自宅のネット回線が遅くて仕事がはどらない! テレワーク(在宅勤務)に最適なモバイル回線はどれ?

新型コロナウイルス対策でテレワーク(在宅勤務)を余儀なくされた人も多いはず。でも自宅のネット回線が遅くて仕事が全然はかどらない……。そんなときは5G無制限のスマホでテザリングしたほうが速いかも! そこで今回は、テレワークに最適なモバイル回線を紹介しよう。

テレワークするのに自宅の固定回線がVDSLなら要注意!

自宅のネット回線が遅くて仕事がはどらない! テレワーク(在宅勤務)に最適なモバイル回線はどれ?

 新型コロナウイルスの影響で、大都市では緊急事態宣言が発動されたため、急遽テレワーク(在宅勤務)を強いられている人も多いだろう。もちろん、テレワークをするには快適なネット環境が必須になるが、Engadget 日本版「新型コロナで検討、テレワークに最適なモバイル回線はどれか(石野純也)」によると、マンションの固定回線が「VDSL」の場合、テレワークをする人が増えることで、ネットの回線速度が極端に遅くなる場合があるという。
 そもそも「VDSL」は古いマンションによく見られる方式。マンションの入り口までは高速な光回線が来ているが、そこから先の部屋までは電話回線を使用するため、速度は最大100Mbpsとなる。実測で30~80Mbps程度あれば仕事に影響はないだろうが、皆が一斉にネットに接続すると速度が極端に遅くなる場合もある。もし、テレワーク中にネットの速度が遅いと感じたら、『ネットが重いなぁと感じた時はGoogle「スピードテスト」』で、ネットの速度を測ってみよう。もし、10Mbpsを下回っているようなら仕事がはかどらないだろう。

自宅のネット回線が遅くて仕事がはどらない! テレワーク(在宅勤務)に最適なモバイル回線はどれ?

筆者の自宅マンションは100Mbpsの契約だが、Googleスピードテストで計測したところ、上り下りとも90Mbps以上と高速で問題なし。もし、10Mbps以下であれば何らかの対策が必要になる

スマホの5G無制限のほうが固定回線より速い場合も!

 自宅の固定回線が10Mbps以下であれば、スマホをWi-Fiルータ化できる「テザリング」機能でネット接続したほうが速いだろう。ただし、通常のスマホではデータ通信量に上限があるため、無制限プランを利用するしかないはずだ。現在、大手キャリアでテザリング対応の無制限プランを提供しているのは、ドコモ「5Gギガホ」と楽天モバイル「UN-LIMIT」である。
 まず、楽天モバイルは月額2,980円と安く、1年間はキャンペーンで無料で使えるのが魅力的だが、無制限利用できるのは自社回線のみ。現状はエリアが狭く誰でも利用できるものではない。しかも、自社回線エリア以外はauの4G回線で接続されるため無制限ではなくなるのだ。また、1日10GB使うと1Mbpsに速度制限されることもあるという。そこで、おすすめしたいのがドコモの「5Gギガホ」である。月額7,650円と高額だが、さまざまな割引きを適用すれば6カ月間は5,480円程度で利用可能。日本全国で使えるし5Gエリア外でも4Gで接続できる。環境によっては200~300Mbpsと高速で、1日のデータ通信量が多くても速度制限されることはない。これなら、安心してテレワークができるだろう。
 なお、5Gについては『「5G」って何? いつから使えて何ができるの? ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル』を参照してほしい。

自宅のネット回線が遅くて仕事がはどらない! テレワーク(在宅勤務)に最適なモバイル回線はどれ?

(Image:docomo.ne.jp)

スマホのテザリングでテレワークするなら、料金は高いがドコモの「5Gギガホ」がおすすめ。日本全国で5Gか4Gで無制限利用できる

自宅のネット回線が遅くて仕事がはどらない! テレワーク(在宅勤務)に最適なモバイル回線はどれ?

(Image:network.mobile.rakuten.co.jp)

現状、楽天モバイルは大都市の一部でしか5Gに接続できない。もし、5Gエリアに住んでいれば超ラッキーだが、ほとんどの人はauの4G回線での接続になるため、無制限利用はできないだろう

無制限で利用できるモバイルWi-Fiルータもあるが……

 テレワークでのネット回線確保ということなら「モバイルWi-Fiルータ」も気になるところ。最近では月額3,000円台で無制限利用できるサービスも増えているが、これらは「クラウドSIM」という仕組みを採用している。クラウドSIMとは、ルータ本体にSIMカードをささなくても「SIMバンク」というSIMカードを何枚もさしてあるサーバから、最適なネット回線を提供できる仕組み。「eSIM」によく似たシステムだが、最新のiPhoneも本体にeSIMを内蔵しているので、ご存じの方もいるだろう。eSIMについては『IIJmioのデータ通信「eSIM」が月額150円から利用できる iPhone 11やXSでキャリアSIMと併用可能』を参照してほしい。
 モバイルWi-Fiルータの速度は、各事業者がどんなSIMカードを調達できるかがカギとなる。ところが、最近は適切なSIMカードを確保できず、極端に速度が遅くなったり、新規申し込みを停止している事業者もある。現状でおすすめできるのは、スマートモバイルコミュニケーションズの「THE WiFi」だ。Wi-Fiスポットなしの「THE WiFiライト」なら月額3,480円で利用できる。

自宅のネット回線が遅くて仕事がはどらない! テレワーク(在宅勤務)に最適なモバイル回線はどれ?

(Image:smamoba.jp)

Wi-Fiスポットが利用できる「THE WiFi」は月額3,842円(初月は3,480円の日割り/2~3カ月は3,480円)で、Wi-Fiスポットなしの「THE WiFiライト」の月額利用料は3,480円である。ただし、最低利用期間は24カ月で、途中解約は9,800円の手数料が必要になる点は注意したい

 今でも固定回線にVDSLを利用したマションはたくさんある。もし、自宅の固定回線が遅くてテレワークの仕事がはかどらないのであれば、この際、スマホを5G無制限に切り替えたり、無制限モバイルWi-Fiルータなど、固定回線以外の選択肢も模索してみてはいかがだろうか? 

文=すずきあきら/編集・ライター

参照元:新型コロナで検討、テレワークに最適なモバイル回線はどれか(石野純也)Engadget 日本版

●ドコモ(公式)は→こちら

●楽天モバイル(公式)は→こちら

●スマートモバイルコミュニケーションズ「THE WiFi」(公式)は→こちら

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