ついにPayPayが動いた! 新たなセキュリティ機能で失った信頼を取り戻す?

2021年1月26日、ソフトバンクグループ株式会社とソフトバンク株式会社、ヤフー株式会社の3社が共同出資するPayPay株式会社が、電子決済サービス「PayPay」で利用している端末を一覧で管理できるログイン管理機能をリリースしたことを発表した。オンライン決済での利便性向上と、セキュリティ対策の強化を目的とした施策だ。キャッシュレス決済の利用が進むなかで、一時ユーザーに不安を与えてしまったコード決済サービスだが、今後も安心して利用することができるかは各社の対応にかかっている。

一時は暗雲がたちこめたスマホ決済

(Image:paypay.ne.jp)

PayPayのログイン管理機能は不正利用の防止になるか

 ポイント還元などで一気にユーザー数を伸ばしてきた、QRコード決済サービス。しかし2020年9月に、PayPayをはじめ、「メルペイ」や「d払い」などを不正に利用して他人の預金を引き出すなどの事件が起きたことで、セキュリティ面の不安が一気に高まっていた。しかし、その後12月には各社が本人確認や被害額は全額補償するなどのルールを定めて対策を行い、メルペイは一部銀行経由のサービスを再開。1月20日には、PayPayもゆうちょ銀行を経由したサービスを再開した。

利用機会が増えてきたからこそ安全に使いたい

 いざという時の補償はもちろんあるべきサービスだが、そもそも被害にあわないことが一番だ。PayPayはログイン管理機能を導入した理由について、同社は「スマートフォンだけでなくパソコンなどさまざまな端末でログインし利用することが増えたため」と説明している。たしかにスマホ決済だけでなくネット利用も増えてきた電子決済だが、不正利用の観点から言えば、今回のログイン管理機能の追加は、ユーザー自身が不正利用を見張れるものとして捉えるのがいいだろう。
 PayPayによると、管理画面にログインすると、現在ログインしている利用可能な端末の一覧が表示される。手元のデバイスで一元管理できるので、不審な端末が利用されていると分かれば即座にログアウトやパスワードの変更をかけられる。また、新しい端末からのログインがあった場合は通知がありすぐに気がつくことができるため、被害にあう前に不正利用を防げるというわけだ。

 世は、キャッシュレス決済戦国時代。事件によりセキュリティへの信頼度が見直された結果、クレジットカードが盛り返してくる動きもあり、各社ともにユーザーの信頼回復に躍起になっているはずだ。お得なポイント還元は、一時的な人集めにはなるが、ユーザーに長く続けてもらうためには安心感を持ってもらうことが不可欠。ログイン管理や本人確認機能の充実で、どこまで信頼を取り戻すことができるか。引き続き、注視していきたい。

参照元:複数の端末での利用を管理する「ログイン管理」機能をリリース【PayPay

※サムネイル画像(Image:paypay.ne.jp)

オトナライフ編集部
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