ベイシス株式会社が、「通信業界の通信機器」「基地局設置」「Wi-Fi環境構築」のいずれかのプロジェクトに携わる方106名を対象に、通信業界のアナログ業務に関する実態調査を実施した。繰り返しの手作業にどれくらい時間が割かれているか? 繰り返しの手作業はモチベーションに関わるか? という点を含め見ていこう。なお、調査期間は2022年6月24日〜27日となっている。
約3割が繰り返し作業に40時間以上費やすと回答、モチベーションの低下も
同調査内の、「お勤め先での『繰り返しの手作業』について、1カ月あたりどのくらい業務時間がありますか?」という質問。気になるのは、1カ月あたり「80時間以上」という驚くほど長時間繰り返しの手作業を行っている方が4.7%ほどもいるという点だ。繰り返しの手作業の業務時間が、月に「60時間以上」と回答した方は1割を超える。「40時間以上」と回答した方もおよそ3割いるようだ。
また、「繰り返しの作業があることで、仕事のモチベーションは下がりますか」という質問へは、31.8%が「かなりモチベーションが下がる」、42.4%が「ややモチベーションが下がる」と回答。74.2%の人が、繰り返しの作業があることによってモチベーションダウンしていることがわかる。さらに言えば、81.2%の人が繰り返しの手作業の「自動化」を希望している、という結果もあわせて判明している。
繰り返しの手作業で最も多いのは?
お勤め先での「繰り返しの手作業」について、1カ月あたりどのくらい件数がありますか
1,000件以上 | 5.9% |
700件~1,000件未満 | 3.5% |
400件~700件未満 | 10.6% |
100件~400件未満 | 22.4% |
50件~100件未満 | 30.6% |
50件未満 | 21.2% |
答えられない | 5.9% |
(「ベイシス株式会社」調べ)
少なくはない方々が、繰り返しの手作業に何時間も費やさざるを得ないという結果が明らかになったわけだが、1カ月あたりの件数で見ると、どれほどになるのだろうか? 同内容の質問への回答結果は「50件〜100件未満」が30.6%で最多。「100件〜400件未満」がついで22.4%、「400件〜700件未満」が10.6%と、件数で見ても膨大な作業量であることが推察できる。
なお、どのような業務が繰り返し作業になっているのかを質問したところ、最多は「異なるファイルへのデータのコピー&ペースト」、ついで「定型的なメール文の作成」であった。この2つの回答数がやはり抜きん出ている。自動化したい作業は何か? を問う質問でも、半数以上の方が「異なるファイルへのデータのコピー&ペースト」を挙げている。
その他、「複数のファイルからデータをコピー&ペーストして報告書を作成」「紙ベースでの社内申請」「エクセルへの大量写真挿入」「社内情報の保管のための印刷」といった作業も、繰り返しの手作業として行っている方が多いようだった。
繰り返しの手作業には、単純作業だからこそのストレスがあり、「このような単純な作業をしていただけで、これほどまで時間が経ってしまった」という感覚にはどこかやるせなく、つらいものがある。働くすべての人たちのためにも、繰り返しの手作業の自動化を願う。
出典元:ベイシス株式会社は→こちら