【ANA】SFC(スーパーフライヤーズカード)取得の進め方 | 上級会員へのマイル修行ガイド

SFC(スーパーフライヤーズカード)は、ANAの国内線や国際線で優先的に搭乗やチェックインができたり、ラウンジや特典航空券などのサービスが受けられたりする魅力的なカードです。しかし、SFCを取得するには、一定の条件を満たす必要があります。

この記事では、SFC取得のための条件や達成する方法、メリットがあるかなど、詳しく解説していきます。

ANAプレミアムメンバーのサービス・概要と狙うべきステイタス

ANAプレミアムメンバーは、ANAの飛行機を多く利用している人に与えられる特別なステイタスです。ANA上級会員、ANAエリート会員とも呼ばれます。

プレミアムメンバーになるためには、1年間で指定されたプレミアムポイント数を獲得する必要があります。プレミアムポイントは1年間に利用したANAグループ運航便や、スターアライアンス加盟航空会社の搭乗分について、マイルとは別に積算されます(画像はANA公式サイトより引用)

ANAプレミアムメンバーには、ダイヤモンド、プラチナ、ブロンズの3つのランクがあります。会員ランクによって受けることのできる特典が異なります。たとえば空港での優先搭乗や、ラウンジの利用、優先キャンセル待ちなどがあります。これらの詳細は後述します。一般的には真ん中のランクである「プラチナ」を目指すマイラーが多いです。年間の獲得プレミアムポイントは「5万ポイント」がラインとなります

(画像引用元:「ANA」公式サイト

前述の通りANAプレミアムメンバーには、3つのステイタスがありますが、ステイタスを維持するためには毎年条件をクリアし続ける必要があります。ステイタスの維持は簡単ではありません。

しかし「プラチナ」以上であれば、SFC(スーパーフライヤーズカード)の取得ができ、カードを保有し続ければ「半永久的にANAプレミアムメンバーのステイタスの維持」が可能となります。そのためまずは一度、プラチナ会員を目指す人が多いのです。

ANA上級会員「プラチナ」ステイタスのメリットとは

ANA上級会員「プラチナ」ステイタスのメリットはさまざまあります。

大きなメリットは、スターアライアンス加盟航空会社で「ゴールド」相当のサービスを受けられること。さらに、キャンセル待ち・優先空席待ちが優先されます。また、専用カウンターがあるほか、手荷物受取がスピーディー、ANAラウンジの利用も可能です

(画像引用元:ANA公式サイト

スターアライアンス加盟航空会社で「ゴールド」相当のサービス

ANAは、世界最大の航空会社ネットワークであるスターアライアンスに加盟。そのため、「プラチナサービス」メンバーは、スターアライアンス加盟航空会社で「ゴールド」相当のサービスを受けることができます。

サービスは、世界中の約1,300カ所以上の空港で利用できるため、世界中の空港を利用する人に非常に便利です。

優先キャンセル待ち・優先空席待ち

「プラチナサービス」メンバーは、ANAグループ運航便で予約時のキャンセル待ちや空席待ちが優先されるため、希望する便に乗りやすくなります。特に、人気の高い路線や時期には、この特典が役立つでしょう。また、国際線特典航空券やアップグレード特典も優先されるため、マイルを有効活用できます。

専用カウンター(ANA PREMIUM CHECK-IN )でのチェックイン

「プラチナサービス」メンバーは、国内線では専用カウンター(ANA PREMIUM CHECK-IN )で、国際線ではビジネスクラスカウンターで優先的にチェックインができます。これにより、混雑を避けて時間を節約もできます。また、国際線では事前座席指定料金も免除されるため、好みの座席を選ぶことができます。

手荷物受取がスピーディ―

国内線・国際線ともに手荷物受取が優先されるのも「プラチナサービス」のメリット。これにより、到着後の待ち時間を短縮できます。また、手荷物許容量も増量されるため、荷物の多い場合にも便利です。

ANA LOUNGE(ANAラウンジ)を利用可能

「プラチナサービス」メンバーは、国内線・国際線ともにANA LOUNGE(ANAラウンジ)の利用が可能。ANA LOUNGEは、快適な空間でリラックスしながら、飲み物や食事を楽しんだり、ビジネスやインターネットを利用したりできるサービスです。

また、80,000プレミアムポイント以上獲得さすると、「ANA SUITE LOUNGE」ご利用券もプレゼントされます。「ANA SUITE LOUNGE」は、より上質なサービスを提供するラウンジで、国内線では羽田・新千歳・伊丹・空港・福岡・那覇空港、国際線では羽田空港・成田空港でご利用いただけます。

ANA上級会員「プラチナ」になるには?

