令和に入り、普及が進むキャッシュレス決済。コンビニやスーパーマーケット、さらにはウーバーイーツに代表されるフードデリバリー業界など、あらゆる支払いシーンに対応している。とくに、スマホに慣れ親しんだ若い世代では、財布を持たずにスマホひとつで決済しているイメージだ。とはいうものの、買い物に行くと、現金で決済する若者を一定数目にする。はたして、若者の象徴であるZ世代にとって、キャッシュレス決済はどのような存在なのか。興味深い調査データをもとにひも解いていきたい。
若い世代ほどキャッシュレス決済を利用していない!?
マーケティングソリューション事業を展開する株式会社DIGITALIOが運営するデジタルギフト「デジコ」は、Z世代へのマーケティング活動を強化するプロジェクト「Z世代研究会(ゼトケン)」と共同で、「Z世代の金銭事情・キャッシュレス決済利用」に関する調査を実施。その結果が12月20日に公開された。
そこで判明したのは、25歳以下の若年層「Z世代」は、他の世代と比較してキャッシュレス決済を利用していないという事実だ。キャッシュレス決済の直近1カ月以内での利用経験をヒアリングしたところ、26歳~49歳と50歳以上のカテゴリーがともに70%を超えているのに対し、Z世代(19歳~25歳)は60%台後半、Z世代(18歳以下)にいたっては40%強という結果になった。
Z世代は現金決済が多数派、キャッシュレス決済の入り口はクレジットカード?
Z世代に浸透していないことが明らかになったキャッシュレス決済。バーコード決済や電子マネーの利用率は、他の世代よりも高いものの、クレジットカードの利用率で大きく水をあけられたかたちだ。
そのため、Z世代(18歳以下)の現金決済の支持率は圧倒的に高い。60%以上が現金決済の利用頻度の高さを自覚しており、キャッシュレス決済派は10%強である。その一方で、同じZ世代でも19歳~25歳のカテゴリー層では、キャッシュレス決済派は40%弱にまで急上昇する。
同調査によると、大きな差を生んでいるのは「クレジットカードの有無」とされている。クレジットカード利用者は、未利用者と比べてキャッシュレス決済志向は高いというデータも出ており、今後18歳未満のカテゴリー層もクレジットカードを所持できるようになれば、おのずとキャッシュレス決済頻度は増えると見込んでいる。
デジタル社会の申し子であるZ世代が現金決済派というのは驚きの結果だった。ただ、社会勉強と同様に新たな方法に触れることで選択肢は増えていくようだ。今後の社会を担うZ世代に、着実にキャッシュレスが浸透していけば、さらにキャッシュレス化は進んでいくに違いない。
出典元:【株式会社DIGITALIO/PR TIMES】
※サムネイル画像は(Image:「株式会社DIGITALIO」プレスリリースより引用)