布団に入り、「ちょっとだけ…」と画面を見つめたが最後、スマートフォンを見続けてしまい、気づいたら深夜…。そのような「寝る前スマホ」による夜更かしの経験者は少なくないだろう。
いけないことと自覚していながらも、ついつい、してしまいがちな「寝る前スマホ」。しかし、一概にも悪いこととは言えないかもしれない。パナソニック株式会社が行ったアンケート調査によると、回答者のたいていが「寝る前スマホ」をしていることを明らかにした。さらに、ネガティブなイメージのある「寝る前スマホ」を前向きに捉える人も多い、との結果が出たという。
回答者の9割が「寝る前スマホ」を日常化! 寝る前の1時間はスマートフォンに
本調査は、スマートフォンを持つ女性20代~40代500名を対象に、インターネット上で2022年9月8日~9日の間、行われたものである。まずは「寝る前スマホ」をしているか質問したところ、驚くべき結果が明らかに。なんと、95.8%もの人が「日常的/習慣的に『寝る前スマホ』をしている」と回答したのだという。この結果は、「寝る前スマホ」がスマートフォン利用者にとっては当たり前の習慣ではないかともいえるため、お風呂や歯磨きといった就寝前のルーティンに数えられる日も遅くないのではないだろうか。
また、「寝る前スマホ」をすると回答した人を対象に、どのくらいの時間を費やすのか調査したところ、「寝る前スマホ」の平均時間は1.4時間であることもわかった。本来ならば、睡眠時間に数えられるべき1時間、と捉えてしまうと少々、貴重なようにも感じられる。本調査でも、「『寝る前スマホ』が夜更かしにつながることがある」と回答したのは88%。
また「寝なければいけないと思うが、『寝る前スマホ』がしたい気持ちも同時にある」ことを74.2%もの人が回答した。睡眠障害につながるリスクを感じながらも、就寝前のスマートフォン利用がやめられない事実を、ネガティブに捉えている人も少なくないといえるだろう。
ネガティブなイメージのある「寝る前スマホ」だが、調査では意外にも「寝る前スマホ」に対して、ポジティブな意見も多く集まった。「あなたにとって『寝る前スマホ』をする時間はどのような時間ですか」といった質問に対する回答は、「自分にとって必要な時間(43.6%)」との意見が一番多い結果に。
また、「リフレッシュ・気分転換の時間(35.6%)」としている人や「楽しみな時間(35%)」、「ほっとする・落ち着く時間(32.8%)」などの回答も集まった。この結果から「寝る前スマホ」の時間が、自分の心身を整えるために必要だと捉えている人が多いと考えられるだろう。
また、「寝る前スマホ」では何をするのかといった調査では「SNS(64.8%)」や「動画視聴(57.2%)」、「ニュースチェック(28.6%)」という意見が多かったことからも、趣味や好きなことに没頭する自分のための時間と考えている人が多いといえるだろう。
仕事や家事、育児に追われる日々の中で、自分のために動ける時間は寝る前にしかない、という人は少なくない。実際、「日々の家事や育児でなかなか自分の時間が取れないため、寝る前の1時間ほど、自分の時間をゆっくりとるようにしている」という意見も回答者から挙げられている。忙しい日々を生きる現代社会人にとって、自分の時間を作るためには、就寝前の何時間かを使うしかない、といった意識が「寝る前スマホ」の習慣化につながったのではないだろうか。
睡眠障害が起きないようルールを決めれば、「寝る前スマホ」は自分にとってメリットのある時間といえるのかもしれない。
出典元:―スマホ時代の夜更かし事情―【パナソニック株式会社】