クレジットカード(以下クレカ)を申し込むと、通常は簡易書留や本人限定受取郵便などで送られてくるのはご存じだろう。しかし、最近は大手カード会社でも普通郵便でクレカを送ってくる場合があるらしい。実際、筆者のところにも、先日「au PAYプリペイドカード」がヤマトのネコポスで送られてきたのだ。このほうが、不在時に再配達手続きや郵便局に取りに行く手間がないので、むしろありがたいが、セキュリティ面に問題はないのだろうか?
最近はクレカが普通郵便で届くってホント!?
先日、筆者が新規で「au PAYプリペイドカード」を申し込んだところ、ヤマトの「ネコポス」で郵便ポストに投函されていた。
「au PAYプリペイドカード」はプリペイド式のクレカのようなものなので、「あれ? 普通クレカって簡易書留とかで送ってくるんじゃないの!?」と不思議に思ったので、少し調べてみた。
すると、最近はアメリカン・エキスプレスや三井住友カードなどの大手カード会社でも、クレカを普通郵便で送ってくる場合もあることが分かった。
もちろんカード会社で対応は異なるが、ネットから新規で申し込んだクレカは、本人確認の意味もあるので簡易書留や本人限定受取郵便を使うが、ショッピングモールなどのデスクで対面して本人確認している場合や、カードの有効期限切れのときに送られてくる新しい更新カードは普通郵便を使うことがあるそうだ。
たとえば、三井住友カードは2022年4月から普通郵便を利用することになっているが、公式サイトでは、「不在時になかなかカードが受け取れない」「コロナ禍で非対面受取りを希望する人がいる」などの理由で、今後、更新カードは普通郵便で送ると記されている。
もちろん、カード会社にすれば送料の削減も目的のひとつだろうが、確かに日本での郵便物が届かない事故は少ないし、ヤマトのネコポスもさほど不安に感じることはないのかもしれない。
万一、ポストからクレカが盗まれても大丈夫なの?
筆者はマネー系の記事を書くために、よくクレカやネット銀行口座などを申し込むが、そのたびに簡易書留が送られてくるのが、正直言って少し煩わしかった。
平日の昼間はカードを受け取れないので、いつも再配達の手続きをするか郵便局まで身分証明証を持って受け取りに行かないといけない。むしろ普通郵便やネコポスによるポスト投函のほうが助かるのだ。
もちろん、クレカがポストから盗まれてしまう危険性もあるが、クレカは不正利用の補償もしっかりしているので、万一のことがあっても、さほど心配する必要はないだろう。
また、最近は「三井住友カード(NL)」のように、カードにクレカ番号やセキュリティコードが記載されていない“ナンバーレス”も増えている。これなら不正利用されても少額決済しかできないので被害額も少ないだろう。
au PAYプリペイドカードは、カードを受け取ったらアプリで利用開始手続きをしなければ、カードが有効にならないので、こちらもポストから盗まれても不正利用するのは難しいはずだ。
ちなみに、プリペイドではない「au PAYクレジットカード」を新規で申し込むと、普通に書留か本人限定受取郵便で送られてくるそうだ。
どうしても不安なら簡易書留に指定することも可能
やはり、クレカが普通郵便で送られてくるのは不安だという人もいるだろう。その場合は、普通郵便ではなく書留での郵送を希望することもできる。
たとえば、店頭で新規申し込みをしたときは、担当者に書留で発送してほしいと要望すればいい。
また、三井住友カードの更新カードの場合は、公式サイトで「簡易書留郵便に変更する理由」を選択して申し込めば、簡易書留に変更してもらえる。ただし、更新カードの有効期限月から2カ月前の月末までに手続きをする必要があるので注意しよう。
発送は普通郵便でもいいが“クレカは不正利用が怖い”という人は、クレカの利用通知を有効にしておこう。三井住友カードの場合は「Vpass」アプリでプッシュ通知をオンにしておけば安心だ。
ほかのカード会社でも、最近はクレカの利用通知が用意されているので、できるだけこのような不正利用対策を取っておきたい。詳しくは→こちらの記事を参考にしてほしい。
まとめ
いかがだろうか? カード会社がクレカの発送に普通郵便を利用しはじめたのは、やはりポストからカードが盗まれたときの被害よりも、書留郵便料金のほうが高くつくと判断してのことだろう。
確かに、普通郵便やネコポスのほうがカードを受け取る側の利便性も高いので、今後はクレカが普通郵便で送られてきても、さほど驚かなくてもいいのかもしれない。
●三井住友カード「更新カード郵送方法について」(公式)→こちら