銀行が提供する借入サービスである銀行カードローン。消費者金融と比べ、低金利や高額融資などのメリットがあります。しかし、銀行カードローンにはさまざまな種類があり、金利や審査の厳しさも異なります。
では、2023年最新の銀行カードローンの中で、どこがおすすめなのでしょうか?この記事では、厳選した6社を金利・審査の厳しさで比較してみました。借り入れの際に参考にしてください。
銀行カードローンの比較基準|金利や手続きの手軽さを重視
さまざまな銀行が提供しているカードローンサービス。各カードローンの金利や、Webなどで手軽に手続きできるかといった点を重視して比較します。
金利比較:返済の負担を減らしやすい
返済の負担を左右する金利。金利が低いほど返済額が抑えられるため、お得なカードローンを選ぶ際に重要なポイントです。
(画像引用元:三井住友銀行公式サイト)
参考元:三井住友銀行カードローン
今回紹介する各社の金利一覧は、記事の後半で表にして具体的にまとめているので参考にしてください。
借入・返済方法:借り入れ方法も返済方法も多彩か
借入・返済方法が多様であればあるほど、利用者のニーズに合わせて柔軟に利用できます。借り入れ方法や返済方法に選択肢が多いか考慮しましょう。
(画像引用元:イオン銀行公式サイト)
参考元:イオン銀行
審査スピードと融資までの時間:スピーディーに借り入れできるか確認
急な出費などで借り入れが必要になる場合、審査スピードと融資までの時間も重要です。
しかし、銀行カードローンは反社会的勢力のデータベース照会などが審査時には必ず行われるため、「即日融資」には対応していません。最短でも翌営業日の融資となります。
今回はたとえば「24時間申し込みが可能か」などを確認し、なるべく早く審査が完了するものを厳選しています。
銀行カードローン厳選6社の金利一覧
今回は低金利でWebなどから簡単に借り入れができる銀行カードローン6つをご紹介します。
ご紹介する銀行カードローン6つの金利や限度額については、以下の表の通りです。
楽天銀行スーパーローン | 三井住友銀行カードローン | 三菱UFJ銀行 カードローン | 住信SBIネット銀行 カードローン | オリックス銀行カードローン | イオン銀行 カードローン | |
金利 | 1.9%~14.5% | 1.5%~14.5% | 1.8%~14.6% | 1.59%~14.79% | 1.7%~14.8% | 3.8%~13.8% |
無利息期間 | 借り入れの翌日から30日間 ※条件あり |
最大3カ月間 ※2023年4月30日でプラン終了 |
なし | なし | なし | なし |
借入限度額 | 800万円 | 800万円 | 500万円 | 1,200万円 | 800万円 | 800万円 |
即日融資 | × | × | × | × | × | × |
審査時間 | 最短即日 | 最短翌営業日 | 最短翌営業日 | 仮審査 最短60分 |
ある程度の時間がかかる | 必要書類のアップロードを早くするほど短くなる |
銀行カードローン厳選6社を詳しく比較
具体的に銀行カードローン厳選6社を詳しく比較し、解説していきます。
楽天銀行 スーパーローン|楽天会員審査優遇とWeb申込で手軽さも
楽天銀行スーパーローンは、楽天会員ランクに応じた審査の優遇があるので、楽天市場など楽天経済圏をよく利用する人におすすめのローンです。
(画像引用元:楽天銀行公式サイト)
・金利 1.9%~14.5%
・無利息期間 借り入れの翌日から30日間
※楽天銀行口座開設と楽天銀行スーパーローンを同時に申込・成約し、返済口座を楽天銀行口座に指定する条件あり
・借入限度額 800万円
・即日融資 ×
・審査時間 最短即日
三井住友銀行 カードローン|来店不要で24時間申込可能
三井住友銀行カードローンは、三大メガバンクのひとつ、三井住友銀行が提供するカードローンサービスです。
(画像引用元:三井住友銀行公式サイト)
・金利 1.5%~ 14.5%
・無利息期間 最大3カ月間お利息0円プラン
※2023年4月30日で終了
・借入限度額 800万円
・即日融資 ×
・審査時間 最短翌営業日
三菱UFJ銀行 カードローン「バンクイック」 | 24時間申し込み可能かつ審査スピードが魅力
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」は、三大メガバンクのひとつ三菱UFJ銀行が提供するカードローンサービスで、バンクイック専用アプリが提供されており、利用可能額や次回返済日が一目で分かりやすくなっています。
(画像引用元:三菱UFJ銀行公式サイト)
・金利 1.8%〜14.6%
・無利息期間 なし
・借入限度額 500万円
・即日融資 ×
・審査時間 最短翌営業日
住信SBIネット銀行 カードローン|最大で年0.6%の金利引き下げが可能
住信SBIネット銀行 カードローンは、銀行カードローンとしては速い最短60分で仮審査が完了し、さらに新規入会時や借入残高に応じて現金がプレゼントされる点が魅力のカードローンです。ポイントがもらえるカードローンサービスはありますが、現金がプレゼントされるのは珍しいです。
(画像引用元:住信SBIネット銀行公式サイト)
・金利 1.59%~14.79%
・無利息期間 なし
・借入限度額 1,200万円
・即日融資 ×
・審査時間 仮審査最短60分
オリックス銀行カードローン|ガン保障付きプランで安心
