ANAマイルとは、ANAが発行するマイレージプログラムのポイント。ANAマイルを貯める最大のメリットは、出張の機会が多い方はもちろん、普段飛行機に乗らない陸マイラーでもクレジットカードを通じてマイルを貯めやすいところ。
マイル還元率の高いカードを選ぶことでANAマイルを効率的に貯め、航空券に交換したり、座席のグレードアップやホテルの宿泊に利用できます。
そこで今回は人気のANAマイルが貯まるクレジットカードを採点して比較し、最もおすすめのANAマイルが貯まるクレジットカードをご紹介します。
【早見表】ANAマイルが貯まる最強のクレジットカードの一覧
まず、今回ご紹介するANAマイルが貯まるクレジットカードの一覧は以下の画像の通りです。
各クレジットカードの全スペックは記事の後半で一覧表も紹介します。
【図解】あなたに向いているANAマイルが貯まる最強のカードはどれ?
まずは、ANAマイルが貯まるカードの選び方をチャート図にしました。今回はランキング形式で様々なカードを紹介しますが、ワーストのカードが自分自身には向いているということもあるものです。
以下のチャートを参考に、ランキングとは別に「自分自身に向いているカード」も検討してみてください。
ANAマイルが貯まる最強のクレジットカードランキングの採点基準
今回ご紹介するランキングの採点基準は以下の通りです。
・年会費が安いか
・ANAマイルの還元率が高いか
・保険の手厚さ
・ハイクラス向けのカードか
・家族カードの有無
【10点満点】年会費が安いか
クレジットカードは年会費が安ければ安いほど、コストパフォーマンスはいいといえます。クレジットカードにステータス性を求めず、実用性や発行しやすさなどを求めるならば年会費無料か、格安のカードが向いています。
【10点満点】還元率(ANAマイル)が高いか
支払った金額に対し、どれほどマイルが貯まるかどうかの指標。還元率は高ければ高いほど、お得にANAマイルを貯めることができるため、還元率は高いに越したことはないでしょう。
【10点満点】保険(海外旅行傷害、国内旅行傷害、ショッピング等)の手厚さ
クレジットには付帯保険、つまり所有者の損害をカバーしてくれる保険がついています。この付帯保険が充実していると万が一に備えやすくなります。
そのため、任意保険のような手厚さがあるクレジットカードの付帯保険はいざというときに頼りになります。
【10点満点】ハイクラス向けのカードかどうか
ハイクラス向けのカードとは、高収入者や高額利用者を対象としたクレジットカードのこと。いわゆるゴールドカードやプラチナカード、ブラックカードなどです。ハイクラス向けのカードは、年会費が高い代わりに、還元率や保険などのサービスが充実。空港ラウンジやホテルなどで特別な待遇を受けることができたり、専用コンシェルジュサービスを利用することが可能な場合もあります。
【10点満点】家族カードの有無
家族カードとは、本人以外の家族(配偶者や子どもなど)に発行できるクレジットカードのこと。家族カードは本人カードと同じサービスを受けられる場合が多く、家族全員でマイルを貯めることができる場合もあります。
では、ANAマイルが貯まる最強のクレジットカードランキングを発表します。このランキングは、上記の5つの採点基準に基づいて、各カードに点数を付けたものです。点数が高いほど、ANAマイルが貯まる最強のクレジットカードと言えます。
【同率1位】ANAダイナース プレミアムカード
ANAダイナース プレミアムカードは通常還元率が1.5%であること、かつハイクラスカードのため、50満点中40点を獲得し、1位に。ANAマイルが貯まる最強のクレジットカードといえます。
(画像引用元:ANA公式サイト)
国際ブランド | Diners Club |
入会資格 | 年齢27歳以上の方 |
年会費(税込) | 170,500円 |
家族カード年会費(税込) | 無料 |
利用可能枠 | 一律の制限なし |
締め日/支払日 | 15日 / 翌月10日 |
ANAマイル還元率 | 1.5%~2.5% |
海外旅行傷害保険 | 最高1億円 |
国内旅行傷害保険 | 最高1億円 |
ショッピング保険 | 年間500万円限度 |
【同率1位】ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード
ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードは年会費が16万5,000円(税込)。ANAダイナース プレミアムカードよりも若干安いものの高額。また、還元率は1.0%とANAダイナース プレミアムカードよりは低いものの、ANA航空券などの購入で最高4.5%になるため、同率1位となりました。
(画像引用元:ANA公式サイト)
国際ブランド | American Express |
