JR東日本のクレジットカード「ビューカード」にはSuica機能が付いており、オートチャージに対応しているのが便利です。しかし、有効期限が過ぎてカードが更新されると、Suicaチャージ残高や定期券、オートチャージ設定などは、そのまま引き継がれるのでしょうか?
Suicaの残高は駅のVIEW ALTTEで払い戻し!
筆者はSuica機能付ビューカードを所有していますが、2024年8月で有効期限が切れるため、新しいビューカードが届きました。そこでふと疑問に思ったのが、ビューカードを更新するとき、Suicaのチャージ残高はどうなるのかということです。
実は、旧ビューカードのSuicaチャージ残高は、新ビューカードには引き継がれていません。旧ビューカードのSuicaチャージ残高は有効期限内に使い切るか、自分でJR東日本の駅に設置されているATM「VIEW ALTTE(ビューアルッテ)」を利用して払い戻すしかないのです。
そこで、さっそく筆者は最寄り駅の「VIEW ALTTE」を利用しました。まず、旧ビューカードを入れて画面で「Suica設定」→「Suica付ビューカードの更新/退会」を選択したら、旧ビューカードを挿入して暗証番号を入力。
続いて、払戻し金額を確認後「確認」ボタンを押すと、Suicaチャージ残高がなんと現金で払い戻されます。1円単位まで小銭でジャラジャラ出てくるので少しビックリしました。
もちろん、手続き完了後は旧ビューカードのSuica機能は利用できなくなりますが、間違って新ビューカードのほうで払戻し手続きを行ってしまうと、Suica機能が使えなくなり再発行手続きが必要となります。再発行手数料524円がかかりますのでご注意ください。
●ビューカード公式サイト「カード更新・切り替え時のお手続き」は→こちら
Suicaチャージ残高の移行手順
定期券機能付ビューカードはどうすればいいの?
ビューカードで定期券を利用している人も多いと思いますが、こちらの情報も新カードには移行されていないので、JR東日本の駅に設置されている多機能券売機で手続きをすることになります。
まず、多機能券売機の画面で「発行替え」をタップし、移し替えたい種類を選択。あとは、旧ビューカード→新ビューカードの順番に挿入すれば定期券の移行が完了します。
手続き後は旧ビューカードと新ビューカードが返却されるので、忘れずに2枚とも回収しましょう。もちろん、この手続きをしたあと、旧カードのSuica機能は利用できなくなります。ちなみに、定期券機能付ビューカードの移行手続きをすると、「Suicaチャージ残高」や「バス利用情報」も同時に処理されるようになっています。
VIEW ALTTEのようにSuicaチャージ残額が現金で返金されないので、定期券利用者は少し便利に移行できますね。
定期券機能付ビューカードの移行手順
オートチャージは引き継がれるが、SuicaID番号は変わってしまう!
今回、筆者はビューカードを更新したわけですが、そのなかで気になったことをいくつか紹介しておきましょう。
まず、新ビューカードではオートチャージの設定が引き継がれます。ただし、旧ビューカードの有効期限月の前月中旬以降にオートチャージの設定・条件変更を行った場合や、クレカ機能のないSuicaと旧ビューカードをリンクさせてオートチャージを利用していた場合は、VIEW ALTTEでの手続きが必要になります。
次に、JRE POINTの番号については新カードでも同じものが引き継がれていましたが、新ビューカードではJEから始まる17桁の「SuicaID番号」が変わってしまいます。これは少し面倒で、たとえば「EXアプリ」や「えきねっと」などにSuicaID番号を登録している人は、自分で更新する必要があるのです。ご注意ください。
まとめ
今回は、実際に筆者が体験したSuica機能付きビューカードの更新について解説しました。
Suicaチャージ残高は新ビューカードに引き継がれず、VIEW ALTTEで操作することで現金で返金されます。しかし、定期券付ビューカードについては、多機能券売機で定期券の移行と同時にSuicaチャージ残高も移行されるのは少し意外でした。できれば、Suica機能付ビューカードも、多機能券売機でSuicaチャージ残高だけでも移行できるようにしてほしいところですね。
※文中の価格はすべて税込みです。