荷物を送るときは、郵便局の「ゆうパック」やヤマト運輸の「宅急便」、あるいはクリックポストなど、どの方法で送るのがいちばん安いのか悩む人も多いだろう。基本的にはゆうパックの方がヤマト運輸の宅急便よりやや安いが、さまざまな割引サービスを利用することで、料金はさらに安くなる。そこで今回は、荷物を送るとき少しでも安くする6つの裏ワザを紹介しょう。
まずはゆうパックとヤマト宅急便の基本料金を確認!
宅配便を送るとき、郵便局の「ゆうパック」とヤマト運輸の「宅急便」はどちらが安いのだろうか?
両者の料金表を確認してみると、まず、ゆうパックは60サイズ~170サイズまでを扱っており、重量は全サイズ25kgまでOKだ。また、25~30kgは「重量ゆうパック」となり、+510(520円)が加算される。
これに対し、ヤマト宅急便はサイズごとに重量が制限される料金体系で、ゆうパックにはない180サイズと200サイズ(いずれも30kgまで)も扱いがある。
単純にゆうパックとヤマト宅急便をサイズで比較した表を見れば、ゆうパックのほうが全般的にやや安いことが分かるが、宅配便の料金はそんなに単純ではない。
たとえば、60サイズで10kgのものを送るとき、ヤマト宅急便は100サイズ扱いとなり1,390円かかるが、ゆうパックなら60サイズで送れるため、810円で済む計算になる。
逆に、25kgを超えるとゆうパックは510円~520円が加算されるため、ヤマト宅急便のほうが安くなる。これは悩ましい……。
この基本料金を踏まえたうえで、このあと、それぞれの割引サービスをチェックしていこう。
【1】荷物の持ち込みで最大210円引きに!
宅配便は営業所や郵便局(コンビニ等)に自分で荷物を持ち込むと割引きされる。
まず、ゆうパックは郵便局やゆうパック取扱所(ローソン・ミニストップなど)に持ち込むと「120円引き」になる。
次に、ヤマト運輸は直営店・取扱所(セブン-イレブン・ファミリーマートなど)に、荷物を持ち込むと「100円引き」になる。
また、クロネコメンバーズに登録したうえで、ヤマト運輸直営店(宅急便センター)に荷物を持ち込み、印刷式の送り状を作成すると、持込割100円+デジタル割60円+クロネコメンバーズ持込割引50円で合計210円引きとなる。
なお、佐川急便も営業所に自分で荷物を持ち込めば100円引きされるのだ。
【2】ゆうパックはスマホ割アプリで最大180円お得に!
ゆうパックは「ゆうパックスマホ割アプリ」を登録&利用することで180円も割引きされる。
ゆうパックスマホ割については→こちらで詳しく解説しているので確認してほしいが、「ゆうパックスマホ割アプリ」は、iPhoneでもAndroidスマホでも利用可能。
事前に決済用クレカを登録し、スマホアプリで宛名を指定したら郵便局の「ゆうプリタッチ」でラベル印刷して発送することになる。
ほかにも、「ゆうパックスマホ割アプリ」では、郵便局を受取場所に指定することで「郵便局受取割引」により100円割引されるサービスが受けられる。
なお、ヤマト運輸はヤマト運輸 宅急便センターにおいて「ネコピット」を利用して送り状を作成した場合に60円引きになるサービスがある。
【3】「ゆうパック」は同じ住所に配送で60円引き!
ゆうパックは、1年以内に発送されたゆうパックまたは重量ゆうパックの「ご依頼主控」(同一あて先割引欄が印刷されているものに限る)を添えて、これと同じ種類&あて先のものを差し出すと、「継続利用割引」が適用されて1個につき60円割引きされる。
また、同じ種類・あて先のものを同時に2個以上差し出すと、1個につき60円割引きされる「複数口割引」サービスもある。
【4】ゆうパックは1年間に10個以上送ると10%割引きに!
ゆうパックは、ゆうパックスマホ割アプリを利用し、前月までの1年間に10個以上の発送があった場合に「継続利用割引」が適用され、割引後の運賃から10%割引になる。
また、ヤマト運輸では「クロネコメンバー割」で10%~15%も割引きされる。これは、宅急便を頻繁に利用する人向けのサービスで、ヤマト運輸独自のプリペイド型電子マネーに事前にチャージして支払いをすることが条件だ。
「クロネコメンバー割」は3,000円以上の事前チャージで10%割引、「クロネコメンバー割BIG」は5万円以上の事前チャージで15%の割引が受けられる。
なお、佐川急便は一度に発送する荷物の数に応じた割引サービス「数量割引」を行っている。11~50個で10%、100個までで15%、500個までで20%、501個以上になると30%も割引される。
【5】「ゆうパケット」専用箱はセリアで買うのがお得!
不用品を売ってお小遣いが稼げるフリマアプリ「メルカリ」の利用者も多いと思うが、メルカリのゆうゆうメルカリ便では、厚さ3cm以下、重量2kg以下の商品であれば、「ゆうパケットポスト」を利用することで全国一律200円で発送できる。
このゆうパケットポストは専用箱を利用する必要があるが、郵便局とローソンでは1枚65円で販売されているほか、メルカリストアでは5枚で300円(1枚60円)で販売されている。
だが、「セリア(Seria)」では2枚入りで110円。つまり1枚55円で購入できるのだ。たった10円の差だが、メルカリの出品が多い人なら無視できないだろう。
【6】「圧縮袋」でぺたんこにすれば送料が安くなる
メルカリやヤフオク!などで厚手の衣類を送るとき、重量は軽くてもそのままではかさばるので、箱が大きくなって送料が高くなる。
そんなときは、100円ショップなどで売られている、衣料用の圧縮袋を使って3cm以下の厚さにしよう。これなら全国一律198円で送れる「クリックポスト」を利用することが可能となるのだ。ただし、クリックポストの重量は1kg以下となっている。
●日本郵便「お得な割引」(公式)→こちら
●郵便局「ゆうパックスマホ割」(公式)→こちら
●郵便局「クリックポスト」(公式)→こちら
●ヤマト運輸「お得な割引・サービス」(公式)→こちら
●ヤマト運輸「クロネコメンバーズ」(公式)→こちら
●メルカリ「【ポストにポン!】ゆうゆうメルカリ便に「ゆうパケットポスト」が新登場」(公式)→こちら