LINE Payで固定資産税を払おうとした筆者が結局クレカ払いにした訳とは!

2020年6月1日より、LINE PayにVisa LINE Payクレジットカードを登録して、都税を請求書支払いで納税すると最大3%のポイント還元を受けられるようになったのはご存じだろうか? そこで筆者はさっそく固定資産税を支払おうと思い、Visa LINE Payクレジットカードを申し込んだ。だが、そこから先にはさまざまな罠が仕掛けられていたのだ!

罠その1 Visa LINE Payクレカを登録できない!

 毎年、1月1日時点で家(マンション)を持っている人のところには、4月以降に固定資産税の納税通知書が送られてくる。最近はキャッシュレスで納付できる方法が増えているので、筆者もこの際少しだけお得に納税しようと考えた。そこで注目したのがLINE Payである。現在、LINE Payは残高で支払ってもポイントはもらえないが、2020年6月からはVisa LINE Payクレジットカードをチャージ&ペイに登録して「請求書支払い」にすると、都税の納付で最大3%ものポイント還元を受けられるようになっている。もっとも、実際に受けられるポイント還元率は、LINE独自のマイランクによって変化する。筆者のランクはシルバー(1.5%還元)で、固定資産税は14万7,800円なので2,217ptを獲得できるのである。1万円以上の決済で110円の手数料かかるものの、納税するだけで2,000pt以上もらえるのは無視できないだろう。
 そこで筆者は、さっそくVisa LINE Payクレジットカードを入手してLINE Payに登録しようとしたが、なぜかエラーとなって登録できず、しばし途方に暮れてしまった。このトライブルについてはLINE PayにVisa LINE Payクレジットカードが登録できない! どうすればいい?』を参照してほしい。現在、このトラブルは解決されているので、クレカ登録が済んだら、LINE Payのコード支払いを開いて「お支払い方法」をVisa LINE Payクレジットカードのチャージ&ペイに変更しておこう。これで準備はOKだ。ちなみに、チャージ&ペイの場合は30万円以下の納付書の支払いができ、5万円以上でもポイントがもらえるのがうれしい。

※2021年5月1日よりLINE Payのマイランク制度は廃止され、チャージ&ペイは一律0.5%還元になっています。

(Image:points.line.me)

LINE Payのポイント制度「マイランク」は6カ月で獲得したポイント数で決まる。ポイント0のレギュラーでも1%、100pt獲得で1.5%、500pt獲得で2%、5,000pt獲得で3%還元されるようになっている

クレカをLINE Payアプリに登録したら、支払い方法を「チャージ&ペイ」に変更しておこう。まずLINE Payのコード支払いを開き(上写真)、「お支払い方法」をタップして(中写真)、Visa LINE Payクレジットカードのチャージ&ペイを選択する。ここで自分のポイント還元率も確認できるぞ(下写真)

罠その2 筆者には10万円までの利用制限があった!

 LINE Payの「チャージ&ペイ」の準備ができたら、実際に固定資産税を支払ってみよう。まず、LINE Payアプリを開き「請求書支払い」を選択。バーコードリーダーで納付書のバーコードを読み取ったら、「チャージ&ペイ」が有効であることを確認して「〇〇円を支払う」をタップすると決済が完了するはずだ。しかし、ここにも罠があった……。なんと筆者の場合は「決済可能な上限額を超過しました」と表示されて決済できなかったのである。マジか…なんで!!  
 そこでさっそくLINE Payの「アカウントタイプ・利用限度額」を確認すると、筆者の場合は1回10万円までに制限されており、これを解除するには「本人確認」をしないといけないことが分かった。がんばって身分証明書や自分の顔写真などを撮影して申請したが、その場で認証されることはなく、翌日になっても利用限度額は10万円のままであった。トホホ……。実は、固定資産税は4回に分けて払うこともできる。これなら1回4万円以下なので、支払うことも可能であったが「たった2,000ptのために何やってんだオレ……もうやってられるかっ!」と、筆者は急に虚しくなり、この段階でほかの支払い方法を模索することにした。

まず、LINE Payアプリを開き「請求書支払い」を選択する(左写真)。次にアカウントにログインする(左写真)

請求書支払い画面が表示されるので「次へ」を押すと(左画面)、バーコードリーダーが起動するので、納付書のバーコードを読み取る(右写真)

「5万円以上払えないことがある」「1万円以上で110円の手数料がかかる」などの注意書きを確認して「お支払い」を押す(左写真)。「チャージ&ペイ」を選択してあることを確認して「OO円を支払う」をタップする

なんと、筆者の場合は「決済可能な上限額を超過しました」と表示されて決済できなかった。なんで!!

LINE Pay画面を下にスクロールして「設定」を開き、「アカウントタイプ・利用限度額」をタップしよう(左画面)。筆者の場合は1回あたりのご利用限度額が10万円に制限されていた。これを解除するには「本人確認」をする必要がある(右写真)

本人確認には身分証明書を斜めにして撮ったり、自分の顔写真を撮影時に首を何度もかしげたりする必要があって恥ずかしい。しかも、すぐには認証されず、翌日になっても利用限度額はアップしなかった……。もうアカン!

 結局、LINE Payの請求書支払いをあきらめた筆者は、東京都の「都税 クレジットカードお支払いサイト」を利用し、直接Visa LINE Payクレジットカードで支払うことにした。この場合は1万円ごとに73円(税込80.3円)の手数料がかかるが、2021年4月まではVisa LINE Payクレジットカードで決済すれば、マイランクに関係なく3%のポイント還元が受けられる。つまり、14万7,800円なら手数料が1,204円かかるものの、クレカで4,434ptがもらえるので、差し引き3,230pt得する計算になるのだ。「なんだ、こっちのほうがお得だったじゃん!」結果オーライ。
 だが、ここにも罠があった……。実はクレカ払いの場合は5万円分までしかポイントが付かないのだ。そこで筆者は一括納付をあきらめ、4分割納付書の方で、4回に分けてクレカ決済することにした。4万円未満の決済を4回するので手数料は1,284円になるが、これで固定資産税のキャッシュレス決済を、なんとか無事に終えることができたのである。なお、都税のクレカ決済手順に関しては、実際に筆者が自動車税をクレカ払いしてみた! 車検が近い人は注意が必要だ!』を参考にしてほしい。
 今回筆者は、さまざまな罠にはまったが、結果的にお得に納税することができた。LINE Payの請求書払いは確かに便利だが、マイランクによってはクレカ払いがお得な場合もある。アナタもよく計算してから決済方法を決めたほうがよいだろう。

※2021年5月1日よりVisa LINE Payカードのポイント還元率は、2%に変更されています。

固定資産税は一括でも4分割でも支払い金額は同じである。そこで、都税 クレジットカードお支払いサイトでVisa LINE Payクレジットカードを利用して決済した。1回につき321円の手数料はかかるが、5万円以下なので3%のポイント還元を満額受け取れるのだ

●参照元:東京都の都税(固定資産税・都市計画税)をLINE Pay請求書支払いで支払ってみた【ポイ探ニュース】
●Visa LINE Payクレジットカードは→こちら
●都税 クレジットカードお支払いサイトは→こちら

文=今井真人/フリーライター

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