FamiPayの半額キャンペーン、どうしてファミマは対象外なの? その意外な理由とは!?

大手コンビニでは、唯一独自のQRコード決済サービスを提供している「FamiPay(ファミペイ)」。そのFamiPayが、2021年4月20日から決済金額の半額が戻ってくる大型キャンペーンを実施しているが、何故か肝心なファミマが対象外となっている。これはいったいどういうことなのだろうか? 今回は、この不可解なFamiPayのキャンペーンについて考察してみたい。

FamiPayで半額ポイント還元! でもファミマは対象外!!

 毎日のようにスマホのQRコード決済を使うお店といえば、やはりコンビニであろう。現在、大手3社のうち、セブン-イレブンは「PayPay」と手を組み、ローソンは「au PAY」と同じPontaポイントを共有して協力関係にあるが、ファミマだけは独自のQRコード決済サービス「FamiPay(ファミペイ)」を提供している。
 実は、筆者の会社の周辺のコンビニはファミマしかないので、FamiPayもたまに使っている。だが、PayPayやau PAYのように10~30%ポイント還元といった大型キャンペーンはほとんどなく、正直言ってかなり地味な印象を受ける。そんなFamiPayが、2021年4月20日から「街のお店でFamiPay払いすると半額戻ってくる!」というキャンペーンを実施した。「ようやくFamiPayも大型キャンペーンをやるのか!」と思いきや、キャンペーン内容をよく確認してみると、“ファミマ以外で半額ポイント還元”となっているではないか。これはいったいどういうことなのか? どうして肝心なファミマがキャンペーンの対象外となっているのだろうか?

■街のお店でFamiPay払いすると半額戻ってくる!

【キャンペーン内容】
FamiPayが使える街のお店(ファミマや一部ドラッグストアは対象外)でFamiPay払いすると半額(最大1,000pt)が戻ってくるほか、期間中2,000円以上支払うと抽選で500人に1万ptが当たる
【期間】2021年4月20日~2021年5月3日
【特典】
[1]決済金額の半額をポイント還元
[2]1万pt(抽選で500人)
※ポイントは6月25日頃に付与
※有効期限は2021年8月31日まで
【上限】1,000pt[1]
【対象店舗】サンドラッグ/ツルハドラッグ/イエローハット/エディオン/オートバックス/ケーズデンキ/コーナン/シマホ/トイザラス/ヤマダ電機/KFC/CoCo壱番屋/コメダ珈琲店/日高屋 など
【対象外店舗】ファミリーマート全店/ウエルシア/金光薬品/シミズドラッグ/ダックス/NARCIS/ハックドラッグ など
【条件】キャンペーン終了までに銀行口座かファミマTカードを登録していること
キャンペーンは→こちら

(Image:famipay.famidigi.jp)

FamiPayはファミマ以外でも利用可能となっており、このキャンペーンはファミマ以外でFamiPayが利用できるお店を利用した場合が対象となる。また、銀行口座やファミマTカードの登録も条件になっているので注意しよう

 そもそも、FamiPayはコンビニ独自のQRコード決済ならではの悩みがある。それはやはり「FamiPay=ファミマ」という認識だ。もし、FamiPayがファミマでしか使えないとなれば、利用者数や売り上げは頭打ちになってしまうだろう。そこでFamiPayは、2020年10月1日からファミマ以外のお店でも決済できるようにしている。具体的な利用方法は→こちらで確認してほしいが、その結果、FamiPayは2021年1月末時点でダウンロード数が700万件を突破しているのだ。
 もちろん、それでも王者PayPayの3,800万人(2021年3月末時点)に比べるとまだまだ厳しい数字だ。やはり、FamiPayがさらに飛躍するには、ファミマ以外の加盟店舗の利用を増やすしかないのである。おそらくこのような理由から、今回のキャンペーンはファミマ以外の加盟店限定となったのであろう。確かにそれは理解できる。だが、FamiPayユーザーの筆者からすれば、やはりFamiPayならファミマの買い物で10~20%ポイント還元といった大型キャンペーンをやって欲しいと願うのだ。おそらく、それは筆者だけではないと思う。

FamiPayをファミマ以外で使うには「ファミリーマート以外で支払う」をタップし(左写真)、専用のQRコード画面を表示して決済すればいい(右写真)

●FamiPay「FamiPayが使えるお店」(公式)は→こちら

文=佐野陽高/編集・ライター

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