二度とAmazonで粗悪品を掴みたくない! 悪質な業者を見抜くワザ5選

最近、テレビのニュースでも取り上げられるほど、Amazonの悪質なやらせ不正レビューが問題となっている。というのも、Amazonのカスタマーレビューで評価の高い商品を買ったのに、送られてきた製品は粗悪品だったなんてことが頻発しているのだ。そこで今回は、悪質なやらせ不正レビューを瞬時に見抜くワザを5つ紹介しよう。これでもうAmazonの悪質業者にはダマされないぞ!

(Image:Tutatamafilm / Shutterstock.com)

どうしてAmazonではやらせ不正レビューが多いのか?

Amazonの悪質なやらせ不正レビューに悩まされている人は多い。カスタマーレビュー評価が数百件もあり、良い評価の「星5つ」が80%以上もあるのに、実際に購入すると数日で壊れたり正しく動作しない不良品だったということが頻発しているのだ。

そもそもAmazonでは、自社で仕入れて販売する製品以外に、個人や業者が直接出品するマーケットプレイス商品なども混じっている。

そのため、海外に住む悪質業者が粗悪品を大量に出品し、自分たちで不正な星5つレビューを大量に書き込むのだという。よく見れば、レビューの日本語が怪しかったりするが、いちいち全部調べていては大変だ。

では、いったいどうやってAmazonの悪質業者を見抜けばいいのだろうか? ここでは5つのワザを紹介するので、アナタも是非参考にしてほしい。

(Image:amazon.co.jp)

Amazonでは星5つが83%もある商品でも、実際に送られてきたものは粗悪品だったりする。これは某スパイカメラのものだが、そもそも、この商品が5,530個も売れているとは到底思えない……

【1】不正レビューを見抜くなら、まず「サクラチェッカー」を使ってみよう!

Amazonの不正レビューを見抜くのなら、まずおすすめしたいのが「サクラチェッカー」というWebサイトだ。

このサクラチェッカーでAmazonの商品を分析すると、「価格・製品」「ショップレビュー」「レビュー日付け」「ショップ情報・地域」「レビュー分布」「レビュー&レビュアー」といった項目でサクラ度(怪しさ)を分析し、瞬時にサクラ度を判定してくれる。

これならもう二度とAmazonで怪しい製品を掴まされることはないだろう。サクラチェッカーの詳しい使い方については→こちらで詳しく解説しているので、参考にしてほしい。

Amazonのレビューでは「4.3」と高評価な商品だったが、サクラチェッカーで調べると「1.67」で、サクラ度は99%と判明した!

【2】より手軽にやらせレビューを見破れる「サードモール」も試してみよう!

「サードモール」は「サクラチェッカー」と同じように、Amazonの不正なやらせレビューを見抜けるスマホアプリだ。

サードモールは、サクラチェッカーのようにいちいち商品のURLをコピペしなくてもいいのが便利。Amazonアプリの商品ページに表示されている「共有」ボタンをクリックするだけで、簡単に不正レビューを見破ることができる。

実際に使ってみると、いくつか分析できない商品もあったが、分析が終わるまで数秒間待てば、ちゃんとやらせ不正レビューを分析できていた。

もちろんサードモールの利用は無料で、会員登録する必要もないので、今すぐ試してみよう。

Amazonの商品ページにある「共有」リンクをタップして「サードモール」を選択すれば分析できる(左写真)。Amazonのレビューでは4.7だったが、実際の評価は3.8と分析された(右写真)

【3】マーケットプレイスの商品を外して検索する

Amazonで問題となるのは、ほとんどがマーケットプレイスという外部の業者である。となれば、初めからAmazonでマーケットプレイスの商品を表示させなければいい。

実は、パソコンのブラウザで検索するとき、URLの末尾に「&emi=AN1VRQENFRJN5」というコマンドを付けてマケプレ商品を除外すると、Amazonが販売する商品だけを検索できる。

だが、毎回商品を検索するたびにコマンドを入力するのは面倒だろう。もっと簡単に検索したいなら、Chromeの拡張機能「AmazonSeller Filter」を使うのがおすすめ。

AmazonSeller Filterには、Amazonからマケプレ商品をブロックする機能があるので、Chromeに導入するだけで、Amazonが直接販売する商品だけを表示してくれるようになる。

