「年収が高い人は読書量が多い」「年収が高い人は早起き」という調査結果を目にすることはたびたびある。「本をよく読む人は賢く、賢い人は年収が高い」という因果関係が想像できるし、「早起きする人は行動的で、行動的な人は年収が高い」という因果関係にも納得できる。一概には言えないが、高収入な人の共通点というのは少なからず存在するだろう。
今回、とある調査によって、「年収が高い人はYouTubeを長時間視聴しない」ということが明らかになった。いったい、年収とYouTubeの視聴時間にはどんな関係があるのだろうか。
年収が高い人はYouTubeの利用頻度が少ない?
ITツール比較サイト・STRATE(ストラテ)が20~59歳の男女を対象に行ったアンケート調査によると、世帯年収が700万円未満の回答者の中で「1日あたり平均3時間以上YouTubeを視聴する」と答えた人の割合が10.74%なのに対して、世帯年収が700万円以上の回答者の中で「1日あたり平均3時間以上YouTubeを視聴する」と答えた人の割合はわずか1%だったという。つまり、長時間YouTubeを利用する人の割合は、年収が高い人ほど少ないということだ。
ダラダラとYouTubeを観ていて、気付けば3時間経っていた……というのは決して珍しいことではない。目当ての動画を視聴し終わっても、YouTubeは抜群のセンスで興味深い動画を紹介してくる。その紹介に流されてエンドレスに動画を再生していると、つい時間を溶かしてしまうのは“あるある”だ。では、高収入の人はなぜこの“あるある”が当てはまらないのだろうか。
今回の「年収が高い世帯ほどYouTubeを長時間視聴する割合が少ない」という結果には、どんな理由があるのだろうか。考察したところ、3つの理由が考えられる。
1.多忙でYouTubeを観る時間がない
毎日3時間視聴しているとなると、24時に就寝&食事と風呂に1時間かかるとして逆算SNSすると、20時までに帰宅しなければならない。ということは、毎日19時までに仕事を終えなければならないのだ。仕事はデキる人のところに集まってくるため、デキる人は多忙だ。19時に仕事を終えて家路につくのがまず難しいのかもしれない。
2.年収が高い人は年齢も高いからYouTubeを観ない?
日本の場合、収入は年齢に応じて上がるのが一般的である。年収が高い人は年齢が高い人だと仮定すると、そもそも年齢が高い人はYouTubeにそれほど馴染みがないのではないだろうか。
3.興味がない
年収が高い=仕事が充実していると考えると、YouTubeの娯楽的なコンテンツにはさほど興味がないのではないだろうか。YouTubeは“暇つぶし”として利用されるサービスだ。日頃から「どうしたらさらに自分のビジネスを発展させられるか」などと考えている人にとって、暇をつぶす必要はないのだろう。
YouTubeは非常に多くの魅力的なコンテンツで溢れているが、YouTubeに依存しないことも、高収入へ一歩近づく秘訣なのかもしれない?
参照元:20代の約19%がYouTubeを1日3時間以上視聴(YouTubeの利用に関するアンケート)【STRATE編集部】
※サムネイル画像(Image:photo_gonzo / Shutterstock.com)