借入理由に変化、趣味/娯楽費から「家賃の支払い」が1位に【サイバーアウル調べ】

コロナ禍は私たちの生活に大きな影響を与えているが、お金を借りるニーズにも変化をもたらしている。借入金などに対して調査した結果、お金を借りたことがある人の約4割が消費者金融を利用していた。また、借入の際に重視することについて、借入スピードとの回答が最も多く24%との結果だった。さらに、借入金の用途として一番多かったのが家賃の支払いで、コロナ禍における収入減などが関連しているのではと推測できる。

コロナ禍はお金を借りるニーズにも影響 借入先の上位はどれも手軽に利用できる金融機関

借入をする金融機関の上位がどれも手軽にお金を借りられるという共通点がある(株式会社CyberOwl「マネ会」調べ)

私たちの生活に多大な影響を与えているコロナ禍。その影響はお金を借りるニーズをも変化させているようだ。(株)サイバーエージェントの子会社の(株)サイバーアウルが、2021年~2023年のコロナ禍においてお金を借りたことがある174名を対象に、コロナ禍での借入金の資金使途などについて調査した。

お金を借りた金融機関についての質問には、「消費者金融」との回答が37%と最も多かった。ついで、22%の人が「銀行カードローン」、ほぼ同率の21%が「クレジットカードのキャッシング」となっている。実に、7割の人がこの3つのうちのどれかを利用していることになり、手軽さが利用のしやすさにつながっているのだろうか。また、3%の人が「キャッシュレス決済サービス」を利用しており、新しい借入方法が浸透している様子がうかがえる。

コロナ禍はお金を借りるニーズにも影響 借入理由の1位は「家賃の支払い」と、2020年調査の「趣味・娯楽費」から大きく変化

借入理由の上位が「家賃の支払い」や「医療費」、「水光熱費」、と続いているのは、コロナ禍だけでのものだと思いたい(株式会社CyberOwl「マネ会」調べ)

では、コロナ禍による借入金のニーズの変化とはどのようなものなのか。2020年に日本貸金業協会が公表した借入意識や行動に関する調査では、借入理由の1位は「趣味・娯楽費」が最も多く、40%を占めていた。2位が「食費」で22.2%、3位が「外食などの遊興費」が15.5%で、「楽しく生活するための費用」を借りていることがわかる。

だが、コロナ禍での調査で一番多かったのが「趣味・娯楽費」と並んで「家賃の支払い」と、16%で同率1位だった。次の15%が「食費」で、10%が「医療費」と続いた。これらは生活するうえで避けることが難しい支出で、身近な生活費への捻出にも困窮している人がいることをあらわしている。

「借入スピード」と答えた人が最多で24%(株式会社CyberOwl「マネ会」調べ)

お金を借りる際に何を重視するかという問いには、「借入スピード」と答えた人が最多で24%だった。21%が「借入・返済のしやすさ」としており、ネットで完結できることなど時代のニーズに合っているのだろう。最近は、貸付業者のテレビCMを頻繁に目にするようになり、より身近に感じている人もいるのかもしれない。

借入までにかかった時間は32%(株式会社CyberOwl「マネ会」調べ)

一番重視される「借入スピード」だが、借入までにかかった時間は32%が「当日(24時間以内)」、19%が「30分以上1時間以内」と半数の人が当日中に借りているようだ。一方、一週間ほどかかっている人も3割ほどおり、国や自治体の貸付制度などを利用していることがわかる。

出典元:【マネー会 カードローン

オトナライフ編集部
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