店舗にてスマホの操作方法などについての店頭サポートサービスを利用することができるプランです。基本的な操作方法からデータ移行、保護フィルム貼り、点検などのサポートを受けることが可能なため、スマホ初心者の方におすすめのサービスです。月額1078円で利用でき、来店回数の制限はありません。
【ドコモ】あんしん店頭サポート(月額990円・回数制限なし)
ドコモのあんしん店頭サポートは2024年9月2日から開始するサービス。2020年から提供している「アプリ設定サポート」の機能を「あんしん店頭サポート」へ含め、踏襲した新サービスで、スマホの基本的な操作方法からアプリ設定などお困りごとをスタッフが店頭でサポートします。月額550円で月2回利用可能な「定額ミニプラン」、月額990円で何度でも利用可能な「定額プラン」、1回3300円の「1回プラン」の3つのプランが用意されています。
キャリアの携帯ショップの店頭サポートはどこからどこまでが無料なの?
では、店頭サポートはどこまで有料なのでしょうか。キャリアごとにご紹介します。
ドコモ
「初期設定サポート」では、スマホやタブレットの初期設定やデータ移行について、ドコモショップまたはd gardenのスタッフが店頭でサポートしてくれます。利用には申込が必要で、利用料金は機種購入方法などにより異なります。
ドコモショップ/d gardenで下記の手続きを行う場合は、アカウント設定(Apple ID・Googleアカウント・dアカウント)、ドコモサービス設定(ドコモメール、d払い、iD、My docomo、my daiz、その他dTVなどドコモ提供サービス)が無料サポートの対象となります。
・新規契約、機種変更、契約変更
・預かり修理
・「ハーティ割引」適応の場合
つまりドコモショップで携帯電話を契約すると、基本的な初期設定は無料で行ってもらえます。一方、連絡先・画像・動画・音楽・スケジュールなどのデータ移行は、ドコモショップで携帯電話の契約手続きをしても、別途2200円(税込)の手数料がかかります。
au
auショップではau IDやau公式アプリの設定、画面設定や音量設定などの基本設定の操作説明は無料で受けられます。一方でデータ移行やGoogleアカウント設定、Apple ID設定などはいずれも有料。具体的な料金例は以下の通りです。
・データ移行:3,960円
・Googleアカウント設定:1,650円
・Apple ID設定:1,650円
・ノートンセキュリティ設定:1,650円
・auメール持ち運び設定:1,650円
こうした項目ごとに都度課金が行われることに違和感を感じる場合は、冒頭でもご紹介したau店頭サポート定額(月額1078円・回数制限なし)を申し込むと良いでしょう。
ソフトバンク
ソフトバンクの提供する店頭サービス「店頭スマホサポート」は、各種アカウント設定から、OSアップデート、データ移行、定期点検などスマホ購入後のメンテナンスを含めた幅広いサービスを提供しています。「店頭スマホサポート定額」は月額550円で21種のサポートが使い放題のライトプランと、月額990円で全24種のサポートが使い放題のフルプランの2種類があります。
My SoftBankアプリ、PayPay、LINE設定、Yahoo!ショッピング、Yahoo!メールなど、ソフトバンクグループが関係しているサービスは無料で利用できます。なお「店頭スマホサポート」は、2019年9月13日以降にソフトバンクが販売した機種が対象で、ソフトバンクが販売した端末ごとの契約となるため、回線契約は必須ではありません。
よって「ソフトバンクが販売したもの」が対象ではあるものの、無料サポートの範囲が広く、なおかつ定額でのサポートもライトプランであれば月額550円と安いといえるでしょう。手厚いサポートを求める方にとってはソフトバンクの携帯ショップでのサポートは嬉しい内容ではないでしょうか。