お金の可視化を難しくする、キャッシュレス決済「ポイ活」の意外な落とし穴とは

2018年の10月以来、破竹の勢いでシェアを拡大していくQRコード決済の王者「PayPay」。「100億円あげちゃうキャンペーン」など注目度の高い還元企画により、認知度を一気に向上し、利用者を増やしたことは記憶に新しい。さらに、PayPayに追いつけ追い越せの精神で数々のQRコード決済などのキャッシュレスサービスが増加し、勢いをつけている。そんな中、キャッシュレス決済でポイントを貯める活動「ポイ活」を始めている人もいるようだ。
今回は、ポイ活の特徴と意外な落とし穴をお伝えしていく。

賢いポイ活獲得の心構えとは

ポイ活で、コロナ禍で減った収入を取り戻そうとする人も?

 電子マネーやQRコード決済を利用すれば、ポイントが貯まるのはもはや周知の事実。還元率はサービスによりけりではあるが、今まで現金で支払っていたものすべてにポイントがつくとなると軽視できないほど大きくなる人がほとんどだろう。
加えて2019年10月1日~2020年6月30日に行われた「キャッシュレス決済・ポイント還元事業」は、対象店舗では最大5%還元となるポイ活勢にとっては見逃すことのできない絶好のキャンペーンであった。さらに、現在は利用額の25%、最大5000円相当のポイントがもらえる「マイナポイント」事業も行われている。こうしたキャンペーンなどの利用に敏感になることが、ポイ活を円滑に進めるための秘訣だ。

キャッシュレス決済にも意外なデメリットが?

 「賢くポイントを貯めていきたい」それはポイ活消費者であれば誰もが思うことだろう。しかし、ついつい「ボーナスポイントがついておトクだから」といならないものまで買ってしまうなどポイント以上に浪費を繰り返していると、途端におトクとは正反対の“キャッシュレス貧乏”状態に陥ってしまう可能性がある。

 実はキャッシュレス決済の便利さの陰で増えているのがこのキャッシュレス貧乏。お店の端末にスマホをかざして“ピッ”とする便利さに加え、ポイ活でポイントを稼ぐことで支出が見えづらくなってしまうのだ。さらに、キャッシュレス決済のアプリも多岐にわたり、あれこれと使用してしまうと、支出は分散し、より金銭管理を困難にしてしまう。現金のみでの決済ならば、お金を使った実感も残り財布からお金が減っていくのが目に見えてわかるのだが、キャッシュレス決済はそうした可視化を難しくするというデメリットもある。
 ポイ活をするにしてもポイントを追い求めすぎるのではなく、クレジットカード1枚、キャッシュレス決済アプリ1つを基本にして支出を一本化したほうが賢明なのかもしれない。

オトナライフ編集部
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