楽天プレミアムカードは、楽天市場や楽天トラベルなどの楽天グループが提供するクレジットカード。還元率の高さが魅力ですが、年会費は1万円(税抜き)と高めで、本当にお得なのか気になる方も多いでしょう。
楽天カードと比べ、楽天プレミアムカードはさまざまな特典があります。
以下は楽天カードと楽天プレミアムカードの比較表です。
カード名 | 楽天カード | 楽天プレミアムカード |
年会費 | 無料 | 11,000円 |
カード会社 | Visa・Mastercard・JCB・AMEX | Visa・Mastercard・JCB・AMEX |
発行条件 | 18歳以上であること | 20歳以上かつ安定収入があること |
ポイント還元率 | 通常:100円1ポイント 楽天市場利用時:最大3倍 |
通常:100円1ポイント 楽天市場利用時:最大6倍 |
利用限度額 | 最大100万円 | 最大300万円 |
付帯保険 | 海外旅行障害保健:最高2,000万円 | 海外旅行障害保険:最高5,000万円 国内旅行障害保健:最高5,000万円 動産総合保険:最高300万円 |
カードの追加 | 家族カード:無料 ETCカード:550円(税込) |
家族カード:550円(税込) ETCカード:無料 |
国内・海外空港ラウンジ利用 | 可(無料) | 不可 |
トラベルデスク利用 | 可(無料) | 不可 |
上記の表の通り、楽天プレミアムカードは様々なサービスが充実しています。この記事では、楽天プレミアムカードの基礎知識や損益分岐点、よりお得な使い方を紹介します。
楽天プレミアムカードの特徴とメリット
楽天プレミアムカードは通常の楽天カードと比べ、以下のような特徴やメリットがあります。
・楽天市場でのポイント還元率は常時5.0%
・楽天ふるさと納税も最大5.0%のポイント還元の対象
・誕生月はポイント還元率が6.0%
・プライオリティ・パスで空港ラウンジが無料
・充実した付帯保険
楽天市場でのポイント還元率は常時5.0%
楽天プレミアムカードを利用して、楽天市場でお買い物をするとポイント還元率が常時5.0%。通常の楽天カードは楽天市場でお買い物をしても常時3%です。
(画像引用元: 楽天プレミアムカード公式サイト)
3つの優待サービスから「楽天市場コース」を選ぶと、特典でポイントがさらに1倍加算。これにより、楽天市場での還元率は合計で6.0%になります。
楽天ふるさと納税も最大5.0%のポイント還元の対象
「楽天ふるさと納税」のポイント還元率は、楽天プレミアムカードで5%、通常の楽天カードは3%(通常時)還元です。
(画像引用元: 楽天ふるさと納税公式サイト)
楽天ふるさと納税と楽天プレミアムカードを組み合わせると、節税対策と高ポイント還元があるため、一石二鳥でお得です。
誕生月はポイント還元率が6.0%に
楽天プレミアムカード会員は、誕生月に楽天市場か楽天ブックスで利用すると、通常のポイント還元率に加えて誕生月ポイント1倍が加算されます。これにより、誕生月はとくに高い還元率でお得にお買い物を楽しめます。
プライオリティ・パスで空港ラウンジが無料
楽天プレミアムカードには、国内外の空港ラウンジで利用できるプライオリティ・パスが付帯しています。
プライオリティ・パスは、世界44拠点に設置されたトラベルデスクも利用可能。観光情報やレストラン予約などに利用できます。
国内主要空港のラウンジ利用も可能
楽天プレミアムカード会員は、国内主要空港のラウンジも利用可能。出張や旅行時にも便利な特典であり、快適な空間でくつろぎながら待ち時間を過ごせます。
充実した付帯保険
楽天プレミアムカードには、ショッピング保険や国内旅行傷害保険などの付帯保険が充実。そのため、カードを利用してのお買い物や旅行を安心して楽しめるでしょう。なお保険の詳細は非常に多岐に渡るため、記事の後半でまとめて一覧でご紹介します。
楽天プレミアムカードの3つの選べる優待サービス
楽天カードプレミアムカードには、通常の楽天カードにはない優待サービスがあります。
ショッピング・旅行・エンタメと、利用シーンの多さにあわせてジャンルで選べて、よりお得にポイントを獲得できます。
トラベルコースでは、楽天トラベルを利用した際にオンライン決済するとポイントが1倍加算。エンタメコースでは、Rakuten TVや楽天ブックスの利用でポイントが1倍加算となります。これらの優待コースを活用すると、さらなるポイントアップを狙えます。
楽天プレミアムカードの損益分岐点は?
