自宅でリラックスしている時間や、電車などでの移動時間、何かの待ち時間など、ちょっとした隙間時間に何をして過ごすことが多いだろう。外出先ではスマホ利用といった声が多そうだ。モバイル社会研究所が2024年2月、全国の15~79歳男女5719人にスマホ利用の実態について調査したところ、4人に1人がここ1~2年のスマホ利用時間が「長くなった」と回答している。年代別の回答や視聴内容について、詳しくみていこう。
10代女性では「長くなった」が半数以上と最多
ここ1~2年でのスマホ利用時間の変化について調査したアンケートによると、全体の1/4の人が「スマホ利用時間が長くなった」と回答している。年代別では男女とも10代が最も割合が高く、最多となる10代女性においては約6割という結果であった。
スマホを使い始めた人も含まれている結果ではあるが、若い世代の大半が数年前に比べてスマホに費やしている時間が増えていることがわかる。また、男女とも20~30代の1割は利用時間が「短くなった」と答えており、それぞれのライフスタイルの変化などで利用時間が短くなっている人が一定数いることがわかる。
10代女性の半数以上が、ネット動画の視聴時間が長くなったと回答
スマホで何を見ている時間が増えているのかも気になるところである。次に、ネット動画(YouTube、Netflix、Amazonプライム・ビデオなど)の視聴時間について、ここ1~2年の変化を聞いた調査では、全体の2割強が「長くなった」と答えている。
年代別では10代女性が突出しており、「長くなった」と回答した人が半数以上であった。スマホ利用についても10代女性が「長くなった」と回答した割合が最多であったことも含め、10代女性にとってスマホやネット動画というのは生活に欠かせないツールなのだろう。また、ネット動画を「もともと見ない」と回答した人は年代が上がるほどに割合が高く、70代では男女とも約4割を占めた。
最後に、ここ1~2年のテレビ(地上波、BS、CSなど)の視聴時間の変化を調べた調査では、全体の1割弱が「長くなった」と回答し、2割強が「短くなった」と回答しており、短くなった割合のほうが高いことが判明した。スマホでの動画に慣れている若い世代にとって、番組の放送時間が決まっているテレビよりも、いつでもどこでも気軽に視聴できるネット動画が好まれるのは自然の流れなのかもしれない。
出典元:【モバイル社会研究所】