オリックス銀行カードローンは口座開設が不要で、申し込みから利用まですべてWebで完結できるカードローン。ガン保障特約付きの消費者信用団体生命保険に無料で加入することができるサービスが付帯している点が特徴です。
(画像引用元:オリックス銀行公式サイト)
・金利 1.7%~14.8%
・無利息期間 なし
・借入限度額 800万円
・即日融資 ×
・審査時間 ある程度の時間がかかる
イオン銀行 カードローン|申し込みから契約までWeb完結
イオン銀行 カードローンは、申し込みから契約までWeb完結でき、返済方法もATM返済、他金融機関口座引落し、イオン銀行口座引落しから選ぶことができる便利なカードローンです。
(画像引用元:イオン銀行公式サイト)
・金利 3.8%~13.8%
・無利息期間 なし
・借入限度額 800万円
・即日融資 ×
・審査時間 必要書類のアップロードを早くするほど短くなる
銀行カードローンのメリット|金利の低さと安心感
銀行カードローンの最大のメリットは、金利が低く設定されていることと、経営母体が銀行であることで安心感がある点です。その他のメリットも含めて詳しく解説します。
金利が低めで負担が軽減
銀行カードローンは、消費者金融より金利が低く設定されていることが多いため、返済の負担を軽減できます。
(画像引用元:アコム公式サイト)
参考元:アコム
参考元:楽天銀行スーパーローン
銀行ATMで手数料無料の場合も
提携銀行のATMを利用すれば、手数料が無料になるケースも。借入・返済時のコストを抑えられるメリットがあります。
(画像引用元:イオン銀行公式サイト)
口座を持っていると手続きがスムーズ
そもそも借り入れの際に普通口座の開設を求められることが多く、同じ銀行に口座があると手続きがスムーズになり、融資までの時間を短縮できることがあります。
銀行カードローンのデメリット|消費者金融とどちらがおすすめ?
銀行カードローンは金利が低く安心感があるものの、消費者金融より審査が厳しく、また即日融資に対応していないといったデメリットがあります。銀行カードローンのデメリットを消費者金融と比較して解説します。
審査が厳しいことがある
銀行カードローンは信用情報や収入が重視されるため、審査が厳しいことがあります。どちらかと言えば、消費者金融の方が柔軟な審査に対応している傾向があります。
審査に融通が利く消費者金融からお金を借りたい場合はこちらを参考にしてください。
融資までの時間がかかる場合も
銀行カードローンは審査や手続きに時間がかかることがあるため、緊急の資金調達には不向きな場合もあります。具体的には「即日融資」の実行は難しく、審査そのものが最短即日で完了したとしても、融資は最短で翌営業日になり、実際には数日要する場合も多くあります。「即日での融資実行」が必要な場合は、消費者金融の利用がより適しています。
銀行カードローンに関するよくある質問
銀行カードローンに関するよくある質問をまとめました。
即日融資ができる銀行カードローンはどれ?
「即日融資」は原則として銀行カードローンでは対応が難しいです。前述の通り、信用情報機関への照会や警察庁データベースへの照会といった工程が発生するためです。ただし「審査」は即日で完結するケースがあります。「審査スピード」を重視する場合、楽天銀行や住信SBIネット銀行など、Web完結型のカードローンがおすすめです。
「審査が甘いカードローン」はどれ?
銀行カードローンは一般的に審査が厳しいです。自身の属性などに自信が無い場合、審査基準が緩いとされる消費者金融のカードローンも選択肢として検討した方がよいでしょう。
審査が甘めの消費者金融からお金を借りたい場合はこちらを参考にしてください。
銀行カードローンの審査基準は?
審査基準は銀行ごとに異なりますが、一般的には信用情報、年収、勤続年数、他社借入れの有無などが重要視されます。また警察庁データベースへの照会なども行われます。
在籍確認の連絡はどのように行われる?
在籍確認は電話や書類で行われます。電話の場合、勤務先に連絡が入ることが一般的ですが、事前に「希望する連絡方法」を指定できることもあります。
申し込みに必要な書類は何か?
必要書類は銀行によって異なりますが、一般的には本人確認書類(運転免許証やパスポート)、収入証明書類(源泉徴収票や給与明細書)が必要です。
住宅ローンを組んでいてもカードローンの借り入れは可能?
住宅ローンは総量規制の対象外であるため、住宅ローンの借り入れがあってもカードローンの利用は可能です。むしろ住宅ローンを組んだ銀行で、優遇された金利でカードローンを利用できる場合があります。たとえば三井住友銀行で住宅ローンを借入中の人は、金利 年1.5%~8.0%と優遇された条件でカードローンを利用できます。
保証人は必要?
どの銀行カードローンも基本的に保証人は必要ではありません。ただし、本人の属性や年収、他社借り入れの状況次第では、借り入れ可能な額が低めに設定される可能性はあります。
まとめ
今回ご紹介した銀行カードローンはどれもおすすめですが、できるだけ審査を早くしてほしいときは即日審査も可能な「楽天銀行スーパーローン」がおすすめです。なお、即日審査が通っても融資は翌営業日になるので注意しましょう。
また、専業主婦(夫)の配偶者や小さいお子さんがいる方には、万が一の際に借入が残らないようガン保障特約付き「オリックス銀行カードローン」がおすすめです。ひとくちに銀行のカードローンといってもさまざまな特徴があります。本記事がご自身に合ったカードローンを見つける手助けになれば幸いです。
※サムネイル画像は(Image:各公式サイトより引用)