最近では、すっかり当たり前になった「共働き」。女性の社会進出の増加に加えて、経済的に一人の稼ぎでは厳しいというケースも少なくないだろう。お金に関する情報を伝える「お金を借りる即日融資ガイド110番」が30代の共働き夫婦の家計調査を行った。
約4割の世帯が年収500万円以上~800万円未満に集中
調査は、30代の共働き夫婦300名を対象に実施。まず、世帯年収を尋ねたところ、400万円以上900万円未満で全体の7割を占めた。中でも最も多かったのが、「500万円以上600万円未満」の17.0%だった。30代というと多くの家庭では子育てにも一番忙しい時期で、夫婦ともにフルタイム勤務のケースだけでなく、子育て優先でどちらかが時短勤務というケースも多いことが予想される。それによって世帯年収も大きく変わることだろうが、中には「1,500万円以上」(1.7%)という世帯もあれば、「100万円未満」(0.3%)との回答もあった。
「月々の貯金額」については、「5万円~10万円未満」の回答が最も多く、全体の約1/4にあたる24.7%。ついで「3万円~5万円未満」(22.0%)、「1万円~3万円未満」(20.7%)、「10万円~20万円未満」(17.3%)、「1万円未満」(8.3%)、「20万円~30万円未満」(4.7%)となっている。夫婦共働きといっても毎月の貯金額が1万円に満たない家庭も少なくないようだ。
また、30万円以上になると数は急激に減るが、「100万円以上」との回答もわずかながら(0.7%)見られた。「一人口より二人口」とはいうものの、貯金にまではあまり回せないというのが実態なのかもしれない。
貯金の目的のトップは「老後のため」。やはり早めの備えが肝心か
「貯金する目的」(複数回答可)で最も多く挙げられたのは、「老後のため」で29.3%。2位は「教育費」(23.2%)、3位は「不測の事態に備えて」(20.3%)となっている。複数回答可ではあるものの、「旅行・趣味」は14.5%とあまり多くない印象。娯楽に向ける余裕はあまりなさそうだ。
物価高騰や実質賃金の低下など家計に厳しい状況が続く昨今、一方で、年金もほとんどあてにはできず、さらには「老後30年間で約2,000万円が不足する」とも言われており、やはり老後の備えのためには、「貯金」ということになるのだろう。
出典元:【株式会社タンタカ】