コンビニや銀行のATM手数料で大損しているかも? 年間では1万円以上損している可能性も

「使いすぎが怖い」といった理由で、コンビニや銀行ATMでちょくちょく小銭を引き出している人は案外多いのでは? でもそれ、ものすごく損しているかも!  ATMの時間外手数料は1回110円~220円もかかるため、年間では1万円以上損している可能性があるのだ。少しでもお金を節約したいなら、真っ先ムダなATM手数料を見直そう。今回は、貧乏性で頻繁にATMを使う人にチェックしてほしい「ATM手数料節約」の方法を紹介する。

「お金の節約」はまず無駄なATM手数料の見直しから

(Image:Quality Stock Arts / Shutterstock.com)

 いつでもお金を引き出せる便利なコンビニや銀行ATMだが、忘れてはいけないのが時間外手数料だ。普段、ATM手数料がいくら引かれているか考えたことがないズボラさんもいるだろうが、「サイフにお金があると使うってしまう」といった理由で、ちょくちょく小銭を引き出していると、年間ではとんでもない金額を取られていることがある。
 ATMの引き出し手数料は昼間無料でも、時間外(早朝や夜)、土日祝日、提携先コンビニATMなどでは、1回お金を引き出すのに110円~220円の手数料がかかってしまう。仮に週1回220円の手数料を取られると、1カ月で880円、年間ではなんと1万560円も損していることになる。これがどのくらいの損かと言えば、たとえば、大手銀行で1億円を1年間定期預金(0.01%)したときの利息が1万円である。また、コンビニでキャッシュレス決済して5%のポイント還元を受けても、20万円以上使わないと1万ポイントはもらえない計算になるのだ。
「お金の節約」というと、つい銀行に預金してみたりクーポンを使うことなどばかり考えがちだが、まず最初に見直すべきは、ムダなATM手数料であることがお分かりいただけるだろう。

ATMの時間外手数料がいくらかかっているか認識していない人はヤバい……。年間では1万円以上損しているかも!

主な都市銀行のATM手数料一覧。基本的に、平日の朝8時45分~18時(三菱UFJ銀行は21時まで)は手数料無料だが、それ以外は110円~220円の手数料がかかる。また、提携コンビニATMの手数料はバカにならないのだ

ネット銀行やゆうちょ銀行がいちばんお得!

 では、実際にATM手数料をどのように節約すればいのだろうか?  いちばん手っ取り早いのはキャッシュレス決済にすること。クレジットカードやSuicaなどの電子マネー、PayPayなどのスマホ決済アプリなどを使えば、そもそも現金で支払う必要がない。
 次にやるべきことは、ATM手数料が無料になるネット銀行で口座を開設すること。ネット銀行なら、毎月ATM手数料が無料になる回数が多いのだ。たとえば、住信SBIネット銀行やSBJ銀行ならステージによって月10回以上無料になる。ネット銀行のATM手数料については『【2020年2月・最新版】ATM出金手数料や振込手数料がお得なネット銀行はこれ!』を参考にしてほしい。
 ほかにも、ゆうちょ銀行はゆうちょATMを利用する場合に限り、曜日や時間帯にかかわらず手数料は無料になる。しかも、全国どの郵便局でもお金を引き出せるので非常に便利だ。ただし、他行のコンビニATM利用時は110円~220円の手数料がかかるし、利用時間帯も都市銀行より短いことに注意したい。

キャッシュレス決済にすれば、そもそも現金は必要ない。ポイント還元もあるし、まずはクレカやスマホ決済を導入するだけでATM手数料は節約できる

(Image:netbk.co.jp)

ネット銀行の「住信SBIネット銀行」はスマートプログラムのランクに応じてATM手数料の無料回数が変化する。最低ランクの「1」でも月2回は無料で、預金が30万円以上あればランク「2」となり、月5回無料に。最上位のランク「4」になると月15回も無料になるのだ

ゆうちょ銀行は日本全国で利用できて便利。しかも、曜日や時間帯にかかわらずゆうちょATMの引き出し手数料が無料だ

●住信SBI銀行(公式)は→こちら

●ゆうちょ銀行(公式)は→こちら

文=藤原博文/フリーライター

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