株式会社エイチームのグループ会社である株式会社エイチームライフデザインは2023年3月10日~2023年4月26日、「引越し侍」を利用して引越しをした方を対象に、「マイナポータルを利用したオンライン転出・転入予約の利用」に関するアンケートを実施。4340件の回答を得た。引っ越しの見積もり比較サイトである引越し侍の利用者なら、マイナポータルでのオンライン転出・転入予約についても明るいような気もするが、調査結果はどうだったのだろうか。
「オンライン転出・転入予約」の認知率はイマイチのようだ
「引越しをする前にオンライン転出・転入予約のことを知っていましたか?」という質問では、「知っていた」と回答したのは38%と少数派だった。マイナポイントキャンペーンのように大々的に告知されていないので、この結果は当然なのかもしれない。
「オンライン転出・転入予約のことを最初に知ったきっかけ」では、マイナンバーカードを持っている人においては「市役所」と回答した人が最も多く340人だった。オンラインで済ませるとは知らずに来庁してしまった人も少なくなさそうだ。続く、第2位は337人と僅差で「メディア」、第3位は「その他」(web検索・マイナポータルなど)で226人だった。
使ってみた結果、便利と感じた人多数!
マイナンバーカードを持っていてオンライン手続きを「知っていた」と回答した人に対し、「今回の引越しでオンライン転出・転入予約を利用しましたか?」という問いに対して、「利用した」と回答したのは42%。認知していても、実際に利用するにいたったのは半数に満たない状況であった。
利用しなかった理由の回答では「とくに理由はない」が最も多く、32%。以降は第2位「その他」18%、第3位は「まだ利用していないだけで、これから利用するつもりだから」と「マイナンバーカードを持っていないから」が16%で同率、第4位は「忙しくて忘れていたから」11%、「メリットを感じないから」7%と続いた。なお、2番目に多かった「その他」の中では、「他にも手続きがあり、結局来庁するのでアプリを使う必要がなかった」「一時的な引越しのため住民票を移さないから」といった、使わなくていい理由のある人が多い傾向にあった。
さらに、次回の引越しではオンライン転出・転入予約を利用したいか尋ねたところ、「利用したいと思う」が68%、「利用したいと思わない」が32%。
そして、実際に利用した人に対して「オンライン転出・転入予約を利用して便利になったと思いますか」と聞いてみると、なんと88%もの人が「便利になったと感じた」と回答。これらの結果からするに、今後活用する人の裾野はますます増えていきそうだ。