携帯・スマホ業界が繰り広げるシェア争いに注目が集まる中、楽天モバイルが大手キャリア3社を猛追していると話題になっている。3月9日には、楽天モバイルのキャリアサービスの累計申し込み数が300万件を突破したことも判明。楽天モバイルと言えば、約1カ月前に250万件の申し込み数を突破したと発表していたばかりだが、この伸びはまさに破竹の勢いともいうべきか。長年大手3キャリアの壁は厚いと言われてきたのは周知の事実ではあるが、この躍進ぶりを見るに、近いうちには手が届きそうなのかも。楽天モバイルの動きについて追いたい。
楽天モバイルが使用エリアを急拡大している
前述の通り、楽天モバイルは3月9日に、同社のMNO(キャリア)サービスの累計申し込み数が同日付で300万件を突破したことを発表。MNOプランにおける月額基本料金を1年間無料とするキャンペーンは、3月1日に発表された通り4月7日まで継続するよう。楽天モバイルによると、1月29日に発表した新プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」を発表して以来、申し込みが急増していたという。同プランのサービス開始は4月1日を予定しているようなので、サービス実施後にさらに評判になり、累計申し込み数が再拡大するということもあり得るかも。
そんな楽天モバイルは、使用可能エリアが見る見るうちに拡大している事でも大きな話題になっている。楽天回線エリアは、まだ狭いと言われていたのも遠い過去ということになりそうで、楽天モバイルを選ぶ際には、プランがどれだけ魅力的でも、回線エリアが不安だから中々思いきれないという人も多かったのではないか。しかし、ここ最近の楽天モバイルの動きを見ると、エリア拡張に本腰を入れているのは明らか。最終的に大手3社と遜色のない使用可能エリアが実現すれば、革新的な格安プランで世間を度々さわがせる楽天モバイルへ、シェアが大きく流れることも考えられるかも。
そして、累計申し込み数が300万件を突破したということは、つまり事前告知していた300万人限定の1年間無料キャンペーンが成功したかたち。すでに消費者に馴染みのあった楽天ブランドが、革新的なプランを片手に使用可能エリアを拡大し、既存キャリア3社を猛スピードで追いかけるスタートに立った様相だ。
楽天モバイルといえば、いまや楽天経済圏内でもトップクラスの投資額という話を耳にすることも多い。誰もが知る楽天ブランド、楽天経済圏が本腰となり、抜群の安定感を持つ大手3社に対してどうやってプランを展開していくのか。そしてサービス開始後にこの様相は変わるのか、楽天モバイルが大手3社にどう食い込んでいくか注目が集まる。
参照元:楽天モバイルのキャリアサービスの累計申し込み数が300万件を突破3月9日付【ITmedia Mobile】
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