老後に必要な資金が2000万円とも言われている昨今、将来に向けて貯蓄や資金の運用をしているという人は、どのくらいいるのでしょうか。株式会社ウェブクルーが運営するメディア「MoneyFix」では、MoneyFixのLINE公式アカウントの友だちになった人を対象に、「お金への関心」「毎月の支出」「保険」「住まい」「資産・投資」の5つのカテゴリーで、5回にわたって調査を実施しました。貯金額や資産活用などについてリサーチしていたので、その結果を抜粋して見ていきましょう。
3人に1人は預貯金額が「100万円未満」
まずは、「あなたの世帯の金融資産学のうち、預貯金額はいくらですか」と質問。すると、最も多かったのは「100万円未満」で23.9%、ついで2位が「100万円~200万円未満」で14.9%、3位が「300万円~500万円未満」で13.8%、4位が「0円(預貯金はない)」で13.0%、5位が「200万円~300万円未満」で11.1%という結果となりました。
「0円」と「100万円未満」の合計は36.9%で、およそ3人に1人は預貯金額が100万円未満であることが判明。また、「100万円未満」と回答した人は各世代で見ても最も多いという結果が出ています。物価や光熱費の上昇が止まらない昨今、預貯金を増やしていくのは難しいという人が多いのかもしれません。
約8割の人は「5年後の目標貯蓄額」が決まっていない
次に、「5年後の目標貯蓄額」を尋ねると、全体の77.3%が「決まっていない」と回答していることがわかりました。年代別で見ると、「決まっている」と回答した人の割合で、最も多かったのは20代の28.1%、最も低かったのは10代の14.2%。なお20代以降は、年代が上がるにつれて「(5年後の貯蓄額が)決まっている」と回答する人の割合が減少しています。
将来に向けて、さまざまな夢や計画を持っているであろう20代は、預貯金へのモチベーションも一番充実している時期なのかもしれません。
6割以上の人が「同世代に比べて資産活用できていない」と回答
続いて、「同世代に比べて資産活用ができていると思いますか?」と質問。すると、「できていると思う」と回答した人は全体の37.1%、「できていないと思う」と回答した人は62.9%という結果になりました。目標貯蓄額が決まっていない人が8割近くいることも関係しているのか、全体的に資産活用をしている人は少なめな印象です。
20代の50%以上が生命保険に加入していなかった
「はじめて自分自身で生命保険に加入したのはいつですか?」という質問で最も多かった回答は、「就職したとき」で、20代以上の合計では42.8%でした。また50代・60代では半数以上が「就職したとき」と回答していることがわかっています。
一方で、20代は50%以上が生命保険に加入しておらず、生命保険加入への意識は世代によって違うことも浮き彫りとなる結果でした。
「投資活動」への意識は40代が最も高く、世代による意識の差が見られた
さらに、「株式、債券、不動産、仮想通貨など、なんらかの投資活動を行っていますか?」と質問したところ、20代以上の52.4%は「している」と回答。年代別に見ていくと、20代の46.5%から徐々に増え、40代の57.1%が最も高くなっています。その後、50代で49.7%、60代で42.4%と減っていく傾向に。ここでも、年代によって意識の差が見られることがわかりました。
投資や資産運用を行うには「知識や情報が不足している」と感じている人が多い
最後に、「投資に対する知識や情報が不足していると感じますか?」との質問には、全体の77.4%が「はい」と回答しています。投資をしたいと思っても、仕組みなどがよくわからず、手を出せずにいる人は多いのかもしれません。
全5回のアンケート調査を通して、多くの人が貯蓄や資産運用にあまり積極的ではないという印象を受けました。今後の世界情勢も不透明な今、先々の暮らしをよりよくするために、お金に関する有益な情報をさらに手にしていく必要がありそうです。これを機に、あらためて将来のための資金運用を考え直してみてはいかがでしょうか。
出典元:【株式会社ウェブクルー/PR TIMES】