入会資格 | 本人に安定した収入がある方 |
年会費(税込) | 165,000円 |
家族カード年会費(税込) | 4枚まで無料 |
利用可能枠 | 一律の制限なし |
締め日/支払日 | ・20日前後 / 翌月10日 ・1日前後 / 同月21日 ・5日前後 / 同月26日 ※口座振替金融機関等によって個別に設定 |
ANAマイル還元率 | 1.0%~4.5% |
海外旅行傷害保険 | 最高1億円 |
国内旅行傷害保険 | 最高1億円 |
ショッピング保険 | 年間最高500万円まで ※免責金額 1事故につき1万円 |
【3位】ANA VISAプラチナ プレミアムカード
ANA VISAプラチナ プレミアムカードは年会費が8万8,000円と、ハイクラスカードであるプレミアムカードとしては安め。さらに通常還元率も1.5%、保険の手厚さも1位、2位に引けを取らない高得点となりました。
(画像引用元:ANA公式サイト)
国際ブランド | VISA |
入会資格 | 原則として20歳以上で 本人に安定継続収入のある方 |
年会費(税込) | 88,000円 |
家族カード年会費(税込) | 4,400円 / 枚 |
利用可能枠 | 原則300万円~ |
締め日/支払日 | 15日/翌月10日 |
ANAマイル還元率 | 2.00% |
海外旅行傷害保険 | 最高1億円 |
国内旅行傷害保険 | 最高1億円 |
ショッピング保険 | 年間500万円まで ※自己負担額 1事故に3,000円 ※購入日および購入日の翌日から200日間 |
【4位】ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)
ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)は基本還元率が1.0%ですが、メトロポイントとOki Dokiポイントを貯めることができ、そのメトロポイントとOki DokiポイントはANAマイルに移行可能。つまり、マイルを非常に効率よく貯めることができます。
(画像引用元:ANA公式サイト)
国際ブランド | JCB |
入会資格 | 20歳以上(学生不可)で 本人に安定継続収入のある方 |
年会費(税込) | 15,400円 |
家族カード年会費(税込) | 2,200円 / 枚 |
利用可能枠 | 一律の制限なし |
締め日/支払日 | 15日/翌月10日 |
ANAマイル還元率 | 1.0%~ |
海外旅行傷害保険 | 最高1億円 |
国内旅行傷害保険 | 最高5,000万円 |
ショッピング保険 | 年間最高500万円まで ※自己負担額 1事故につき3,000円 ※購入日から90日間 |
【同率5位】ANAダイナースカード
ANAダイナースカードは還元率1.0%~で、年会費は2万9,700円(税込)。一方、旅行傷害保険は海外・国内ともに最高1億円までと高め、ショッピング保険も年間500万円までのため、補償が手厚いカードです。
(画像引用元:ANA公式サイト)
国際ブランド | Diners Club |
入会資格 | 年齢27歳以上の方 |
年会費(税込) | 本会員29,700円(税込) |
家族カード年会費(税込) | 6,600円 / 枚 |
利用可能枠 | 一律の制限なし |
締め日/支払日 | 15日/翌月10日 |
ANAマイル還元率 | 1.0%~2.0% |
海外旅行傷害保険 | 最高1億円 |
国内旅行傷害保険 | 最高1億円 |
ショッピング保険 | 年間500万円 ※自己負担額 1品につき1万円 ※購入日から90日間 |
【同率5位】楽天ANAマイレージクラブカード
楽天ANAマイレージクラブカードは初年度年会費無料、2年目以降も年1回利用すれば年会費が無料になる大きなメリットがあります。ANAカードの一般カードと比較しても「実質年会費無料で保有しやすい」のは非常に大きな利点です。
また、先述した通り家族カードも無料で発行・利用できます。
(画像引用元:楽天カード公式サイト)
国際ブランド | Visa、MastercardR、JCB |
入会資格 | 18歳以上の方(高校生は除く) |
年会費(税込) | 550円 ※初年度年会費無料 ※2年目以降は年1回の利用で年会費無料 |
家族カード年会費(税込) | 無料 ※最大2枚まで発行可能 |
利用可能枠 | 最高100万円 |
締め日/支払日 | 月末 / 翌月27日 |
ANAマイル還元率 | 0.50% |
海外旅行傷害保険 | 最高2,000万円 |
国内旅行傷害保険 | なし |
ショッピング保険 | なし |
【同率7位】ANAカード(ワイドゴールドカード)
ANAカード(ワイドゴールドカード)はマイル還元率1.0%。さらに特約店(「ANAカードマイルプラス」加盟店)で利用すれば還元率が2倍、つまり2.0%の還元率となります。
