他人と一緒にいるときに、スマホを使っている人をどう思うだろうか。自分もスマホを使うという人もいれば、少し不快に感じてしまう人もいるかもしれない。それについてNTTドコモ モバイル社会研究所が、2022年1月に「スマホ・ケータイを使っている行動」についての調査を実施。本調査は2015年から毎年行っており、2022年は全国の15歳~79歳の男女を対象に、7,050の有効回答を得ている。
10代女性の85%が「手持ぶさたに端末をいじっている」
面前に家族や知人などの人がいる状況で、端末を触っている人がいるかどうかの調査で、2022年では57.5%の人が「手持ぶさたに端末をいじっている」と回答した。2015年では34.9%にとどまっていたが、年々増加していき、2020年以降は過半数の人が知人などの前で端末をいじっているようだ。
性年代別では、10代女性が最も高く、85.1%の人が「手持ぶさたに端末をいじっている」と回答。ついで30代女性が77.4%、20代女性が77.3%という結果に。男性についても10代は75.4%、20代は69.5%、30代は69.8%と、女性ほどではないにしても比較的高く、若年層は面前に人がいても、会話やすることなどがなければ端末をいじってしまう傾向にあるようだ。40代以降は「手持ぶさたに端末をいじっている」人の割合は下がっており、60~70代のシニア層は3~4割ほどであった。
約5割の人が、「端末を机などの面前に置いておく」と回答
また、スマホやケータイをいじらずとも、「端末を机などの面前に置いておく、または握り締めている」という人の割合についても調査を実施。2022年は47.9%が「端末を机などの面前に置いておく、または握り締めている」と回答しており、この調査については2015年からほぼ横ばいの状態となっている。主体的に面前でスマホを触りはしないものの、急な連絡や調べものなどに対応できるよう、すぐに触れるように準備しておく人は多いのかもしれない。
性年代別に見ると、やはり若年層の割合は大きく、最も高かったのは10代女性で70.8%。10~20代は6~7割と比較的高水準で、男性よりも女性の方が高い。しかし、シニア世代は全体としては3~4割だが、男性の方がやや高いという結果に。シニア世代に男性に関しては、いつでもスマホを触れるように近くに置いておくというよりも、着席の際に財布などと一緒にポケットに入れてあるものを取り出しているだけ、という可能性も考えられる。
今回の調査で、若年層を中心に多くの人が、手持ちぶさたの際にスマホを触っていることが判明した。LINEなどの返事が来ていたり、ロック画面に通知があったりすると、ついつい確認したくなるようだ。緊急の連絡や重要なメールなどが来ることもあるため、スマホを定期的に確認する必要があるだろう。しかし、人によっては失礼だと考える人もいるので、相手との関係性なども考慮し、TPOをわきまえた方が、余計なトラブルを生まなくてすむかもしれない。
出典元:【モバイル社会研究所】
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