フリーマーケットアプリ大手のメルカリが、メルカリ便の値上げに踏み切った。新たな配送料金は6月16日から適用され、値上げ幅は最大で150円にのぼるという。近年はさまざまな物価の上昇などもあり多くの分野で値上げラッシュが続いているだけに、今回のメルカリの決断を容認する声もあるが、やはり「受け入れられない」ユーザーも多いようだ。
今回はメルカリ便値上げと、その余波についてお伝えしていきたい。
メルカリ、6月からの配送料金値上げを発表
メルカリは5月16日、公式ブログ「メルカリびより」やTwitter上で配送サービス利用料金の改定を発表した。改定が行われるのはメルカリの「らくらくメルカリ便」「ゆうゆうメルカリ便」やメルカリShopsの料金。らくらくメルカリ便・メルカリShopsの「宅急便140サイズ」が1,300円(税込、以下同)から1,450円に上がるなど、最大150円の値上げとなる。
改定は、6月16日に行われ「午前11:59:59以前」に購入した商品は旧料金が、「午後00:00:00(正午)以降」の購入商品には新料金が適用されるという。出品が改定以前でも購入のタイミングによって送料が変わってくることとなるため、日頃出品しているメルカリユーザーは注意が必要だ。
また、メルカリは今回の値上げを「物価上昇などの社会情勢を総合的に鑑みた結果」だと説明。「メルカリ便配送サービスを継続しつつ、お客さま体験を一層良くしていく為の配送サービス利用料の改定でございますことを、ご了承いただきますようよろしくお願いいたします」と、ユーザーに対して理解を求めた。
【お知らせ】2022年6月16日(木)より、メルカリ便の配送サービス利用料金を改定いたします。
▼詳細は、こちらをご確認くださいhttps://t.co/r9zjk2vmzm
— メルカリ (@mercari_jp) May 16, 2022
メルカリの決定に多くの反応が寄せられている
2021年頃から原油や食料品の原材料費などの価格が上昇を続けており、国民にとっても「またか…」と恒例行事となりつつある値上げ。企業によっては「いままで価格を維持してきてくれてありがとう」とユーザーから感謝される場面も出てくるほどだ。
配送料金改定を伝えたメルカリのツイートにも「今までもめっちゃ安くしてくれてから、仕方ない」「手放すことが目的であって、儲けを得るためにやってるわけではないからいいか」といった、理解を示す意見も少なからず寄せられていた。
しかし、当然ながら不満に思うユーザーも多く、「それなら手数料を下げてほしい」という要望や「メルカリやめるか」「笑い事でなく本当に多くのメルカリユーザーが他フリマアプリに流れることになると思います」など、競合サービスへの離脱を示唆するユーザーも複数見られた。最近では「ラクマ」や「PayPayフリマ」など、メルカリよりも販売手数料の低いサービスも多いだけに、“実質手数料値上げ”とも取れる今回の一件が、今後に尾を引くことにならないといいのだがはたして。
また、中には「これってメルカリが赤字だったからじゃね?」と、4月に発表された“77億円の赤字”との関連性を推察する声も。事実はメルカリのみぞ知る、といったところだが、邪推されても仕方のないタイミングでの配送料金改定は、今後もサービスに大きな影響を及ぼすことになりそうだ。
●【6/16(木)より】メルカリ便の配送サービス利用料金を改定いたします【メルカリびより】
※サムネイル画像は(Image:「メルカリびより」公式サイトより引用)