(画像引用元:ANA公式サイト)
国際ブランド | Visa、MastercardR | JCB |
入会資格 | 満20歳以上で 本人に安定継続収入のある方 ※ゴールドカード独自の審査基準により発行させていただきます。 |
満20歳以上で 本人に安定継続収入のある方 |
年会費(税込) | 15,400円 | 15,400円 |
家族カード年会費(税込) | 4,400円 / 枚 | 4,400円 / 枚 |
利用可能枠 | 50万~200万円 | ‐ |
締め日/支払日 | 15日 / 翌月10日 | 15日/翌月10日 |
ANAマイル還元率 | 1.0%~2.0% | 1.0~2.0% |
海外旅行傷害保険 | 最高5,000万円 | 最高1億円 |
国内旅行傷害保険 | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 |
ショッピング保険 | 年間300万円まで ※自己負担額 1事故につき3,000円 ※購入日および購入日の翌日から200日間 |
<海外> 年間最高500万円 <国内> 年間最高500万円 |
【同率7位】ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード
ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードは基本還元率が1.0%。一方、ANA航空券などの購入で還元率3.0%にすることが可能です。
(画像引用元:ANA公式サイト)
国際ブランド | American Express |
入会資格 | 20歳以上で本人に安定収入がある方 |
年会費(税込) | 34,100円 |
家族カード年会費(税込) | 17,050円 / 枚 |
利用可能枠 | 一律の制限なし |
締め日/支払日 | ・20日前後 / 翌月10日 ・1日前後 / 同月21日 ・5日前後 / 同月26日 ※口座振替金融機関等によって個別に設定 |
ANAマイル還元率 | 1.0%~3.0% |
海外旅行傷害保険 | 最高1億円 |
国内旅行傷害保険 | 最高5000万円 |
ショッピング保険 | 年間最高500万円まで ※免責金額 1事故につき1万円 |
【9位】ANAアメリカン・エキスプレス®・カード
ANAアメリカン・エキスプレス®・カードは年会費が7,700円掛かるものの、ハイクラスカードではないため、マイル還元率倍増などの特典がないため、9位に。
(画像引用元:ANA公式サイト)
国際ブランド | American Express |
入会資格 | 本人に安定した収入がある方 |
年会費(税込) | 7,700円 |
家族カード年会費(税込) | 2,750円 / 枚 |
利用可能枠 | 一律の制限なし |
締め日/支払日 | ・20日前後 / 翌月10日 ・1日前後 / 同月21日 ・5日前後 / 同月26日 ※口座振替金融機関等によって個別に設定 |
ANAマイル還元率 | 1.0%~2.5% |
海外旅行傷害保険 | 最高3,000万円 |
国内旅行傷害保険 | 最高2,000万円 |
ショッピング保険 | 年間最高200万円まで ※免責金額 1事故につき1万円 |
【10位(ワースト)】ANAカード(一般カード)
ワーストの10位となってしまったのはANAカード(一般カード)。年会費は初年度無料、2年目以降は2,200円とかなり安めな一方、還元率が0.5%と低め。
(画像引用元:ANA公式サイト)
国際ブランド | Visa、MastercardR | JCB |
入会資格 | 満18歳以上の方(高校生・大学生は除く) ※20歳未満の方は保護者の同意が必要 |
満18歳以上の方(高校生・大学生は除く) ※20歳未満の方は保護者の同意が必要 |
年会費(税込) | 2,200円 ※初年度年会費無料 |
2,200円 ※初年度年会費無料 |
家族カード年会費(税込) | 1,100円 / 枚 ※初年度年会費無料 |
1,100円 / 枚 ※初年度年会費無料 |
利用可能枠 | 10万~80万円 | 一律の制限なし |
締め日/支払日 | 15日 / 翌月10日 | 15日 / 翌月10日 |
ANAマイル還元率 | 0.5%~1.5% | 0.5%~1.5% |
海外旅行傷害保険 | 最高1,000万円 | 最高1,000万円 |
国内旅行傷害保険 | なし ※航空機搭乗中・飛行場構内のみ最高1,000万円 |
なし 国内航空傷害保険 最高1,000万円 |
ショッピング保険 | 年間100万円まで ※自己負担額 1事故につき3,000円 ※購入日から200日間 |
<海外> 年間最高100万円 |
ANAマイルが貯まる最強のクレジットカードの上位6枚までを一覧でご紹介します。
