HISモバイル、ドコモのahamoに対抗した新プラン20GB+70分かけ放題で1,980円を発表!

ドコモの格安新料金プラン「ahamo」の発表以来、「楽天モバイル」が1GBまで無料の新プランを打ち出すなど、2021年春のスマホ料金プラン競争が激しさを増している。そんな中、2021年2月4日には格安SIMの「HISモバイル」から、月20GB+月70分かけ放題で月額1,980円の「格安弐拾(かくやすにじゅう)」プランが発表された。もしかすると、春のスマホ料金競争のダークホースになるかも!?

「HISモバイル」から「ahamo」より安いプランが登場!

(Image:his-mobile.com)

 2020年12月、ドコモから月20GB+1回5分かけ放題で月額2,980円という驚きの格安新料金プラン「ahamo」が発表された。その後、ライバル各社はなりふり構わず値下げ合戦を繰り広げている。この辺りの事情は→こちらで確認してもらいたい。そんな中、2021年2月4日には大手旅行会社H.I.S系の格安SIM「HISモバイル」から、月20GB+月70分かけ放題で月額1,980円の「格安弐拾(かくやすにじゅう)」プランが発表された。
 このHISモバイルの「格安弐拾」プランはドコモ回線を利用した格安SIMで、「ahamo」を強く意識した内容となっている。まず、2021年2月10日のサービス開始時点でのデータ容量は月16GBだが、「ahamo」が3月26日にサービスインしたタイミングで月20GBに引き上げられる。また、「ahamo」が1回5分かけ放題なのに対し、1回の通話時間に制限のない月70分の無料通話(1,400円相当)を提供する。しかも、値段は「ahamo」より1,000円安い月額1,980円なのだ。これは春のスマホ料金競争のダークホースになるかも!?

(Image:his-mobile.com)

「格安弐拾」は「ahamo」を強く意識したプラン。データ容量は20GBとなっているが、「ahamo」が3月26日にサービスインするまでは月16GBである

(Image:his-mobile.com)

HISモバイルは、大手旅行会社H.I.Sと格安SIMの日本通信が2018年2月に立ち上げた合弁会社。「格安弐拾」のベースは日本通信の「合理的20GBプラン(今は16GB)」で、ほぼ同じ内容となっている

「格安弐拾」と「ahamo」を比較してみた。「ahamo」より月額で1,000円も安く、70分かけ放題超過後の電話料金やデータ容量の追加チャージも「ahamo」の半額に設定されている

 大手旅行会社H.I.S系だけあって、HISモバイルでは風変りなキャンペーンが実施されている。まず、「格安弐拾」の契約者特典として、先着1,000人にH.I.Sが提供する「おうちで楽しめるオンライン体験ツアー」の「世界一周ツアー(料金は2,000円〜)」に無料で参加できる。また、国内に200店舗以上あるiPhone修理専門店「アイサポ」で、2021年3月31日までに「格安弐拾」プランを申し込むと、iPhoneの修理代金が2,000円割引きになるほか、楽天モバイルからMNPで乗り換えると手数料の3,000円がキャッシュバックされるという(※MNP乗り換えキャッシュバックは、2021年5月31日まで期間延長)。「ahamo」だけでなく、こっそり「楽天モバイル」をターゲットにしているのには深い理由があった。それは……。

(Image:his-mobile.com)

先着1,000人が参加できる「格安弐拾」の申し込み特典は、オンラインの「世界一周ツアー」。コロナ禍で海外に行けないストレスを発散できるかも?

「楽天モバイル」の20GBとは互角の勝負になる!

 HISモバイルの「格安弐拾」がどのようなプランなのかはご理解いただけたと思うが、「ahamo」以外のライバルと比べると、どのくらいお得なのだろうか? まず、UQ mobileと比較してみよう。「くりこしプラン」は月3GBまで1,480円、月15GBまで2,480円、月25GBで3,480円なので、月20GBで1,980円の「格安弐拾」には十分勝ち目があるだろう。お次は格安SIMの「mineo(マイネオ)」だ。「マイピタ」は1GB〜10GBのほかに月20GBで1,980円のプランが用意されているが、かけ放題は「10分かけ放題」が月額850円のオプションとなっている。そのため、トータルでは「格安弐拾」のほうが安くなるのだ。
 そして最後に「楽天モバイル」と比較してみよう。「Rakuten UN-LIMIT VI」はワンプランの段階制で、1GBまで0円、3GBまで980円、20GBまで1,980円、20GB以上無制限で2,980円となっている。20GB以下では「格安弐拾」に勝ち目はないが、20GBの料金はまったく同じ。差が付くのは電話のかけ放題プランのみとなり互角の勝負となる。

au(KDDI)のサブブランド「UQ mobile」は、あまったデータを翌月に繰り越せる「くりこしプラン」を投入。ただ、料金的には「格安弐拾」より割高になる

(Image:mineo.jp)

格安SIMの「mineo」の「マイピタ」プランには月20GBで1,980円のプランがあるが、かけ放題は別料金となるため、トータルでは「格安弐拾」のほうがお得

(Image:network.mobile.rakuten.co.jp)

段階制の「Rakuten UN-LIMIT VI」は20GBで1,980円なので互角。両者に差が出るのはかけ放題となる

 いかがだろうか?「格安弐拾」の月20GB+月70分かけ放題で月額1,980円は「楽天モバイル」の20GBと互角のプランである。あとは、かけ放題をどう見るかだ。「楽天モバイル」のかけ放題は無制限だが専用アプリが必須になるのに対し、「格安弐拾」は月70分かけ放題だが専用アプリは不要である。また、「楽天モバイル」は自社回線のエリアにやや不安があるが、「格安弐拾」のほうはドコモ回線を利用しているので安心感がある。どちらを選ぶかはアナタ次第だが、HISモバイルの「格安弐拾」は「ahamo」より確実にお得で、20GBなら「楽天モバイル」並みにお得であることは間違いないのである。

●HISモバイル(公式)は→こちら
●日本通信(公式)は→こちら

文=すずきあきら/編集・ライター

関連記事

TOPICS
iPhone&Android最新記事

RANKINGランキング

18:00更新