どんな仕事にも、ストレスはつきものだ。営業職なら常に数字が付いて回るし、接客業ではお客様からの無茶ぶりにも笑顔で対応しなければならない。それが仕事というものだし、そういった「苦労する部分も含めてのお給料」と、言い聞かせている人も多いだろう。昨今のコロナ禍で大きく様変わりした働き方だが、さて「仕事上のストレス」の種類にはどんな変化があるのだろうか。
まずは根が深そうなものから“あるある”までがランクインした第5位~3位
株式会社メルセンヌが在職中の男女832名を対象に行った「働く上でストレスとなる要因」に関する調査によると、第5位は「やりがいや面白みを感じられない」で6.0%。本当に就きたかった仕事に就けなかったのか、理想と現実が大きく違ってギャップを感じているのか。ストレスを感じる、だけでは語りきれない根が深そうな理由である。第4位は「お客様との人間関係、クレーム」で11.5%。直接お客様と接する営業職だけでなく、接客業や事務職などの電話応対でもクレーム対応に追われることは多そうだ。無事に解決できても、クレームに対応するだけで労力が奪われる。
第3位は「労働時間が長い。残業が多い」で14.4%。出勤しての勤務はもちろんだが、「いつまでもやろうと思えば仕事ができてしまう」というテレワークならではの“闇”も、ストレスと関係しているのかもしれない。
第2位は「ノルマや求められる成果」で14.5%。自動車ディーラーでは成約数だろうし、学習塾であれば生徒の合格実績や新規入会者をどれだけ集められたか、といったことが成果だろう。昨今は不況のため、簡単にお金をポンと出す人は多くなく、数字を求められてもなかなかそれを達成できず、しんどい思いをしている人は多そうだ。
そして第1位は「職場の人間関係」で2位以下を倍以上突き放す35.9%だった。これまでも大きなストレス要因としてあげられてきた理由であり、結局転職を決める人も待遇ややりがいより本音では「人間関係に嫌気がさして」という人も少なくない。コロナ禍を経てテレワークも進み、オフィスへの出勤可能人数は何%以下まで、などと決められているなど、ビフォーコロナ時より上司や同僚と直接顔を合わせる機会は少なくなった企業も多いだろう。それでも第1位は「職場での人間関係」が断トツ、いやワーストのままだということがわかった。
会社が社員のストレス要因を把握し、どのような対策を行うべきかを考えることで生産性向上にもつながるはずだが、「あの人とあの人が組むと仕事がうまくいかない」「あの人からの指示はいっつも丸投げで嫌だな」という悩みの解決にどこまで会社が骨を折ってくれるか……あなたの会社はどうだろうか。
出典元:キャリハイ転職は→こちら