ANAダイナース プレミアムカード | ANAアメリカン・エキスプレスR・プレミアム・カード | ANA VISAプラチナ プレミアムカード | ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード) | ANAダイナースカード | 楽天ANAマイレージクラブカード | |
国際ブランド | Diners Club | American Express | VISA | JCB | Diners Club | Visa、MastercardR、JCB |
入会資格 | 年齢27歳以上の方 | 本人に安定した収入がある方 | 原則として20歳以上で 本人に安定継続収入のある方 |
20歳以上(学生不可)で 本人に安定継続収入のある方 |
年齢27歳以上の方 | 18歳以上の方(高校生は除く) |
年会費 (税込) |
170,500円 | 165,000円 | 88,000円 | 15,400円 | 本会員29,700円(税込) | 550円 ※初年度年会費無料 ※2年目以降は年1回の利用で年会費無料 |
家族カード年会費 (税込) |
無料 | 4枚まで無料 | 4,400円 / 枚 | 2,200円 / 枚 | 6,600円 / 枚 | 無料 ※最大2枚まで発行可能 |
利用可能枠 | 一律の制限なし | 一律の制限なし | 原則300万円~ | 公式サイトに記載なし | 一律の制限なし | 最高100万円 |
締め日 / 支払い日 | 15日 / 翌月10日 | ・20日前後 / 翌月10日 ・1日前後 / 同月21日 ・5日前後 / 同月26日 ※口座振替金融機関等によって個別に設定 |
15日/翌月10日 | 15日/翌月10日 | 15日/翌月10日 | 月末 / 翌月27日 |
ANAマイル還元率 | 1.5%~2.5% | 1.0%~4.5% | 1.5%~2.0% | 1.0%~ | 1.0%~2.0% | 0.50% |
海外旅行傷害保険 | 最高1億円 | 最高1億円 | 最高1億円 | 最高1億円 | 最高1億円 | 最高2,000万円 |
国内旅行傷害保険 | 最高1億円 | 最高1億円 | 最高1億円 | 最高5,000万円 | 最高1億円 | なし |
ショッピング保険 | 年間500万円限度 | 年間最高500万円まで ※免責金額 1事故につき1万円 |
年間500万円まで ※自己負担額 1事故に3,000円 ※購入日および購入日の翌日から200日間 |
年間最高500万円まで ※自己負担額 1事故につき3,000円 ※購入日から90日間 |
年間500万円 ※自己負担額 1品につき1万円 ※購入日から90日間 |
なし |
【採点一覧】ANAマイルが貯まる最強のクレジットカード
今回のランキングの元になった採点表は以下の通りです。
年会費が安いか | 還元率(ANAマイル)が高いか | 保険の手厚さ | ハイクラス向けのカードかどうか | 家族カードの有無 | 合計点 | |
ANAダイナース プレミアムカード | 1 | 10 | 9 | 10 | 10 | 40 |
ANAアメリカン・エキスプレスR・プレミアム・カード | 2 | 9 | 9 | 10 | 10 | 40 |
ANA VISAプラチナ プレミアムカード | 3 | 10 | 9 | 10 | 4 | 36 |
ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード) | 5 | 9 | 7 | 7 | 5 | 33 |
ANAダイナースカード | 5 | 7 | 9 | 7 | 3 | 31 |
楽天ANAマイレージクラブカード | 10 | 5 | 3 | 3 | 10 | 31 |
ANAカード(ワイドゴールドカード) | 5 | 9 | 5 | 7 | 4 | 30 |
ANAアメリカン・エキスプレスR・ゴールド・カード | 5 | 7 | 9 | 8 | 1 | 30 |
ANAアメリカン・エキスプレスR・カード | 7 | 6 | 5 | 5 | 5 | 28 |
ANAカード(一般カード) | 8 | 5 | 3 | 3 | 8 | 27 |
まとめ
今回の採点の結果、ANAマイルが貯まる最強のクレジットは「ANAダイナース プレミアムカード」もしくは「ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」となりました。
しかし、「できるだけ年会費が掛からない方がいい」「家族カードはいらない」といった、人によって重視するポイントは異なるでしょう。自分が重視するポイントをよく見極めた上で、本記事を参考にクレジットカードを選んでください。
※サムネイル画像は(Image:「ANA」公式サイトより引用)