スマホで使えるとっても便利な「モバイルSuica」。でも、モバイルSuicaを設定したスマホを紛失してしまった場合は、いったいどうすればいいのでしょうか? 実は、AndroidスマホとiPhoneでは対処方法が違うので、今回はそれぞれの対処方法と注意点を紹介します。
モバイルSuicaを設定したAndroidスマホを紛失した場合
そもそもAndroidスマホのは「おサイフケータイ」を利用してモバイルSuicaを使いますが、もし、スマホを紛失した場合は、いったいどうすればいいのでしょうか?
まず、Androidスマホの場合は、パソコンなどからモバイルSuica公式サイトを開き「会員ログイン」をします。次に、会員メニューから「再発行登録」をクリックし、「再発行登録をする」まで進めましょう。これで、今まで使っていたスマホのモバイルSuicaは停止されます。
最終的にスマホが見つからず、新しいスマホに移行する場合は、モバイルSuicaを新スマホにインストールしてログインすると、Suica残高やSuica定期券を引き継ぐことができるのです。Suica定期券については引き継いだ当日に使用することが可能ですが、Suica残高やおトクなきっぷなどは翌日5時以降からしか使えないことは注意しましょう。
また、再発行登録前に購入したSuicaグリーン券は無効となり、おトクなきっぷは有効期限切れでの再発行になります。
なお、今回紹介した再発行手続きは、【1】スマホを交換する際に旧スマホの操作ができず、Suicaをサーバに預け入れできない場合。【2】紛失(盗難を含む)によりスマホが手元にない場合、Suicaを一時的に無効にしたい場合となっています。
●モバイルSuica「再発行登録(利用停止手続き)とは?」(Androidスマホ)は→こちら
モバイルSuicaを設定したiPhoneを紛失した場合
iPhoneは、Apple Payを利用したモバイルSuicaになりますが、もし、スマホを紛失した場合は、いったいどうすればいいのでしょうか?
iPhoneの場合はモバイルSuica公式サイトにアクセスするのではなく、まず、Apple Careに問い合わせます。そして「紛失したiPhoneのウォレットからSuicaを削除したい」と申し出ましょう。これで失くしたiPhoneのモバイルSuicaを停止できます。
また、応急処置としては、紛失したiPhoneと同じApple IDとパスコードで他のiPhoneでサインインして、「端末の削除」を行いましょう。これにより、当該するiPhoneのApple Payに設定したすべてのカード情報が削除されるのです。
●モバイルSuica「Suicaを設定したiPhone/Apple Watchを紛失しました。」(iPhone)は→こちら
ちなみに、紛失したiPhoneからSuicaの情報が削除されると、そのSuicaは「サーバ退避」状態となります。サーバ退避状態のSuicaは“同じApple IDでサインされたiOS/watchOS端末”へ再設定が可能となっています。
やり方は、まず、iOSの端末に紛失したiPhoneと同じApple IDとパスコードでログイン。次に、ウォレットをタップします。画面右上の「+」をタップし、次のページで「以前ご利用のカード」から、再設定したいSuicaを確認して進めればOKです。
まとめ
いかがでしょうか? 今回はモバイルSuicaを設定したスマホを紛失したときの対処方法を紹介しました。もちろん、スマホ本体にロックがかかっていれば簡単に不正利用されることはないでしょうが、それでも安心はできません。まずは警察や鉄道会社などに紛失届けを提出しましょう。
また、AndroidスマホとiPhoneでは対処方法が異なりますが、不正利用を防ぐためには、いずれの場合もモバイルSuicaを早めに停止する必要があります。もし、紛失したスマホが見つからなかったら、新しいスマホでモバイルSuicaの再発行手続きを行うしかありません。