飲食店での支払い7割超がキャッシュレス、意外にも20代が現金派のなぞ

買い物や外食をしたときに、主流の支払い方法となっているキャッシュレス決済。最近は、キャッシュレス決済が便利すぎて、財布を持ち歩かなくなったという声もあるほどだ。飲食店にもキャッシュレス決済に対応していることをアピールするシールや、プレートが所狭しと貼られている店をあちこちで見かけるようになってきた。今回は、飲食店でのキャッシュレス決済の利用実態などを解説していきたい。

「キャッシュレス派」が71.5%、2019年3月調査時より大幅に増加

「現金派」が最も多かったのが、意外にも流行に敏感な20代女性だったことに、いささか驚いている(「株式会社リクルート」調べ)

株式会社リクルートの外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』は、2023年1月26日、飲食店でのキャッシュレス決済の利用実態と意向についての消費者アンケートを実施、結果を公表した。

「ほぼ毎回、現金以外の支払い方法を利用している」と「現金以外の支払い方法の利用が多いが、時々現金で支払うこともある」の回答を合わせた「キャッシュレス派」は計 71.5%にのぼった。「めったに現金以外の支払い方法を利用しないが、時々ある」と「現金以外では支払いしない」を合計した「現金派」は合計で28.5%。「キャッシュレス派」が 2019 年 3 月調査時の52.9%から大幅に増加し、今回の調査では現金派と差がダブルスコア以上になった。

「キャッシュレス派」は 60 代女性で74.9%と最も割合が高く、ついで30代女性の割合が74.6%で高かった。男性は女性に比べて、各世代で少しずつキャッシュレス派の割合が少なかったが、40代以外はどの世代も70%を超え、多くの飲食店利用者がキャッシュレス決済を利用していることは、男女に大きな差はないように感じた。逆に、「現金派」の割合が最も高かったのは20 代女性の 32.0%だった。

(「株式会社リクルート」調べ)

また現在、現金以外で主に利用している支払い方法は、1位「クレジットカード」(49.6%)、2 位「QR コード・バーコード決済」(27.0%)で、2019 年に比べ「QR コード・バーコード決済」が急増している。20代、30代ではクレジットカードの利用率との差が少ないことから、若者世代にQR・バーコード決済がいかに浸透しているかかがよくわかる結果となった。

「キャッシュレス決済」利用者が感じる魅力と不安点は

キャッシュレス決済は便利だが、大規模通信障害が発生すると使えなくなることを痛感した人は多いことがよくわかる(「株式会社リクルート」調べ)

キャッシュレス決済に対する考え方について聞いたところ、ポジティブな理由の1位は「キャッシュレスにはポイントやキャンペーンなどの特典がある」で 55.7%、2位は「キャッシュレスの方が財布がスッキリする、身軽になる」で 48.5%と続く。今やポイントで得をして当たり前という風潮になった以上、買い物や飲食でポイントが貯まらないと、逆に損をした気分にすらなるという人も多いだろう。

一方、ネガティブな理由を聞いたところ、今回の調査から追加した選択肢である「通信障害や停電等の非常時には使えなくなるリスクがある」で 15.8%いう回答が、わずかながら最も多かった。2022年の大規模通信障害で、キャッシュレス決済もその影響を大きく受けた。現金を持っていないがために、買い物ができなかったという経験をした人も多かったことから、通信障害のリスクを体感したからこその結果だろう。

便利でスムーズなキャッシュレス決済。「キャッシュレス派」は半数を大きく超え、今後もキャッシュレス決済を「利用したい」がという回答が計88.3%と圧倒的多数に。業界自体も成熟しつつあるが、やはり通信障害や停電などのハード面で、どうしようもないアクシデントが起こる可能性はゼロではない。いざという時に困らないように、外食時に現金払いできる程度の「持ち合わせ」は持っておくに越したことはないだろう。

出典元:【株式会社リクルート/PR TIMES

オトナライフ編集部
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