メルペイの逆襲はじまる!? 自社媒体の利用者増で、予期せず覇権をとる!

新型コロナウイルスの流行で様変わりした時間の過ごし方。アクティブに飛び回るという機会は減っていき、「巣ごもり」需要が大きく伸びている。特に変動が大きかったのはインターネットメディアではないだろうか。テレワークの常態化や外出自粛などによるオンラインに触れる時間の増加と共に、利用者そのものの数が大きく増えている。
今回は、そんな新型コロナウイルス流行によるユーザーの変化で、訪問者数を大きく伸ばしたオウンドメディアを調査。その結果から、利用者増が思わぬ影響をもたらす可能性についてお伝えしていく。

メルカリマガジンの購読者が大幅増!

気軽に楽しめる電子媒体を有したオウンドメディアが利用者を伸ばしている

 新型コロナウイルスの流行で、オンラインサイトを始めとする各種インターネットコンテンツの利用者は今までにないほどに激動している。株式会社ヴァリューズによるオウンドメディア(自社媒体として保有するメディア)の訪問者数調査の結果、「FOODIE(三越伊勢丹)」「メルカリマガジン(メルカリ)」「Hayakawa Books & Magazines(β)(早川書房) 」「SMART MAGAZINE(ジェイトリップ)」の4媒体が特に大きく訪問者を伸ばしていたことが判明した。
 この中で今回特に注目したいのが、メルカリのオウンドメディア「メルカリマガジン」だ。様々な著名人やその道のプロが、独自の目線でおススメの品を紹介するライフスタイルマガジンとして人気を集めている。

webマガジンの好調でキャッスレス決済の勢力図が変わる?

 特出すべき点としては、それらの商品に対して、「メルカリで探す」というリンクが張られている点。購買意欲を高めた状態で自社フリマサイトへ誘導することで、利用の促進効果を果たしている。消費者としては、カルチャー誌を読みながら、気になる商品をボタン一つで、安価で購入できるかもしれないとあって使い勝手は抜群だ。
 オウンドメディアとして、自社媒体への流入経路を開拓するという大きな効果を果たしているメルカリマガジン。この好調による影響は思わぬところにも余波するかもしれない。それがキャッシュレス決済のシェア争いだ。現在メルカリの運営する「メルペイ」は好調なフリマ事業に比べて「paypay」や「LINE Pay」などの他サービスの普及率に押される形で苦戦を強いられている。メルカリマガジの好調により、フリマサイトでの売買が活発化すれば、それに伴いメルカリ残額をそのまま使うことができるメルペイの利用も大きく伸びるかもしれない。メルカリマガジンの利用者増によって局面が大きく変わる可能性を示している。

 「風が吹けば桶屋が儲かる」なんて言葉があるように、メルペイの逆襲は巣ごもり需要による、オウンドメディアの好調という思わぬところから始まるのかもしれない。メルペイはこの勝機を逃す手はないのでは。

参照元:三越伊勢丹やメルカリからオウンドメディアの集客方法を学ぶ。ステイホーム需要をすくい取ったヒットコンテンツとは【マナミナ

オトナライフ編集部
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