リノベーションブームに乗って中古マンションを購入し、自分好みに内装を工事する人が増えているが、中古マンションでも住宅ローン控除は受けられるのだろうか? ここではそんな素朴な疑問を解決しよう。
住宅ローン控除適用の条件はどうなっている?
(Image:Shutterstock.com)
若い夫婦の間では、古いマンションを安く買って自分好みに改装する「リノベーション」がブームになっている。確かに都心では駅前の便利な立地に古いマンションが建っていることが多く、新築よりも安く買ってリノベーションすることで、辺ぴな立地にある新築よりも快適な暮らしができることも多いようだ。
だが気になるのは、中古マンションの場合でも住宅ローン控除が受けられるかどうかだ。10年で最大400万円も控除されるのだから、住宅ローン控除を受けたいのが人情だろう。
結論から言うと、中古マンションでも住宅ローン控除は受けられる。ただし、それには条件があるのだ。
■住宅ローン控除を受けるための条件
①自分が住むために購入する住宅であること
※購入してから6カ月以内に住むこと(住民票を移転するのが条件)
②床面積が50㎡(約15坪)以上であること
※不動産登記簿上の面積
③ローンの期間が10年以上あること
※借り先が銀行であること。親族はNG
④年収が3,000万円以下であること
⑤中古の場合は耐火建築であること
※木造は築20年/マンションは築25年以内
築25年以内の中古マンションはOK!
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オトナライフでは、すでに住宅ローン控除の基本を紹介しているが(『【マンション】住宅ローン控除ってどんな制度? その控除条件とは?』)、住宅ローン控除の条件は上の表を見てもらえれば一目瞭然である。住宅ローン控除を受ける場合、①~④の条件は新築マンションと共通しており、中古マンションで唯一異なるのが⑤の「耐火建築であること・マンションは築25年以内」という項目だけなのである。つまり中古マンションで住宅ローン控除を受けたいなら、必ず「築25年以内の物件にしておく」のが条件になる。
ちなみに、築25年というと1993年以降にできたマンションということになるが、1994年頃からはバブル崩壊後に駅前の好立地に建った大型物件もターゲットになる。もちろん、1981年に制定された、震度6強~7程度の揺れでも倒壊しない「新耐震基準」もクリアしているので、中古であっても安心して購入できるだろう。