新iPhone SE(第二世代)気になる5つのポイント iPhone 11とスペックを比較してみた!

コンパクトなiPhoneとして親しまれていた「iPhone SE」。新モデルは長らく噂されていたが、先日ついに第二世代が発表された。見た目こそiPhone 8にそっくりだが、最新のスペックを搭載している良端末。ここでは新しいiPhone SEについて紹介していこう。

iPhone SE(第二世代)をiPhone 11と比較

 iPhone SE(第一世代)は低価格で小さいiPhoneとして人気を集めていたモデル。後継モデルは噂にはなるけど発売されないという状態が続いていたが、ついに突如として発表された第二世代。サイズは第一世代よりも大きくなってしまったが、驚くほど性能が高くなっている。iPhone SE(第二世代)をiPhone 11とスペックで比較してみるとわかりやすいだろう。

 iPhone SE(第二世代)に使われているチップは、iPhone 11と同じ「A13 Bionic」。スマホ向けのチップとしては最高峰のもので、現在のスマホの中でも最上位のスペックだ。もちろん「Neural Engine」も搭載されているので、機械学習をフル活用したアプリもスムーズに動かすことが可能だ。また、無線LANは最新の「Wi-Fi 6」、モバイル通信もiPhone 11と同等の「ギガビットLTE」となっている。5Gに対応していないのは残念なところだが、5Gの普及はこれからなので大きな痛手にはならないだろう。

 iPhone 11と比較して劣る点は、カメラ周りやディスプレイの大きさ、バッテリーの持続時間ぐらい。これらは端末のサイズとの兼ね合いもあるのでしかたがないところだ。

 このように、iPhone SE(第二世代)は、iPhone 11に近いハイスペックな端末にもかかわらず、44800円からと非常に低価格。iPhone SEは非常にコスパの良い端末と言えるだろう。

iPhone SE(第二世代)とiPhone 11のスペック比較。カメラ周りやディスプレイの大きさ、バッテリーの持続時間はiPhone 11に劣るが、それ以外はほぼ同等のスペックを持つ。iPhone SEの価格は4万4800円からと3万円程度安く、非常にコスパが良いのが特徴だ

iPhone SE(第二世代)のここがポイント

 iPhone SE(第二世代)は廉価版のiPhoneではあるが、非常に高い性能を持つ。ここでは、iPhone SEのポイントをいくつか紹介しよう。

【気になるサイズはiPhone 8とほぼ一緒】
 第一世代のiPhone SEは4インチのディスプレイで非常にコンパクトなのが特徴だったが、第二世代はiPhone 8とほぼ同じデザインを採用している。そのため、第一世代よりは大きくなってしまっているのを残念に思う人もいるかもしれない。

 しかし、第一世代にはなかった防水性能(IP67:水深1mで最大30分間浸水しない)やFelica(おサイフケータイ)などの機能を搭載しており、明らかに進化している。

 注意したいのは第二世代にはイヤホンジャックがないこと。音楽を楽しもうとしたらワイヤレスヘッドフォンを使うか、Lightningコネクタを経由する変換コネクタが必要になる。

【ホームボタンとTouch ID(指紋認証)の復活】
 iPhone X以降、ホームボタンがなくなったことにより認証方法はFace ID(顔認証)に統一されていた。しかし、Face IDはマスクをしているとダメ、暗闇も苦手、とシーンによっては非常に使いづらいこともあった。特にコロナウイルスの影響でマスクが必須の今、マスクを外さないと認証できないFace IDはイライラしてしまう。

 iPhone SEではホームボタンと共にTouch ID(指紋認証)も復活。マスクを外すことなくロックの解除などの操作が可能なので、非常に使いやすい。ホームボタンを使った従来の操作で使えるのもうれしいところだ。

【シングルカメラながらポートレートモードにも対応】
 iPhone SEは、「広角のシングルカメラ」を搭載。これはiPhone 8と同じ1200万画素のシングルレンズだ。しかし同じレンズとはいえ性能は大きく異なり、背景をボカして一眼レフで撮影したような仕上がりにできる「ポートレートモード」に対応している。
このモードは複数のエフェクトが用意されており、スタジオで撮ったような写真に仕上がりにすることが可能だ。

【最新の「WI-Fi 6」に対応】
「Wi-Fi 6」とは、通信速度が高速になり、データの転送速度も向上したWi-Fiの最新規格。従来のWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)よりも1.4倍高速で、回線が混み合う環境においても通信が安定するという特徴があり、スマホの消費電力も抑えられるメリットもある。iPhone SEは、この「Wi-Fi 6」に対応しているので、最新規格の恩恵に授かれる。

【物理SIMとeSIMの「デュアルSIM」に対応】
 デュアルSIMとは、2つのSIMを使うことにより、1台のiPhoneで2回線利用できる機能のこと。iPhone SE(第二世代)は、nano-SIM(物理SIM)とeSIMの組み合わせによるデュアルSIMに対応。1回線目に音声通話に対応したnano-SIM、2回線目にIIJmioや楽天モバイルのeSIMを設定すれば、トータルの通信費を抑えることが可能になる。

 なお、楽天モバイルのeSIMは正式にサポートされていないので注意してほしい。

 第二世代のiPhone SEは、ハイエンドモデルのiPhone 11とほぼ同等のスペックながら、非常に価格が抑えられたコスパの良い端末だ。ホームボタンの復活もうれしいところ。iPhone SEならではの新機能はないが、非常に良くまとまっているので気になる人は手に取って見てはいかがだろうか。

※サムネイル画像(Image:Mr.Mikla / Shutterstock.com)

文=岩渕茂/フリーライター

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