なお、AmazonSeller Filterの具体的な導入&使用方法については→こちらを参考にしてほしい。

「AmazonSeller Filter」はChromeの拡張機能(プラグイン)だ。Chromeで検索して「Chromeに追加」を押せば有効になる

Amazonで「スパイカメラ」と検索すると5,000件以上の商品がヒットしたが(上写真)、AmazonSeller Filterを導入後に再検索すると、わずか4件しかヒットしなかった(下写真)

【4】絞り込みでAmazon商品をフィルタリングする

何となくChromeの拡張機能「AmazonSeller Filter」を導入するのがイヤだという人は、Amazonの絞り込み機能を使ってみよう。

たとえば、Amazonで普通に「iPhone ライトニングケーブル」と検索すると、2,000件以上の商品がヒットしてしまう。

そこで、画面にあるフィルタで「Amzonブランド・限定ブランド」にチェック入れて検索してみよう。すると、Amazonブランドの商品だけが17件しか表示されなくなる。

Amazonブランド・限定ブランドが100%大丈夫というわけでもないが、17商品であれば商品をじっくり吟味できるだろう。

また、iPhone用ライトニングケーブルなら、Appleの認証を受けている証である「MFi認証」をつけて検索してみるのもありだ。

ちなみに、「Amazonベーシック」商品は、Amazonが独自に開発したPB商品なので、ある程度信頼できるし、万一のときもしっかり対応してもらえるはずだ。

「iPhone ライトニングケーブル」で検索すると2,000件以上がヒットしたが(上写真)、絞り込み機能を使い「Amazonブランド・限定ブランド」でフィルタリングしてみると、商品が17件まで絞り込まれた(下写真)

【5】メーカーや販売元を確認してみる

ここまで、さまざまな方法で悪徳業者を排除する方法を紹介してきたが、やはり最後は、自分の目でしっかり製品や業者を確かめるしかない。

まず、購入しようとしている商品が、ちゃんとしたメーカー(ブランド)品なのかを確認してみよう。最近は中国製でも信頼できるメーカーは多い。

たとえば、モバイルバッテリーやBluetoothスピーカーなどで定評のある「Anker」や、中国製スマホではお馴染みの「OPPO」や「Xiaomi」などは、日本にも法人があり信頼できる中国企業だ。

もし、あまり聞いたことがないメーカーの商品を買うときは、メーカー名をGoogleで検索してみるとよい。メーカーの公式サイトやWikiが表示されたり、家電量販店で扱っている商品であれば、ある程度安心できるだろう。

また、販売元に関しては購入ボタンの下に表示されている「販売元」をクリックして「特定商取引法に基づく表記」を確認しよう。

ここに日本の住所が記載されていれば、日本に拠点がある出品者だと判断できる。もちろん、日本に住む外国人かもしれないし、海外に拠点があるから絶対ダメということではないが、ある程度は胡散臭い業者を排除できるはずだ。

(Image:amazon.co.jp)

購入ボタンの下に表示されている「販売元」をクリックすると「特定商取引法に基づく表記」が表示される。ここで、その業者の拠点が国内か海外かを判断できる(画像は加工してあります)

いかがだろうか? AmazonにはAmazonでしか入手できない格安の中華製品などが多数売られているのが魅力だ。

何を隠そう、筆者もデジカメやスマホの互換バッテリーやプリンターの互換インク、海外のプリペイドSIMなどを良く買っている。

なかには全然ダメな粗悪品が届くこともあるが、中華製品が安いのは、そもそも検品などの品質管理コストを削っているから。したがって、格安な中華製品に日本製品のような品質を求めるのはどうかと思う。

実際、筆者のところにも何度か粗悪品が届いたことがあるが、直接、業者に交換をお願いすると、ほとんどの場合はすぐに代替え商品を送ってくれるので、あまりイヤな思いをしたことがない。

Amazonで、ちょっと怪しい中華製品を買うときは、最初から「もしかしたら粗悪品が届くかも……」と覚悟して注文すれば、筆者のようにあまり気にならなくなるかもしれない。

●サクラチェッカー(公式)は→こちら
●サードモールiOS版は→こちら
●サードモールAndroid版は→こちら
●AmazonSeller Filterは→こちら

文=佐野陽高/編集・ライター

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