2021年3月、「LINE」を完全子会社化したソフトバンク・グループ。これによってYahoo!・PayPay・LINEが連携する強力なソフトバンク経済圏が完成した。その鍵となるのは、やはりスマホ決済サービスの「PayPay」だろう。そこで今回は、ソフトバンク経済圏でもっと得する小ワザとポイ活テクニックを紹介する。
急速に連携を強めるソフトバンク経済圏とは?
どんなサービスにも「楽天」と付いている楽天経済圏と比べると、少々分かりにくいのが「ソフトバンク経済圏」である。そもそもソフトバンクは通信事業やインターネット事業を手掛けてきたが、スマホはサブブランドの「Y!mobile(ワイモバイル)」もあるし、2021年3月には「LINE(ライン)」を完全子会社化して「LINEMO(ラインモ)」もスタートしたばかり。もちろん、ソフトバンク・グループにはYahoo! JAPANもあり、「ヤフオク!」「Yahoo!トラベル」「Yahoo!ショッピング」のほか、関連企業には「一休.com」「アスクル」「ZOZOTOWN」「ebookjapan」「ガンホー」「ITmedia」などの有名企業も名を連ねる。
また、最近ではスマホ決済サービスの「PayPay」が絶好調!「PayPayモール」や「PayPayフリマ」などのサービスも始まっているが、今後は金融サービスを「PayPay」で統一する方針だ。まず手始めに2021年4月にはジャパンネット銀行を「PayPay銀行」に名称変更。今後はヤフーカード(クレカ)を「PayPayカード」、One Tap BUYを「PayPay証券」、Yahoo!保険を「PayPay保険」などに変更していく予定である。
ただし、ソフトバンク・グループの共通ポイントにはCCC(TSUTAYA)が展開する「Tポイント」と「PayPayボーナス」の2種類があるため、イマイチよく分からないという人も多いだろう。
ソフトバンク経済圏を攻略するならスマホ決済サービスの「PayPay」は外せない。PayPayの加盟店数はすでに300万カ所を突破し(2021年2月時点)、コンビニやドラッグストア、スーパー、ファミレスはもちろん、地方の個人商店までしっかり浸透しており、〇〇Payのなかではもっとも使える場所が多いと言える。また、PayPayアプリ内ではデリバリーサービスの「Uber Eats」、テイクアウトサービスの「PayPayピックアップ」、配車サービスの「DiDi」、ECサイトの「PayPayモール」や「PayPayフリマ」まで利用できるのだ。これらのサービスでは、PayPayを利用することで「PayPayボーナス」をゲットしたり、支払いに利用することができる。ちなみに、PayPayでは通常の利用で最大1.5%ポイント還元されるほか、定期的に実施されるキャンペーンを利用することで、抽選のうえ10~100%のポイント還元を受けることも可能となっている。
また、LINEが子会社化されたこともあり、LINE Payの利用で付与される「LINEポイント」は、PayPayボーナスに1pt=1ptで等価交換できるようになっている。ポイントをPayPayに集中させる意味でも、貯まっているLINEポイントはPayPayに交換しておこう。
PayPayの利用では最大1.5ポイント還元される!
ソフトバンク経済圏の中心となるPayPayには、「PayPay STEP」というランクシステムがあるのはご存じだろう。通常の利用で0.5%還元、月に100円以上の決済を50回すると+0.5%、月に10万円以上利用すると+0.5%となり最大1.5%還元となる。また、Yahoo! JAPANの対象サービスの場合は基本が1%還元となるため、最大2%還元になることもある。ただし、PayPayボーナスの上限は1回7,500ptまで、期間では1万5,000ptとなっているので、使い過ぎには注意しよう。なお、現在PayPayではヤフーカードでチャージしてもポイントは付与されないほか、PayPay決済時にTポイントカードを提示してもTポイントはもらえない。
次にPayPay残高の種類について確認しよう。まず、電子マネーである「PayPayマネー」は、本人確認した銀行口座やセブン銀行ATM、ヤフオク!やPayPayフリマなどの売り上げからチャージしたもの。有効期限はなく送金や出金も可能だ。「PayPayマネーライト」は本人確認なしの銀行口座やヤフーカードからチャージしたもので、出金は不可となっている。これに対し「PayPayボーナス」は、基本還元やキャンペーンでもらえるポイントである。そのまま支払いに利用できるが、出金や送金はできない。これに60日間の有効期限を設定してあるのが「PayPayボーナスライト」となる。間違えないように覚えておこう。
それではPayPayをお得に使うテクニックを整理してみよう。まず、PayPayでは定期的に「ペイペイジャンボ」が開催されている。これはキャンペーン期間中にPayPayを利用すると、抽選で最大100%(全額)戻って来るというもの。ただし、これは運が悪ければ何ももらえない。そこでPayPayでは、2021年2月頃からアプリ内でクーポンを配布するようになった。こちらは月替わりで10~20%程度のポイント還元を誰でも受け取れるようになっている。実際の使い方は→こちらで確認してほしい。
次に、PayPayは毎日利用するコンビニでもお得。たとえばファミマはPayPayのモバイルTポイントカードでポイントがもらえるし、セブン-イレブンアプリではPayPayで決済できるようになっている。もし、セブン-イレブンをよく使うなら、PayPayを登録しておこう。
そして、PayPayモールやYahoo!ショッピングなどのECサイトで買い物を利用するときは、断然、日曜日がオススメ! とくにソフトバンクユーザーなら、なんと10%もポイント還元されるのだ(ソフトバンクユーザー以外は最大5%)。もちろん、PayPay残高かヤフーカードでの支払いが必須となるが、いくつかの条件をクリアすると還元率は最大22%にもなるのだ。
PayPayモールでの買い物を最大17%還元にする方法
ソフトバンク経済圏でお得を実感したいなら、PayPayモールとYahoo!ショッピングで買い物をしてみよう。「PayPay STEP」を確認すると、自分がPayPayモールとYahoo!ショッピングでどのくらいのポイント還元を受けられるか確認できるようになっている。まず、最低限でもやっておきたいのがPayPayとヤフーの連携だ。これだけでPayPayモールで+4%(Yahoo!ショッピングは+2%)還元されるのである。ほかにも、対象サービスで+2%(+1%)、ヤフーカードを月3万円以上利用すると+2%(+1%)、月額508円のYahoo!プレミアム会員加入で+2%(+2%)され、最大17%還元になる。
正直言ってECサイトとしては「Amazon」や「楽天市場」には及ばないが、目的の商品がPayPayモールかYahoo!ショッピングにあるなら、かなりお得に買い物ができるだろう。
いかがだろうか? ソフトバンク経済圏は名称が異なる様々な会社が連携しているため、楽天経済圏ほど分かりやすくはないが、「Yahoo!」「LINE」「PayPay」の3社の連携はかなり強くなっている。まず、ファミマやセブン-イレブンなどの買い物では「PayPay」を利用してポイントを貯める。貯まったポイントはヤフオク!、PayPayフリマ、Yahoo!ショッピング、PayPayモールなどのショッピングサービスで利用するとお得感が実感できるはずだ。もし、ソフトバンクやY!mobileなどのスマホを利用していると、ポイント還元率がアップされることも多い。もちろん、クレカはヤフーカードが必須で、引き落とし口座にはPayPay残高のチャージも簡単にできるPayPay銀行を用意しておけば完璧だろう。
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