楽天プレミアムカードの損益分岐点は、年間37万円の楽天市場利用時です。なお、37万円という金額は、下記の状況を想定して算出しています。
・ポイント還元率が楽天カード3%、楽天プレミアムカードが6%
・楽天プレミアムカードで「楽天市場コース」を選択
年間37万円を使用した場合、楽天カードで獲得できるポイントは11,100ポイントで、楽天プレミアムカードでは22,200ポイントとなります。そのため楽天カードと楽天プレミアムカードの年会費の差がほぼなくなり、楽天プレミアムカードのメリットが明確になります。
ただし楽天市場コース以外の優待コースを選択した場合は、損益分岐点は55万円になります。年間の利用額に応じて、コースを検討しましょう。
楽天プレミアムカードと楽天カード、楽天ゴールドカードの比較
楽天プレミアムカードと楽天カード、楽天ゴールドカードを改めて比較してみましょう。
カード名 | 楽天カード | 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード |
年会費 | 無料 | 2,200円(税込) | 11,000円 |
ポイント還元率 | 3%~ | 3%~ | 5%~ |
付帯保険 | 海外旅行障害保健:最高2,000万円 | 海外旅行障害保健:最高2,000万円 | 海外旅行障害保険:最高5,000万円 国内旅行障害保健:最高5,000万円 動産総合保険:最高300万円 |
国内・海外空港ラウンジ利用 | 無料で利用可 | 年2回まで無料利用可能 | 不可 |
ETCカード | 年会費550円 | 無料 | 無料 |
この章では、それぞれのカードがどのような人に向いているのかを解説します。
楽天カードと楽天プレミアムカードの比較
楽天カードと楽天プレミアムカードは、ポイント還元率の高さと旅行時や空港施設などのサービスの充実度が異なります。そのため、楽天カードは「旅行にはあまり行かず、楽天市場で使う金額が多くない」という人におすすめ。対して楽天プレミアムカードは「ビジネスで飛行機利用が多く、買い物のほとんどを楽天市場に頼っている」という人向けです。
楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードの比較
楽天プレミアムカードは国内外の空港ラウンジを無料かつ無制限で利用できますが、楽天ゴールドカードは、利用できる空港ラウンジが国内のみと限定的。利用回数も限られるため、海外旅行に行きたい人は楽天プレミアムカードがぴったり。
楽天ゴールドカードは、楽天カードの利用限度額に不足を感じた人や、国内旅行が好きな人向けのカードです。
楽天プレミアムカードのデメリットと注意点
楽天プレミアムカードのデメリットと注意点は以下の通りです。
・年会費が11,000円(税込)
・公共料金のポイント還元率は低い
年会費は11,000円(税込)とやや高め
楽天プレミアムカードの年会費は11,000円(税込)とやや高めです。ただし、高ポイント還元率の高さや特典の豊富さ、付帯保険などを考慮すると、コスパは悪くないと言えるでしょう。
公共料金のポイント還元率は低い
公共料金を楽天プレミアムカードで支払うときは、他のカードよりもポイント還元率が低い点に要注意。公共料金を支払うときは、他のカードを検討する方がよりお得になる場合があります。
楽天プレミアムカード申込の審査基準と注意点
楽天プレミアムカードの審査基準は、原則として20歳以上で安定した収入がある人が対象。具体的な審査基準は非公開ですが、20歳以上かつ一定の収入があれば、職業に関わらず審査に通る可能性があります。
楽天プレミアムカードの付帯保険の詳細
楽天プレミアムカードの付帯保険の詳細は以下の通りです。
付帯保険 | 詳細 |
海外旅行傷害保険 | 海外旅行時の障害死亡・後遺障害保険金として最大5,000万円補償。 |
国内旅行傷害保険 | 国内旅行時の障害死亡・後遺障害保険金として最大5,000万円補償。 |
カード盗難保険 | カードの紛失・盗難によって不正利用された被害額を補償。 |
動産総合保険 | 楽天プレミアムカードで購入した商品(1個1組1万円以上)が購入日から90日以内に破損・盗難・火災などで生じた損害を最高300万円補償。 |
楽天プレミアムカードの付帯保険は充実しているものの、動産総合保険を利用する際は、1回3,000円の自己負担額が生じる点に注意。同時に、保険の利用には細かな取り決めもあるため、事前に関連資料を読み込んでおくと安心です。
楽天プレミアムカードに関するよくある質問と回答
楽天プレミアムカードへの切り替え手順をはじめとした、よくある質問と答えをご紹介します。
楽天カードから楽天プレミアムカードへ切り替えるには?
楽天カードから楽天プレミアムカードに切り替える手順は以下の通りです。
1.「楽天e-NAVI」にログイン
2.「カードお申込み・切替」を選択
3.「楽天プレミアムカード」を選択
4.カードの種類と会員情報を確認して次に進む
5.「楽天プレミアムカード基本情報入力画面」に必要事項を入力
6.入力した内容を確認後、規約事項に同意して申し込む
楽天プレミアムカードは、20歳以上で安定収入があれば申し込みが可能。しかし、独自の審査基準があるため、必ず楽天プレミアムカードが発行される訳ではない点に注意しましょう。
「3つの選べるサービス」のコース変更は可能?
コース登録月を含む6カ月間は、コース変更はできません。しかし6カ月経過後は、楽天e-NAVIの「選べるサービスのコース登録・変更」より変更可能です。
楽天ブラックカードへのインビテーションはある?
楽天ブラックカードは、楽天プレミアムカードよりも、さらに上位のカードです。楽天ブラックカードの利用にはインビテーションが必要。インビテーションは、特定の条件を満たした楽天プレミアムカード会員に対して送られます。
楽天ブラックカードの特典や年会費は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
まとめ
楽天プレミアムカードは、年会費が高いものの、利用する金額が多いほどお得になるカードです。空港利用時や海外旅行時のサービスも充実しており、他のカードにはないプレミアムな使い心地を体験できます。
さらに、楽天プレミアムカードの利用は、最上位の楽天ブラックカードのインビテーションにつながることも。より高いステータスのカードが欲しい人は、ぜひ申し込んでみましょう。