固定資産税をキャッシュレスで払う方法は、どこがいちばんお得なの?

家やマンションを所有していると、毎年6月に「固定資産税」の納付書が届くはずだ。近年、固定資産税もクレジットカードはもちろん「PayPay」「au PAY」「LINE Pay」などのスマホ決済アプリでも手軽に支払えるようになっている。そこで今回は、筆者が実際に2022年(令和4年)の固定資産税をau PAYで支払ってみたので、その手順を写真付きで解説しよう。au PAYなら最大2.5%還元される裏ワザもあるぞ!

固定資産税はキャッシュレス決済でお得に支払う!

毎年6月に届く「固定資産税・都市計画税」は家の広さにもよるが、毎年十数万円も納付しないといけないので、少しでも得したいところ。

近年、固定資産税はさまざまなキャッシュレス決済が利用できるようになっており、わざわざコンビニや銀行の窓口に現金を持って行かなくても、自宅でスマホやパソコンから簡単に納付することが可能となっている。

決済方法は東京都の場合、クレジットカード(以下クレカ)のほか、PayPay、au PAY、LINE Pay、d払い、J-Coin Pay、PayB(ペイビー)、モバイルレジといったスマホ決済アプリも利用可能。

まず、クレカ払いの場合は都税の専用サイトから支払いが可能。ただし1万円ごとに73円(税込80円)の決済手数料がかかってしまうため、0.5%ポイント還元ではプラスにならない。1%ポイント還元のクレカでようやくトントンになる計算だ。

一方、スマホ決済アプリで納付書のバーコードを読み込む「請求書払い」を使えば、簡単に納付できるし手数料は無料。ポイント還元率が0.5%であっても、お得になるしアプリによっては最大2.5%還元される裏ワザもある。

そこで今回は、固定資産税をどのキャッシュレス手段で支払うのがお得なのか紹介しよう。もちろん、実際に筆者が固定資産税を支払った方法も、写真付きで紹介するぞ!

固定資産税も自宅にいながらキャッシュレス払いもできる

今なら固定資産税も自宅にいながらサクッとキャッシュレス払いできる。場合によってはポイント還元が受けられて得する場合も!(筆者撮影)

2021年とは大きく変わった固定資産税のキャッシュレス決済事情とは?

実は筆者は、2021年の固定資産税もキャッシュレスで支払っているが、そのときとは、キャッシュレス払いの状況が大きく異なっている。

まず、2021年はLINE公式クレカの「Visa LINE Payカード」の還元率が2%だったので、1万円につき80円の手数料は取られるものの、14万7,800円の固定資産税を納付した場合、差し引き1,752ptほど得することができた。

そのときの状況や手順などはこちらで詳しく解説している。ただし、Visa LINE Payカードの2%還元は2022年4月末で終了されている。

●都税クレジットカードお支払いサイト(公式)→こちら

東京都の「都税クレジットカードお支払いサイト」

こちらは東京都の「都税クレジットカードお支払いサイト」。手数料はかかるが、誰でもクレカで簡単に固定資産税を納付できる。ただし手数料には注意しよう(画像は都税クレジットカードお支払いサイトより転載)

税額 決済手数料
1円~10,000円 73円(税込80円)
10,001円~20,000円 146円(税込160円)
20,001円~30,000円 219円(税込240円)
30,001円~40,000円 292円(税込321円)
40,001円~50,000円 365円(税込401円)

※以降、1万円増えるごとに決済手数料73円(税別)が加算される

こちらが東京都で固定資産税を支払う際の手数料。1万円ごとに税込80円が加算されるので注意しよう。ちなみに、15万円なら1,204円の手数料がかかる(表は都税クレジットカードお支払いサイトのデータを元に編集部で作成)

次に、現在もっともユーザー数の多いPayPayは、通常の買い物で最大1.5%還元されるが、2022年4月以降「PayPay請求書払い」は特典ポイントの対象外となっている。詳しくはこちらの記事で確認してほしい。

また、LINE Payは請求書払いで0.5%還元されるが、d払いは請求書払いでdポイントがもらえないので注意したい。

東京都の場合は固定資産税をクレカやPayPay、auPAY、d払いといったスマホ決済でも支払うことが可能

東京都の場合は固定資産税をクレカやPayPay、auPAY、d払いといったスマホ決済でも支払うことが可能となっている。これは自治体ごとで異なるので、まずは自分の自治体の対応状況を調べてみよう(筆者撮影)

