日本で唯一の定期運行寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」。鉄道ファンならずとも寝台列車の旅を体験してみたい人は多いでしょう。現在はネットからでも購入できますが、やはり、年末年始の繁忙期にチケットを取るのはかなり大変です。そこで今回は、12月30日の「サンライズ出雲」のチケットを取る方法を紹介しましょう。
まずはサンライズ出雲のチケットの種類を確認!
「サンライズ出雲」は基本的に毎日運行されており、2024年11月現在では下りが夜21時50分に東京駅を出発、翌朝10時00分に終点の出雲市駅に到着します。上りは18時57分に出雲市駅を出発し、途中の大阪駅でも乗車可能で翌朝07時08分に東京駅に到着。いずれも約12時間もかかる長旅です。
また、毎年、年末年始には臨時列車「91号(下り)」と「92号(上り)」が4本運行されており、2024年は東京駅を22時21分に出発する下りが24年12月30日と25年1月4日に、出雲市駅を13時52分に出発する上りが24年12月29日と25年1月3日に設定されています。
臨時列車のほうは15~16時間もかかるのですが、乗り鉄には「より長く乗っていられる」という理由から人気が高く、通常列車よりもチケットが取りにくくなっています。
サンライズ出雲の寝台料金は部屋によって異なりますが、東京ー出雲市間の場合でもっとも一般的な部屋はB寝台の1人用で、80室ある「シングル」が7,700円、20室の「ソロ」は6,600円となっています。ただし、ソロの1Fは押入れのような狭さなので、どうせならシングルを狙ったほうがいいでしょう。
もっとも豪華で広い部屋はA寝台の「シングルデラックス」で1万3,980円ですが、こちらは6室しかありませんので、そう簡単に取れません。
2人用の個室はB寝台の「サンライズツイン」で、かなり広い部屋になりますが4室しかありません。また、こちらは1人あたり7,700円ですが、1人で利用しても2人で利用しても2人分の1万5,400円がかかります。
次に、2人でも利用可能なシングルツインも4室しかなく、1人利用時で9,600円、補助ベットの5,500円を追加して、2人で利用すると1万5,100円になります。
サンライズ出雲の料金は、東京ー出雲市間の片道(1人)を「B寝台シングル」で利用した場合、特急料金3,300円+寝台料金7,700円+片道運賃1万2,210円が必要なので、合計2万3,210円となります。
なお、サンライズ出雲には寝台個室ではない「ノビノビ座席」が28席あります。こちらは船の雑魚寝のようなフルフラット・カーペット敷きの“指定席”となっており、料金は安いのですがプライベートスペース感はゼロ。豪華な寝台列車の客室とはかなり趣が異なります。
サンライズ出雲のチケットは1カ月前にネットで購入することができる
筆者は毎年12月30日にサンライズ出雲を利用しているのですが、やはり繁忙期に当たるためチケットを取るのは毎回苦労しています。
鉄板なのはJRの「みどりの窓口」で朝10時ジャストにチケットを取ってもらう、いわゆる“10時打ち”ですが、小さな駅のみどりの窓口は撤去されており、最近は大きな駅の一部でしか10時打ちをお願いできません。
ただし、現在はネットでも1カ月前の朝10時にJR西日本の「JRおでかけネット(e5489・いいごよやく)」でサンライズ出雲も予約でき、チケットの購入が可能となっています。つまり、自宅で“10時打ち”を行うということですね。
●JR西日本「JRおでかけネット会員サービスのご案内」は→こちら
とはいえ、筆者は今まで一度もネットでチケットを買えたことがなく、操作途中でいつも売り切れになってしまうため、その後1カ月間は、毎日地道にスマホでキャンセル待ちを狙ってチケットを購入しています。