円満な家庭を築くための重大な要素の一つとして「家計」が挙げられる。世帯収入はもちろんだが、お金の管理も重要で、お互いの金銭感覚や収支についてしっかりと把握しておかなければ、家庭が崩壊してしまう可能性もあるだろう。しかし、絶対的に正しい管理方法はなく、その手段は夫婦によってさまざまだ。そこで今回は各家庭のお金の管理についてアンケート結果を紹介しよう。
約半数の家庭で妻が家庭のお金を管理
ウェブスターマーケティング株式会社は全国男女500人を対象に「夫婦のお金の管理方法」に関する調査を実施した。「夫婦どちらがお金を管理しているか」という質問では「主に妻が管理」している人が最も多いようだ。料理や買い出しを担当することの多い妻が財布を管理しているケースが多いのかもしれない。続いて「二人で分担」が3割ほど。近年は共働きや夫婦で家事を分担していることも少なくないので、二人で共同管理している家庭もあるのだろう。
具体的な管理方法として、最も多く挙がったのは「お小遣い制の採用」。管理している側の人がもう一方に、一定のお小遣いを渡すことで、出費を抑え生活を安定させているようだ。第2位と3位には「ふたりの収入をまとめて管理」「得意な方に管理を一任」という回答がランクイン。お小遣い制の回答も含めて、夫婦の収入をまとめて家計を管理している家庭が多いことがわかった。どの方法が適しているかは夫婦の性格や金銭感覚、家庭の状況にもよるので、話し合ってできるだけお互いが納得する形で決めるのがよいだろう。
8割が現状の管理方法に満足しているという結果に
現在のお金に管理についての満足度を調査すると、およそ8割の人がある程度は満足していると回答。多くの家庭で自分たちの家計管理について、それほど問題はないと考えているようだ。
満足している理由として、妻が口座を管理して二人ともお小遣い制の家庭では「収入と支出がわかりやすく、貯金に回す額を調整できるから」という回答が挙がった。浪費を抑えるだけでなく、家計簿を管理しやすい点もお小遣い制のメリットだといえる。お小遣い制を採用していない夫婦は「お互い必要以上の浪費はしないので何も困っておらず、貯金もできているから」と答えた。お互いの金銭感覚を把握し信頼関係を築けている場合は、無理にお小遣い制にしなくとも家計は安定するのかもしれない。
一方、現在の管理方法に満足していない人も少なからずいる模様。「相手が手数料を気にせずに必要以上の額を下ろしていて、二人で分担している意味がない」「お小遣い制にしてもカードで勝手に買い物をするので、管理ができない」「自分はお小遣い制なのに相手は自由に使っている」など、パートナーとのお金に対する意識の違いに不満が漏れてしまうようだ。反対に相手の管理意識が高く、使えるお金が限られているため「趣味に使えるお金が欲しい」と切実な声をあげる人も。
家族が安定して生活していくために家計の管理は大切だが、管理を厳しくしすぎるとストレスが溜まり逆に浪費につながってしまう危険性もある。お互いが納得する形でお金を管理できるのが一番だが、それが難しい場合は最低限の透明性と公平性を尊重し、適度にストレスを発散できるような仕組みを作る必要があるのかもしれない。
出典元:【いつのマニー】