固定資産税の支払いはKDDIグループの「au PAY」がおすすめ。通常、au PAYは銀行やATMから残高にチャージして決済しても0.5%しか還元されない。

しかし、公式クレカの「au PAY カード」を使ってau PAY残高にチャージすると1%還元され、さらに固定資産税を「請求書払い」で支払うことで0.5%還元されるため、合計で1.5%も還元されるのだ。

さらに、年会費が有料の「au PAY ゴールド」でチャージすると2%還元されるので、「請求書払い」の0.5%と合わせて最大2.5%もポイント還元されることになる。

●au PAY「au PAY 残高チャージポイント」→こちら

au PAY ゴールドカードなら残高チャージで2%。残高支払いで0.5%還元される

au PAY ゴールドカードなら残高チャージで2%。残高支払いで0.5%還元されるので、固定資産税の請求書払いで最大2.5%もポイント還元される(画像はau PAY ゴールドカード公式サイトより転載)

残念ながら筆者はau PAY ゴールドは持っておらず、通常の0.5%還元となるが、それでも14万8,400円の支払いで0.5%(200円につき1pt)ポイント還元を受けられるので742円ほど得する計算になる。

また、固定資産税は4回分割払いしても総支払額は同じなので、今回筆者は4回分割を選んだ。

まず、au PAYを起動したらホーム画面の「請求書払い」をタップして、「バーコードを読み取る」を押す。カメラが起動したら、納付書のバーコード部分を読み込もう。

すると、納付書の内容が読み取られるので、「支払い内容を確認しました」にチェックを入れて「支払いを確定」をタップすれば即座に決済されるのだ。

今回は1/4回分の3万7,400円の納付に対して、187ptが付与された。あと3回これを続ければ187pt×4回=748ptがもらえる計算になる。ちなみに2.5%還元なら935pt×4回=3,740ptももらえるはずだ。

au PAYで「固定資産税」の決済方法

au PAYで「固定資産税」の決済方法1

固定資産税は全額一括(全納)で払うこともできるが、4回に分割して支払うことも可能だ。総支払額は変わらないので、今回は分割払いして払うことに(筆者撮影)

au PAYで「固定資産税」の決済方法2

au PAYを起動したらホーム画面の「請求書払い」をタップ。次に「バーコードを読み取る」を押したら、カメラで納付書のバーコード部分を読み込む(筆者撮影)

au PAYで「固定資産税」の決済方法3

バーコードを読み取るとこのような画面が表示されるので「支払い内容を確認しました」にチェックを入れて「支払いを確定」をタップ(左写真)。すると即座に決済される(右写真)

なお、au PAYでの請求書払いについては、筆者がau PAYで自動車税の支払いをしたときの手順を、写真付きで詳細に解説しているので、こちらを参考にしてほしい。

まとめ

いかがだろうか? 固定資産税の税額は家によって金額が大きく異なるが、東京の3LDKのマンションなら毎年十数万円は納付しないといけない。

au PAYなら0.5%がポイント還元されるし、au PAY ゴールドでチャージしてから支払えば最大2.5%もポイント還元されるので、この機会に是非スマホ決済アプリでの固定資産税納付にチャレンジしてもらいたい。

監修日:2023年1月30日

志塚洋介/志塚行政書士FP事務所・ファイナンシャルプランナー
証券会社で個人の資産コンサルティング業務を経験。不動産会社へ転職し管理不動産の入出金管理を行う。その後独立し、行政書士として独立開業し、相続・遺言の手続き代行など民事を中心に、FPとしては証券会社での経験と行政書士、CFP・1級FP技能士、宅建士、マンション管理士などの資格を活かし資産運用や不動産関連を中心にアドバイスやセミナー、執筆活動など幅広く業務を行っている。また、YouTubeでの投資情報動画も好評。

藤原博文
編集・ライター。長年、パソコンやスマホ、サブカル関連雑誌の編集部を渡り歩いてきた編集者。個人的に株式、投資信託、FXなどの投資活動を活発に行っているほか、クレカや電子マネー、スマホ決済アプリなどのポイ活にものめり込み、最近はマネー系の記事も数多く手掛ける。

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