2022年4月より、成人の対象年齢が20歳から18歳へと引き下げられることが決定している。一人前の大人として認められることで、自分の意思だけで自由にできることも増えるのでワクワクしている若者も多いのではないだろうか。クレジットカードに関しても例外ではなく、多くのクレジットカード会社で2022年4月からは親権者の同意が無くても、1人で契約可能となる。しかしその分、若さゆえにトラブルに巻き込まれるリスクも出てくるだろう。
今回は、これまで大人たちがクレジットカードに関するトラブルや後悔したことについてのアンケート調査を紹介するので、チェックしてトラブルに備えてみていただきたい。
最多のトラブルは「紛失」
今回の調査は、クレジットカード比較隊編集部が2022年1月24日~27日、クレジットカードを持っており、何らかのトラブルや後悔を経験したことがある人に対してアンケート調査を実施したものである。予備調査で20~69歳までの男女3,000名を対象にクレジットカードを所有しているか、過去に何らかトラブルや詐欺、後悔の経験があるかを聞き取り、そのうち、クレジットカードを所有しており、トラブルや後悔の経験があると回答したのは14.82%にのぼることが判明。今回の調査ではそのうち300名に本調査を実施している。
まず、「クレジットカードのトラブルや詐欺に巻き込まれたり、後悔をした時の年齢」に関しては、「20代」が最も多く28.7%。続いて「30代」が23.5%、40代が22.5%と、若い世代ほどトラブルや詐欺に巻き込まれて後悔する機会が多くなっていることが分かった。成人の対象年齢が引き下げられ、18~19歳もクレジットカードを持つようになれば、母数が少なくとも上位に食い込んできてもおかしくない……。
そして、「クレジットカード利用者が経験したトラブルや詐欺」で最も多かった回答が、「カードの紛失」で30.33%。カードを紛失すると、カード会社に連絡して利用停止や再発行の手続き、警察への紛失届け提出などと、時間も費用も大変な労力が必要になるので、そもそも紛失しないように注意したい。次いで多かった回答は、「情報漏洩による不正利用」21%、「ネットショッピング詐欺」17.67%と続き、怪しいサイトにカード情報を入力しないこと、バックグラウンドがはっきりしない業者から物品絵を購入しないことが重要だ。一方、「特になし」と答えた人は16.67%いた。
最も多かった後悔は「リボ払いの利用」
「クレジットカードの所有者が経験した後悔」に関する質問では、第5位に「ゲームへの多額の課金」7.6%、4位に「月額サービスの解約を忘れる」12.5%が登場。どちらも多くの人がうっかりしがちなポイントと言えそうだ。
そして3位には「カードローンの利用」15.5%、2位「支払い能力を超えたカード利用」17.2%がランクイン。ある程度経験を積んだ大人でも、返済計画や自分の収支のバランスを把握できていなかったり、現金ではない“目に見えないお金”であるがゆえにお金を使っているという感覚を忘れてしまったりする人も多いようだ。
そして栄えある(?)1位に選ばれたのは「リボ払いの利用」。その回答率は35.3%と2位以下を圧倒し断トツの“後悔製造マシーン”として君臨している。リボ払いは、クレジットカード会社によっては推奨していることもあるのだが、それをピュアな心で信じて使いまくってしまうと、毎月の支払いの負担は軽いが元金が減らず延々支払い続ける事態に陥りかねないので要注意だ。
18歳で新成人を迎える人たちは、周りの経験豊かな大人と相談して、自分のクレジットカードを持つのか持たないのか、持つとしたら、使い方や収支のバランスについても話し合って、計画的な利用を心がけていただきたい。
出典元:18歳新成人に知ってほしいクレジットカードのトラブルや後悔|男女300人に聞いた【クレジットカードおすすめ比較隊】
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