ANA上級会員である「プラチナ」になりたい場合、条件を満たすための「修行」を行いましょう。「プラチナ」になるための条件は「年間プレミアムポイントの獲得が 50,000以上 であること」「うちANAグループ便の利用で獲得したポイントが 25,000以上であること」のふたつです。

東京 – 那覇間でシミュレーションした場合、一回のフライトで3,352ポイント貯まるため、往復で6,704ポイント。往復を8回繰り返せば、50,000ポイントたまります。東京 – 那覇間のフライト料金は往復8万円程度のため、必要な予算としては64万円程度でしょう。なおANAプレミアムメンバーステイタスなし、運賃1で計算しています

SFC(スーパーフライヤーズカード)とプラチナステイタスの関係

前述の通り、ANAプレミアムメンバーの「プラチナ」には、ラウンジ利用や空港での優先搭乗、優先キャンセル待ちなど様々なメリットがあります。そしてANAのプラチナステイタスは「年間プレミアムポイントの獲得が 50,000以上 であること」「うちANAグループ便の利用で獲得したポイントが 25,000以上であること」といった条件をクリアすれば獲得可能。しかし、そのステイタスの維持には「毎年同じ条件をクリアし続ける」ことが必要です。

このプラチナに相当するメリットが継続的に得られるのが、ANAの「SFC(スーパーフライヤーズカード)会員」です。

SFC(スーパーフライヤーズカード)とは、ANA「ダイヤモンドサービス」または「プラチナサービス」メンバーが入会可能な、クレジットカード機能が付帯する年会費有料のカードです

(画像引用元:ANA公式サイト

SFC取得は「一度だけプラチナ会員」になれば可能

SFC(スーパーフライヤーズカード)の取得は、一度だけプラチナ会員になれば可能です。プラチナ会員になるまでの段階で、多くの方は「マイル修行」で効率よくマイルをためるため、ANAカードにも入会済みでしょう。

その場合、ANAカードからSFC(スーパーフライヤーズカード)への切り替え手続きを行う形となります。

一方でANAカードを保有していない場合は「新規申し込み」の手続きとなります。

新規入会申込
・ダイヤモンドサービスメンバー
・プラチナサービスメンバー
ANAウェブサイトの会員専用ページにて、入会申込書を請求
ANAグループ運航便の搭乗で100万ライフタイムマイルに到達した人 ANAお問合せフォームより申込書を請求
お持ちのANAカードからの切り替え手続き
同じブランドのSFCへの切り替えを希望の方(例:JCB→JCB) ANAウェブサイトの会員専用ページにて、入会申込書を請求
異なるブランドのSFCへの切り替えを希望の方(例:JCB→VISA) ANAお問合せフォームより申込書を請求

SFCの特典 | 主なサービス一覧

SFCを持つことで、ANAの上級会員サービスを永続的に受けることができるだけでなく、以下のような特典も受けられます。

 

(画像引用元:ANA公式サイト

SFC会員の特典一覧表
プレミアムメンバー専用サービスデスク
座席クラスのアップグレード
国内線の先行予約
国内線座席指定の優先
予約時の空席待ちの優先
国内線特典航空券・いっしょにマイル割の先行予約
国際線特典航空券・アップグレード特典の優先
ラウンジのご利用
優先チェックインカウンター
手荷物受け取りの優先/手荷物許容量の優待
専用保安検査場の利用
優先搭乗の案内
空港での空席待ちの優先
マイカー・バレーの優待(成田空港)
羽田空港駐車場の優先予約
フライトボーナスマイル付与(35%~50%)
マイルからANA SKY コインへ特別倍率で交換(最大1.6倍)
アップグレードポイント付与

スターアライアンスの「ゴールドメンバー」にも昇格できる

SFCを持つと、スターアライアンスの最高レベルである「ゴールドメンバー」にも自動的に昇格します。これにより、ANAだけでなく、スターアライアンス加盟航空会社の便に搭乗する際も優遇サービスを受けられます。

SFC家族会員のメリット

SFCを持つと、家族カードを発行できます。家族もSFCと同等の上級会員サービスを受けられます。

SFC修行の進め方:必要な搭乗回数とプレミアムポイント

先に解説した通り、東京-那覇間の場合は8回程度のフライトで「プラチナ」に到達し、SFCに入会申し込みが可能となります。

東京-那覇間以外のフライトの場合に必要な搭乗回数は、一例ですが以下の通りです。

国内線の場合

東京 – 新千歳間でシミュレーションした場合、一回のフライトで1,930ポイント貯まるため、往復で3,860ポイント。往復を13回繰り返せば、50,000ポイントたまります。なお東京 – 新千歳間のフライト料金は、往復6万円程度のため、必要な予算としては78万円程度

国際線の場合

東京 – ホノルル間でシミュレーションした場合、一回のフライトで6,164ポイント貯まるため、往復で12,292ポイント。往復を5回繰り返せば、50,000ポイントたまります。なお東京 – 新千歳間のフライト料金は往復17万8千円~のため、必要な予算としては89万円程度です

SFC修行にかかる費用はいくら?

前述した各都市間の往復フライト料金、50,000ポイント貯めるために必要なフライト回数を計算すると、必要な予算は以下の通りとなります。

・東京-那覇間 フライト料金目安 合計 64万円
・東京-千歳間 フライト料金目安  合計78万円
・成田-ホノルル間 フライト料金目安 合計89万円

ちなみにSFCは有料カードなので、取得後は一般カードで年会費11,275円が毎年かかる形となります。

まとめ

ANAスーパーフライヤーズカードは、一定の条件をクリアした人のみが作ることのできるANAの上級会員カードのため、憧れのステイタスのひとつとなっています。空港のあらゆるサービスで優遇される嬉しい特典がついてくるため、飛行機を頻繁に利用する機会のある人は、取得を目指したい1枚です。一度プラチナ会員になれば、スーパーフライヤーズカードの取得ができ、半永久的にステイタスの維持が可能となりますので、早期割引などを利用して計画的に条件達成を目指すのが良いでしょう。

※サムネイル画像は(Image:ANA公式サイトより引用)

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