国民一人一人に個人番号を割り振る「マイナンバー」制度。その個人番号が記載されたICチップ付カード「マイナンバーカード」の交付率は、2021年3月1日現在、日本全体で26.3%だという。だが、都道府県別の交付率を調べてみると、結構なバラツキがあることが分かる。そこで今回はマイナンバーカードの交付率の高い地域をランキング形式で紹介しよう。果たして1位を獲得したのはどこなのだろうか?
マイナンバーカード交付率の全国平均は26.3%!
アナタはもう「マイナンバーカード」を取得しただろうか? そもそも「マイナンバーカード」とは、国民一人一人に個人番号を割り振るマイナンバー制度で発行されるICチップ付カードのこと。マイナンバーカードは顔写真付きの身分証明書としても利用でき、将来は健康保険証や運転免許証なども一体化されると言われている。マイナンバーカードのメリットについては→こちらで確認してほしい。
また、すでに申し込みは2021年4月末で締め切られてしまったが、キャッシュレス決済で1人5,000ポイントが還元されるマイナポイント制度の効果もあって、「マイナンバーカード」の交付枚数は3,344万枚、交付率は日本全体で26.3%になった(2021年3月1日現在)。しかし、都道府県別の交付率を調べて見ると、かなりバラツキがあることが分かる。そこで今回はマイナンバーカードの交付率をランキング形式で確認してみよう。
すでに、日本人の4人に1人以上が所有しているマイナンバーカードだが、果たして交付率が高い都道府県はどこだろか? 編集部は総務省の最新データをもとにランキング表を作成してみたところ、3位は30.6%の奈良県、2位は30.7%の東京都、そして1位は35.5%とぶっちぎりで宮崎県が獲得した。宮崎県の交付率がどうしてここまで高いのは不明だが、区別交付率で見ると、日南市、小林市、串間市、宮崎市で35%以上、さらに都城市では53.2%を記録しているのが大きいようだ。ちなみに、2位の東京都は中央区が38.6%、港区が38.1%を記録しているのに対し、葛飾区で27.5%、足立区で26.4%しかなかったが、それでも全国平均以上をキープしている。
また、今回のランキング上位を確認してみると、比較的関西と関東の交付率が高いのが分かるだろう。それにしても、このランキング表で驚くのが、日本全国平均を上回っている地域は上位12位までだということ。なかには普及率が20%以下の県もあり、13位以下の地域が上位の足を引っ張っている形だ。
ランキング最下位は19.5%の高知県だった!
次に21位以下をみてみよう。下位に沈んでいるのは、東北や北海道地域が多いことが分かるはずだ。その理由は、おそらくスマホやネットを使いこなせない高齢者が多く、かつ役所に出向くのも面倒な山間部が多い地域ではないかと推測される。なお、交付率21%を下回っているのは群馬県、新潟県、高知県の3県。この3県がどうしてここまで交付率が低いのか、その理由は分からないが、もう少しがんばってほしいものだ。
●総務省「マイナンバーカード交付状況(令和3年3月1日現在)」(PDF)は→こちら
●総務省「マイナポイント」(公式)は→こちら