つい先日の10月11日にNHKは、受信料の不正な未払いに対し、2倍の割増金を請求することを検討していると発表したばかり。スクランブル化への対応が叫ばれている昨今、その実現化の動きが見られないことに対する1つの解決策としてか、チューナーレスTVの販売がネットで話題になっている。「毎月のNHK受信料2,200円の1年半分で実質無料」と、うたった+Styleが販売する43V4KのチューナーレスTVとは、どういったものなのか。
「毎月のNHK受信料2,220円の1年半分で実質無料」と、うたったチューナーレスTV販売
先日の10月11日に、NHKが受信料の不正な未払いに対し、2倍の割増金を請求することを検討していると発表して、驚いた人が多かったのではないだろうか。対象になるのは「解約」や「免除」を虚偽の内容で届け出た場合など、正当な理由なく期限までに受信契約の申込みをしなかった場合とのこと。
だが、以前からスクランブル化を求める声が高かっただけに、ヤフーニュースでは「加入は強制。解約はできない、それで収めなきゃ2倍徴収。ヤクザのみかじめ料かよ」「テレビを捨てるしかないだろ、こんなの」とのコメントがあり、世間はおおむね、受け入れがたいとの反応だ。
2023年10月から地上波のみの契約で、月額125円の値下げを同時に発表したNHKだが、着手すべきはそこではないとの世間の空気をもう少し真剣にとらえる必要がありそうだ。というのは、チューナーレスTVが「毎月のNHK受信料2,220円の1年半分で実質無料」とのキャッチコピーで販売されて、ネットで話題になっているというのだ。
セキュリティソフトなどを扱うBBソフトサービスが、10月20日に自社サイト「+Style」で「SmartTV」を販売しはじめた。地上波が映らない、この「チューナーレステレビ」、商品説明に「毎月のNHK受信料2,220円の1年半分で実質無料!」と掲げているのだ。
受信料は、払い込み方法や契約内容によって異なるが、この2,200円というのは、衛星契約を継続振込にした場合の金額で、これの18カ月分、すなわち39,600円分でSmartTVが購入できるという意味合いのようだ。通常価格 4万5000円(税込)のところ、10月21日現在は、割引価格の3万9900円(税込)で販売しているので、この商品説明になっているようだ。
「+Style」の公式ホームページには、「テレビじゃない」「動画アプリで視聴」「受信料(2,220円)不要」「民放番組はTVerで視聴」との言葉が躍り、チューナーレステレビを使用することで、NHKを見られない状況=受信料を払う義務がない、ということを大きくアピールしているように見える。
公式ホームページのよくある質問にも、「受信料契約が不要になるって本当ですか?」との問いに「はい、本製品はチューナーレステレビとなりますので放送法第64条にかかる受信料契約が不要となります。しかし、お客様のご自宅にチューナー付きテレビ(ワンセグ、カーナビ含む)がある場合は受信料契約が必要です。」とあり、ワンセグやカーナビでも受信料契約は必要だが、「+Style」のチューナーレスTVは受信料支払い不要と言い切っている。
43V4Kで上記の価格となると、NHK受信料を払う義務が生じるチューナー付TVは、NHKを見たくないと思っている視聴者には割高に見えることだろう。SmartTVはNHK解約を「促進するものではありません」とも付け加えてあるが、TVの購入を考えていてHNKを見ない視聴者がチューナー付となしのどちらを選ぶか、自信がうかがえるようだ。
参照元:43型4Kでこの価格! ネット動画専用Android搭載チューナーレスSmartTV U-NEXT 3ヶ月無料付き!【+Style】
※サムネイル画像は(Image:「+Style」公式サイトより引用)