急に気温が下がって、秋を感じる間もなく夏から冬に変化したような気がするが、冬といったらボーナスを楽しみにしている人もいるのではないだろうか。一般的に夏と冬の年2回もらええるボーナスだが、働き盛りの30代~40代の人を中心に今年の冬のボーナスについてアンケートを行ったところ、実に7割の人が冬のボーナス支給額に不満を抱いていることがわかった。
冬のボーナス支給額、7割が不満 1位「10万~50万円」 2位「30万~50万円」 3位「5万~10万円」
めっきり寒くなってきたが、冬といえばボーナスが1つの楽しみではないだろうか。コロナは収束したわけではないものの、ウィズコロナの社会に変わってきており、経済は以前のように回りつつある。しかし、ウクライナ情勢や円安などの問題があるなかで、気になるのはボーナスの支給額。
働き盛りの30代~40代を中心に、男女500人に今年の冬のボーナスについてアンケートを行ったところ、実に7割の人が支給額に不満と答えている。
では、2022年の冬のボーナスの支給予定額を聞いてみると、3位「5万~10万円」(66人)、2位「30万~50万円」(106人)、1位は「10~30万円」(188人)との結果だった。
また、厚生労働省が発表した去年の平均ボーナスは、夏が「380,268円」、冬が「380,787円」で業界により違いはあるものの、基本給の1~2カ月分くらいの支給額となっている。
ボーナスの使い道は「使わない・貯金・預金」が不動の1位で半数超と圧倒的!
今年の冬のボーナスの使い道について聞いてみると、半数以上の人が「使わない・貯金・預金」との回答。ここ数年不動の1位だ。5位に入っているのは「投資」だが、給料が上がりにくく、貯金や預金をしても利息は雀の涙という現状で投資をはじめた人もいるだろう。投資を行う人は年々増えており、ボーナスといえば自分へのご褒美という使い道が多いイメージがあったが、社会情勢によってその使い道は変わりつつあるのかもしれない。
コロナ禍(2022年夏のボーナスまで)以前と比較して金額が減ったとの回答は33%で、かわらないとの回答が58%であり、なんとか現状維持との企業が多い印象だ。
ボーナスの額に満足しているとの回答理由は、「もらえるだけありがたい」、「コロナ禍で厳しいのにもらえたから」といった厳しい状況下でも、もらえたことに対する満足の声と、「会社の業績は下がっているが、頑張りを評価してもらえた」や「物価上昇に伴って月給があがったためボーナスも増えた」という、企業の好待遇による満足感があった。
ボーナスの額に満足していないとの回答理由には真逆なものがあり、「個人が頑張っても会社の業績が上がらず賞与額が下がる」や、「利益が出ているのに社員に還元しない」といった企業の待遇への不満が聞こえてきた。
悲しいことに全体的にはマイナスの意見が多く、いろいろな社会問題にまで波及して言及しているコメントが見受けられる。増税反対、政治家自身が身を切ってほしい、少子化問題、働きが悪いけど年功序列でよいポジションにいる社員、投票に行く高齢者向けの政策など、多方面への不満が噴出しているのはボーナス額の不満ではなく、社会への不満が大きいからだろう。
日本全体が元気になる未来はいつ訪れるのだろうか。
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