現在、官民が一体となって急ピッチで進められているキャッシュレス決済比率向上の促進。数年前にはほとんど知られていなかったQRコード決済の認知度だったが、現在は飛ぶ鳥を落とす勢いで利用者は拡大を続けている。現金不要で財布が軽い、ポイントが貯まる、会計が早いなど、さまざまな利点を受けることができ、非の打ち所という打ち所がないと思われている。しかし、そんなキャッシュレス決済に、最近ある事件が起こってしまった。
今回は、キャッシュレス決済にまつわるとある事件と、その対処法をお教えしたい。
まさか、あの大手のキャッシュレス決済が……?
事件が起きたのは、11月24日の正午ごろ。スマホ対応の決済サービス「楽天ペイ」のアプリが使えない状態に陥ってしまった。アプリを起動すると、「ただいま緊急メンテナンス中のためサービスを停止しております。ご不便をおかけいたしますが、今しばらくお待ちください」という案内が画面に表示される事態に……。楽天ペイのWebサイトでも、コード表示の際にエラーが発生している旨が表示されていた。
同日の午後10時ごろ、一時停止していた楽天ペイのサービスは再開。不具合の原因は社内システムトラブルだったとのことだ。障害発生から復旧まで約10時間ほどかかり、その間は楽天ペイが使えないという状況になっていた。
楽天ペイが使えないトラブルが起きたとき、SNSでは「困った」という声が相次いだ。もし、あなたが完全キャッシュレス民だったとしたら、その使用しているキャッシュレスサービスが利用停止になった場合、ひどくうろたえてしまうかもしれない。
今後も、突然自分の利用しているキャッシュレスサービスが使えなくなってしまう、という事態は起こる可能性は誰にも否定できない。そんなときに役に立つのが、キャッシュレスサービスの複数利用だろう。それならば、もしひとつのキャッシュレスサービスが利用できなくなっても、困ることはなくなるはずだ。
今回の事件を機に、キャッシュレスサービスを複数利用することでリスクヘッジを行いながら、完全キャッシュレスに移行する人が増えるかもしれない。