審査が必要なく誰でも手軽に入手できるプリペイドカード「Kyash(キャッシュ)」。Kyashはスマホからチャージするだけでクレカと同じように決済できるのがとっても便利。しかも、ポイント還元率の高いクレカでKyashにチャージすると、クレカ+Kyashのポイントを2重取りできるのが大きな魅力となっている。ところが、2021年2月10日にKyash還元率は1%から、いきなり0.2%に大幅ダウン!「もはやKyashは終わった」との声も聞かれるが、本当に利用価値はもうないのだろうか?
クレカ+Kyashで還元率2.2%がたったの1.4%に!
2021年2月10日、「Kyash(キャッシュ)」ユーザーに衝撃が走った。Kyashのポイント還元率が1%からいきなり0.2%にダウンされてしまったのである。このニュースにKyashユーザーは「もはやKyashに利用価値なし!」と嘆いている。だが、本当にもうKyashに利用価値はないのだろうか?
そもそも「Kyash」とは、お金をチャージしてクレカと同じように決済できるアプリ版を含む「Visaプリペイドカード」のこと。Kyashを利用するには、とりあえずスマホで「Kyash」アプリをダウンロードし、メルアドと電話番号でユーザー登録すれば、審査・書類不要で誰でもすぐに「バーチャルカード」が発行できる。その後、リアルカードの申し込みも可能だが、発行には手数料がかかるので注意しよう。
Kyashは、基本的にクレカと違って事前にお金をチャージしないと買い物ができない。このとき、ポイント還元率の高いクレカと組み合わせることで、ポイントの2重取りが可能となっている。たとえば、リクルートカードでチャージすれば1.2%還元され、Kyash Cardを利用して支払うと1.0%還元がプラスされるので、合計2.2%もポイント還元されるのだ。ところが、今回のルール改悪によってKyash Cardポイント還元率が0.2%になってしまったため、現在は最大でも1.4%しか還元されなくなったのである。
筆者がKyashを利用し始めた頃は、バーチャルカードでもポイント還元率は1%もあったので、リクルートカードでチャージすれば、最大2.2%もの高還元を実現できた。そこで、とりあえず5万円ほどチャージして普段の買い物で利用していたが、その後、ポイント還元率は0.5%に下げられ、ついには0.2%にまで落ちてしまった。しかも、Kyashバリューのポイント還元の上限は100ptにまで縮小されているのだ。現状のKyashでは、500円で1ptが付与されることになっているため、コンビニで500円未満の弁当を買ってもポイントはもらえないのである。トホホ……。ちなみに、銀行口座からKyashに入金した残高は、Kyash Cardで1%、Kyash Card Lite&バーチャルカードは0.5%のポイント還元になるが、これではKyash最大の魅力であるクレカのポイント2重取りができないので、まったく意味がない。
さらに今回のルール変更で致命的なのが、“クレカから金額を指定してチャージすることができなくなった”こと。とはいえ、決済時に残高が足りないときは、登録しているクレカで差額決済が実行される「カードリンク機能」は使えるので、クレカによるポイントの2重取りは不可能ではないが、これはかなり厳しいルール変更であろう。
0.2%還元でも他に代わるサービスはKyashしかない?
いかがだろうか? Kyashのポイント還元率0.2%はかなりショボいものに見える。だが、クレカとKyashを紐づけて「カードリンク機能」を使えば+0.2%が上乗せされると考えれば、決して損しているわけではない。というのも、クレカの種類を問わず紐づけるだけでポイントがプラスされるお手軽なサービスは、今のところKyash以外に見当たらないのだ。今回のKyashのルール改悪はかなり厳しいものだが、これまでKyashを利用してきたユーザーなら、そのままリクルートカードなどと組み合わせ、「カードリンク機能」を使って+0.2%還元を得ることができる。あとは、できるだけポイント還元率のよいクレカを用意するだけなのだ。
●kyash(公式)は→こちら
●Kyash「入金機能のサービス仕様および決済時ポイント還元率の一部変更について」(公式)は→こちら
●Kyash「決済時のポイント還元率および上限の変更について」(公式)は→こちら
●リクルートカード(公式)は→こちら