気になる動画やサイトを今すぐ見たいのに、クリックした瞬間、邪魔するように差し込まれるのが広告。何十秒も我慢して広告を眺めなければならない場合も多く、待ち時間にイライラしている人も多いのでは。その邪魔さ加減に、広告をだしたことで逆に世間の人から商品が嫌われるのではないかと心配になってしまう。
しかし、ある調査によると、広告がきっかけで商品を購入したことがある人は少なくないことが明らかとなった。なぜ広告からの購入に抵抗がない人がいるのか詳しくみていこう。
多くの世代が、広告に抵抗感を持っていることが明らかに! でも10代は違う?
ゲームやマンガなどのサブカルチャー情報を発信するWebメディア「otalab」は、全国の10代~60代の男女2715人を対象に行った「年代別スマートフォンでの消費行動について調査」から、インターネット広告に対し、世間はどのように感じているのかを考察していこう。
まず、見ていきたいのは「広告やPR(案件)で商品を購入することに抵抗はありますか」という内容を年代別に質問した調査結果である。全世代で見ると、「抵抗がある」と答えた人の方がそうでない人より多い傾向があることが明らかに。中でも一番多いのが30代の847人。「抵抗がない」と答えたのが212人であったことをみると、約4倍もの人が抵抗感を示していることとなった。40代も102人が抵抗を感じており、抵抗がないと答えている人は59人と差が開いていることからも、多くの人がインターネット上の広告に鬱陶しさを感じていることがいえるだろう。
しかし、回答者数にそれほど違いがない年代もいた。なんと10代は「抵抗がある」と答えた人が31人いるのに対し、「抵抗がない」と答えたのは22人もおり、4割以上が票を入れていたのである。スマートフォンをよく利用する世代であるにもかかわらず、差し挟まる広告にイライラせず、むしろ気になる商品であれば、広告から購入することもあるのだという。もしかしたら、広告に抵抗感を抱かないという方が新しい感覚なのかもしれない。
商品に魅力があれば広告からの購入でも問題なし?
「抵抗がない」人たちの考えをより深く理解するため、回答者たちはインターネット上の広告をどのように認識しているのか、より詳しく見ていこう。一番多い回答は「商品自体が気になったから」で613人もの人がいた。広告を出す目的が達成されているといえる回答内容であるため、インターネットで積極的に広告を出すのは、あながち間違いではないといえるだろう。
2番目に多いのは「とくに気にならないから」(411人)という回答。もしかしたら、どのような方法の広告であれ、自分の直感を信じて商品を購入できる決断力の強さを持つ人が多いのかもしれない。また、「信頼できるサイトで紹介されていたから」(231人)という回答は、どこで・誰が・どのように紹介していたのかといった情報も、商品を紹介する際に必要にすべき点なのではと考えさせてくれる。
他の回答は「写真を見て効果がありそうだと感じたから」「気になる見出しがあったから」などがあり、広告の戦略がしっかり効果として現れているといえるだろう。また、広告に対しマイナスな感情ではなく、プラスの感情で向き合う回答者が多いともいえる。すべての広告を邪険にするのではなく、少しでも気になるものがあれば、あえて商品詳細をのぞきに行ってみるのもよいのかもしれない。
出典元:【otalab】